いかにECサイトへの流入を増やすかというのは、EC事業者にとって最も大きな課題です。
この課題に対して、ユーザー数が爆発的に増加しているSNSを活用した集客手法は、近年EC事業者の注目を集めています。
そこで、今回は2020年3月末現在で8,400万人のユーザー数を突破し、日本人のコミュニケーションツールとしてインフラとなりつつある『LINE』をEC事業者が導入すべきメリットと効果的な活用方法、さらにShopifyとLINEの連携が可能なおすすめツールを紹介いたします。
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Shopify と LINE を連携するメリット5選
ShopifyとLINEを連携することで、8600万人を超えるユーザーと直接繋がることができます。顧客エンゲージメント向上や購買促進、業務効率化など、様々なメリットをもたらします。豊富な機能を活用することで、効果的なマーケティング戦略を策定し、ビジネス成長を加速させてください。
高性能なメッセージ機能を使うことができる
ShopifyとLINEを連携することで、オンラインストアの運営者はLINEの高性能なメッセージ機能を活用することができます。この機能により、顧客とのコミュニケーションがより効果的かつ迅速に行えるようになります。
例えば、商品の発送情報やセールの案内、顧客からの問い合わせへの対応などがリアルタイムで行えるようになります。また、LINEの豊富なスタンプや画像を使って、顧客に楽しく情報を伝えることも可能です。
このように、ShopifyとLINEを連携することで、オンラインストアの顧客サービスの質を向上させ、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
幅広いユーザー層にアプローチできる
LINEを連携することにより、幅広いユーザー層にアプローチすることができるというメリットがあります。
LINEは若年層から高齢層まで幅広い年齢層に利用されており、特に日本を含むアジア地域では高い普及率を誇っています。このため、Shopifyで運営するオンラインストアがLINEと連携することで、様々な年齢層や地域のユーザーに対して効果的にマーケティング活動を展開することが可能となります。
また、LINE上でのプロモーションや新商品の案内、セール情報の配信などを通じて、既存の顧客だけでなく新たな顧客層の獲得にもつながるでしょう。このように、ShopifyとLINEの連携は、幅広いユーザー層へのアクセスとエンゲージメントの向上に寄与する重要な戦略となります。
購買意欲を高めることができる
連携することで、顧客の購買意欲を高めることが可能となります。
LINEはリアルタイムでのコミュニケーションが特徴であり、顧客に直接的かつ迅速に情報を届けることができます。このため、新商品の発売やセールの告知、限定クーポンの配布などのプロモーション活動を通じて、顧客の関心を引きつけることが容易になります。
また、顧客からの質問や要望に対して迅速に対応することで、信頼関係を構築し、顧客満足度を向上させることができます。これにより、顧客のリピート購入や新商品への興味を喚起し、結果的に購買意欲を高めることができるのです。
さらに、LINEのメッセージ機能を活用して、パーソナライズされた情報を提供することで、顧客一人ひとりのニーズに合った提案が可能となり、購買意欲のさらなる向上が期待できます。
顧客のリピート購入を促進できる
LINEを連携することにより、顧客のリピート購入を促進することができるというメリットがあります。この連携によって、顧客とのコミュニケーションがスムーズになり、パーソナライズされたメッセージやプロモーション情報を直接届けることが可能になります。
例えば、顧客が興味を持ちそうな新商品の案内や、特別な割引クーポンの配布などをLINEを通じて行うことで、顧客の関心を引き、再度の購入を促すことができます。また、購入後のフォローアップメッセージを送ることで、顧客満足度を高め、長期的な関係構築にも寄与します。
このように、ShopifyとLINEの連携は、顧客との継続的なコミュニケーションを通じてリピート購入を促進し、ビジネスの成長に貢献する戦略となります。
データを収集し、分析に活かせる
顧客の行動や嗜好に関する貴重なデータを収集し、それを分析に活かすことができるというメリットがあります。
例えば、LINE経由で顧客がどのようなメッセージに反応しているか、どの商品に関心を示しているかなどの情報を収集することが可能です。これらのデータを分析することにより、顧客のニーズやトレンドを把握し、より効果的なマーケティング戦略を立てることができます。
さらに、顧客ごとの購買履歴や行動パターンを分析することで、パーソナライズされたプロモーションや商品の推薦を行うことが可能となり、顧客満足度の向上やリピート購入の促進につながります。
このように、ShopifyとLINEの連携によるデータ収集と分析は、オンラインストアの運営効率化と売上向上に大きく貢献することが期待されます。
Shopify と LINE の連携方法を徹底解説
ShopifyとLINEを連携することは、前述したようなメリットをもたらします。しかし、実際にどのようにして連携を行うのか、その方法は一見複雑に思えるかもしれません。
