定期販売ラボby Shopi Lab D2C・定期通販の立ち上げと、続く仕組みの作り方
カート・システム

ecforceの費用は何で決まるか — プラン・従量課金・受注件数の上限

月額だけを見て比較すると、件数が伸びたときに想定が外れます。プラン料金・受注ごとの従量課金・件数の上限という3つの軸で、実際にかかる額の見積もり方を整理します。

ecforceの費用を調べると、初期費用と月額の2つの数字が出てきます。ここだけを他のカートと並べても、実際にいくらかかるかは決まりません。

定期通販は件数が積み上がるビジネスです。受注1件ごとの従量課金と、プランごとの受注件数の上限を計算に入れないと、伸びたときに見積もりが外れます。

料金は改定されます。ここに書く数字は2026年9月時点でecforceの料金ページに記載されているものです。契約前に必ず最新の条件を確認してください。

3つの費用が積み上がる

ecforceの費用は次の3つの合計です。

  1. 初期費用 — 契約時に一度だけ
  2. 月額のプラン料金 — 毎月固定
  3. 従量課金 — 受注1件につき30円

このうち3つ目が、定期通販では効いてきます。件数が増えるほど毎月の支払いが増える構造だからです。

プランは2つから選ぶ

新規で始める場合の選択肢は、スタンダードとエキスパートの2つです。

スタンダードエキスパート
初期費用148,000円248,000円
月額費用49,800円99,800円
従量課金1受注 30円1受注 30円
受注件数月2,000件まで無制限
最低利用期間1年1年
使える機能全機能全機能

機能の差ではありません。 どちらのプランでも全機能が使えます。分かれるのは受注件数の上限です。

他社カートでは上位プランほど機能が増える設計が多いため、同じ感覚で読むと選び方を誤ります。ecforceでは「月に何件さばくか」だけで決まります。

分岐点は月2,000件

スタンダードの上限が月2,000件なので、ここが実質的な分かれ目です。

定期通販では、受注件数は新規獲得数ではなく、継続している契約数の累積で決まります。月に新規200件を獲得していて、継続率が高ければ、半年後には毎月の出荷が1,000件を超えます。ここを新規獲得数だけで見積もると、想定より早く上限に当たります。

見積もるときは、今の件数ではなく 12か月後の月間受注件数 で計算してください。

実際に払う額を計算する

月間受注件数を N として、

  • スタンダード:49,800 + 30 × N 円(Nは2,000まで)
  • エキスパート:99,800 + 30 × N

上限の2,000件で計算すると、スタンダードは 49,800 + 60,000 = 109,800円。エキスパートの固定費99,800円とほぼ並びます。

つまり 上限近くまで使うなら、固定費の差は従量課金に吸収されます。 プランの選択で悩む幅は、実務上そこまで大きくありません。件数が読めないなら、上限で止まるリスクのないエキスパートを選んだほうが運用は楽です。

移行プランは別枠

他社カートからの乗り換えには移行プランがあります。

  • 月額費用:99,800円
  • 初期費用:見積もり

初期費用が個別見積もりなのは、移行の作業量が既存環境によって変わるためです。契約データの持ち出し方、カード情報(トークン)を引き継げるか、既存のLP・メールの作り直しがどこまで必要かで金額が動きます。

移行の論点はecforce構築の進め方に整理しました。

エンタープライズは公開されていない

大規模向けのエンタープライズは、金額が公開されていません。カスタム開発と高度なセキュリティ環境が含まれるとされています。該当する規模なら直接問い合わせることになります。

見積もりで抜けやすいもの

料金表に出てこない費用があります。予算を組むときは次を別枠で見てください。

構築の費用。 ecforceの利用料と、サイトを作る費用は別です。デザイン、LP、初期設定、既存データの移行を誰がやるかで金額が変わります。自社でやるなら人の時間、外部に頼むなら制作費です。

決済手数料。 決済代行会社への支払いはecforceの料金に含まれません。定期通販ではカード決済比率が高く、売上に対する率で効いてきます。

外部サービスの利用料。 物流倉庫、MA、広告計測などを別途契約する場合はそれぞれ費用がかかります。

最低利用期間。 1年契約です。合わなかった場合に途中で抜ける前提の見積もりはできません。導入前のデモで、自社の業務が回るかを確認しておく必要があります。

Shopifyと比べるとき

金額だけを並べると、Shopifyのほうが安く見えます。

ecforce スタンダードShopify Basic
月額49,800円3,650円(年払い)

ただし比較になっていません。Shopifyで定期販売をするにはサブスクリプションアプリが要り、引き上げやCRMも別のアプリを足すことになります。アプリの月額と、それらを繋ぐ運用の手間を足して初めて同じ土俵に乗ります。

どちらを選ぶかは金額ではなく、定期契約が売上の何割を占めるかで決めるほうが外しません。判断軸はD2Cのカート・基幹システムをどう選ぶかにまとめています。

よくある質問

Q. スタンダードとエキスパートで使える機能に差はありますか

どちらのプランでも全機能が使えます。差は対応できる受注件数です。スタンダードは月2,000件まで、エキスパートは無制限です。

Q. 受注件数が上限を超えたらどうなりますか

エキスパートプランへの変更が必要になります。契約中の切り替えになるため、上限に近づいてきた段階で相談しておくほうが安全です。

Q. 従量課金の30円は、定期の2回目以降にもかかりますか

受注1件あたりの課金です。定期の各回の出荷もそれぞれ受注として発生するため、継続している契約数が増えるほど従量分は積み上がります。

Q. 無料で試せますか

料金ページに無料期間の記載はありません。導入前の確認は、デモや個別の相談で行うことになります。

Q. 最低利用期間はどのくらいですか

1年契約です。短期での試験導入を前提にした契約にはなっていません。