冷凍食品定期の受注・配送要件:温度帯と締切をカートと倉庫で照合する
冷凍食品の定期販売で、ecforceの配送温度帯管理が扱う範囲と、セット・頒布会・同梱物の例外、公開後の温度帯切替の注意、倉庫連携との切り分けを確認順に整理します。公式仕様と運用の提案を分け、確認表付きで解説します。

受注・物流・CSの全体像受注管理をカートから分ける判断 — OMSが必要になる境目
冷凍食品の定期販売では、カートで注文を受けられることと、正しい温度帯で出荷できることは別の話です。カート側の設定が扱う範囲と、倉庫側のデータ連携で確認すべき範囲を分けて要件を作ると、公開後の手戻りを減らせます。本記事は2026-10-20時点の公開情報にもとづき、運用の提案は公式情報と分けて書きます。物流やCSの代行を扱う記事ではありません。
公式資料で確認できること
配送温度帯管理の案内(2026-06-03更新、確認日2026-10-20)には、次の内容があります。
- 冷凍・冷蔵・常温を管理し、ショップの同時購入制御や、温度帯ごとの配送業者・送料無料の設定ができる
- メニューがない場合は、アプリ管理でのインストールが必要
- 商品、セット、頒布会にも設定箇所が案内されている
- 同梱物、セット販売商品、頒布会商品は、温度帯一致チェックの考慮対象外とされている
- 定期受注の作成後に配送温度帯を切り替えると、次回受注が作成されなくなる場合がある。定期商品の公開後に切り替えるときは、商品を作成し直す
このため、機能を入れれば全組合せの混在購入を自動で防げる、とは言えません。セットや頒布会を温度帯の異なる商品と組み合わせる設計は、別途確認が必要です。
配送業者・送料設定では、支払方法に応じた配送業者設定と、商品に応じた設定のモードがあり、選択モード、配送業者、送料テンプレートの組合せを確認する流れです。温度帯ごとに配送業者を作成することが推奨されています。倉庫へ温度帯のデータをどう送るかという仕様までは、これらの資料では確認していません。
要件を決める順序(運用の提案)
以下は公式の記載ではなく、運用の提案です。
- SKUごとの温度帯を確定する
- 同梱物、セット、頒布会に温度帯の異なる商品を含めるかを決める
- 配送業者と送料のモードを決め、温度帯ごとの組合せを一覧にする
- 出荷締切と、欠品時にお客様へ何を案内するかを決める
- 受注データのどの項目を倉庫へ渡すかを、契約先と確認する
| 確認項目 | カート側で見ること | 倉庫・契約先で見ること |
|---|---|---|
| SKUの温度帯 | 商品ごとの設定箇所 | 倉庫側の温度帯区分との対応 |
| 同梱可否 | 同時購入制御の対象か | 実際の同梱ルール |
| セット・頒布会・同梱物 | チェック対象外である点 | 混在時の出荷可否 |
| 配送業者と送料 | 選択モード、業者、テンプレート | 業者ごとの受付条件 |
| 出荷締切 | 受注作成のタイミング | 倉庫の取込・締切時刻 |
| 欠品時の案内 | 案内の文面と担当 | 欠品の連絡経路 |
| 受注データ項目 | 出力される項目 | 温度帯が渡るか、その仕様 |
| 公開後の温度帯変更 | 次回受注の作成への影響 | 連携や出荷への影響 |
公開後の温度帯変更は直接試さない
公式は、定期受注の作成後に温度帯を切り替えると次回受注が作成されなくなる場合があると注意しています。そのため、既存の実契約の温度帯を少数ずつ直接変更して様子を見る、といった進め方は提案しません。
温度帯を変える必要が出たときは、新旧の商品をどう扱うか、既存の契約をどう扱うか、倉庫連携にどう影響するかを、提供元と先に設計します。新しい商品への契約の移行を自動でできるかどうかは、公開資料からは確認できないため、できると決めずに確認してください。
試験は実顧客の契約を使わない
受注から出荷までの試験は、提供された確認環境とテストデータで行う前提にします。実顧客の契約を使った試験はしません。どこまでを倉庫担当と一緒に試験するか、その方法や担当は、契約先に確認してください。注文が入ったことだけで、正しい冷凍配送が成立したとは扱わず、倉庫側で温度帯が正しく受け取られたかまで確認します。
資料を請求する(D2Cカート選定シート) には、受注・配送の要件を整理する観点があります。ecforceの構築・購入導線を相談する からは、カート側の構築について相談できます。
立場開示
Shopi Lab(運営:ウェブ・コロ株式会社)は、ecforce partnersおよびShopify Select Partnerとして構築・運用支援を行っています。対応範囲は Shopi Labの案内 と Webcolo対応範囲 をご覧ください。個別の支援範囲は、相談時に確認します。
関連記事:定期販売の物流、フルフィルメントの選び方、OMSの選び方
よくある質問
Q. 配送温度帯管理を入れれば、異なる温度帯の混在購入は自動で防げますか。
防げるとは言えません。公式では、同梱物、セット販売商品、頒布会商品は温度帯一致チェックの考慮対象外とされています。これらを含む組合せは、別に設計と確認が必要です。
Q. 公開後に商品の温度帯を変えたくなったら、既存契約を直接変更してよいですか。
直接変更する進め方は提案しません。公式は、定期受注の作成後に温度帯を切り替えると次回受注が作成されなくなる場合があり、公開後に切り替えるなら商品を作成し直すと注意しています。新旧商品と対象契約の扱いを、提供元と先に設計してください。
Q. カートの温度帯設定は、倉庫のデータにもそのまま反映されますか。
公開資料では、倉庫への温度帯データの送信仕様までは確認していません。カート側の設定と倉庫連携は別に扱い、受注データのどの項目が渡るかを契約先に確認してください。
Q. 試験は実際の定期契約を使って行えますか。
実顧客の契約は使わず、提供された確認環境とテストデータで行う前提にしてください。倉庫担当と試験する範囲や方法は、契約先に確認します。