この記事では、ShopifyとLINEの連携方法をステップバイステップで徹底解説し、あなたのオンラインストアがこの強力な組み合わせを最大限に活用できるようにします。
①LINE 公式アカウントを作成
LINE公式アカウント作成方法は、PCとスマホの2通りあります。
PCではLINE for Businessのサイトから、スマホではLINEアプリの「VOOM」タブから作成できます。いずれもアカウント情報やサービス内容を入力し、利用規約に同意すれば完了です。詳細はLINE公式アカウントのサイトで確認できます。
②Shopify と LINE の連携アプリをインストールする
ShopifyとLINE連携アプリのインストール方法は、以下の通りです。
- Shopifyアプリストアで「LINE」と検索
- 目的のアプリを選択
- アプリ詳細ページで「アプリを追加」ボタンをクリック
- 必要情報を入力し、「インストール」ボタンをクリック
- 設定画面でLINE公式アカウントと連携
詳細は、各アプリのドキュメントやヘルプページを確認してください
【Shopify運用担当者必見】EC事業者は開設すべきLINE公式アカウント
LINE公式アカウントは、LINE上で企業や店舗がアカウントをつくり、ユーザーへダイレクトに情報を届けられるサービスです。簡単な登録を行うだけで、LINE公式アカウントを開設することが可能です。
参照:LINE Business Guide 2020年7月-12月期
LINE公式アカウントには、企業・店舗への集客やキャンペーンの実施、ショップカードのデジタル版が作成できるなど、数多くの基本機能があります。
【Shopify運用担当者必見】EC事業者が活用している代表的な4つの機能とその効果
メッセージ配信
LINE公式アカウントの最も基本的な機能です。アカウントを友だちとして追加してくれたユーザーに対し、メッセージを送ることができます。
新商品の情報やお知らせなど、ユーザーにとってメリットのあるメッセージを送ることでECサイトでの商品購入につなげることができます。
その開封率はメルマガの6倍以上と言われており、若年層に人気のストリート系ブランドでは1回のメッセージ配信で、友だちの約30~40%がECサイトに訪れるという効果が出ています。
参照:https://www.linebiz.com/jp/service/line-official-account/
LINEチャット
通常のLINEと同じように、1対1のチャットを行うことができます。これまで対面や電話、メールなどでしか行えなかった顧客とのやりとりを、より密に行うことができます。
美容ブランドではLINE公式アカウント経由のファン転換率(2回目の購入経験者)は160.5%にもなるという効果が出ています。
参照:https://www.linebiz.com/jp/service/line-official-account/
リッチメニュー
LINEのトーク画面の下部(キーボードエリア)にタイル状のメニューを表示させる機能です。分割された画像ごとに表示内容を設定することで、Webページへの遷移や予約などのコンバージョン、クーポン画面などに誘導することができます。
この機能を活用しオンラインショップ限定のクーポンを配信するアパレル雑貨ショップはECサイトの売上を130%アップさせることに成功し、売上比率は総売上の約30%にもなるという効果が出ています。
参照:https://www.linebiz.com/jp/service/line-official-account/
ショップカード
LINEのトーク画面から使うことができるショップカードが作成できます。紙のショップカードと同様に、商品購入やサービス利用・来店などでポイントを貯める設定ができ、店舗が指定した特典と交換することができるようになります。
紙のポイントカードを導入していた施設は、LINE公式アカウントのショップカードに移行した結果、スタッフの負担は以前の半分以下になりリピート効果は倍以上になったという効果が出ています。
参照:https://www.linebiz.com/jp/service/line-official-account/
他にも、友だち以外にも情報が届くタイムライン機能や、簡単な自動応答機能など、活用方法を工夫すれば、ECサイトの売上を効率的に増加させる機能が基本機能として数多く搭載されています。
ShopifyとLINE公式アカウントが連携可能なおすすめツール
LINE公式アカウント自動化ツールの決定版|チャットブースト
チャットブーストはLINE公式アカウントの機能を拡張させ、EC事業者にとってより便利で売上効果を最大化させる為に開発されたサービスです。
おすすめポイントその1:Shopifyとの連携機能
Shopifyの商品情報と連携が可能で、LINEのトーク画面上で商品検索や購入ページへの遷移が可能になります。高いアクティブ率を誇るLINE上にShopifyで作ったECサイトの機能を設置することができるため、売上の増加やECサイトへの流入を促すことが可能になります。
おすすめポイントその2:顧客対応の自動化機能
シナリオという機能を使えば、LINE公式アカウントの自動応答機能に加え、会話形式での応答が可能になり、これまでスタッフが行っていた顧客の対応を自動化することができるため、スタッフの負担削減に繋げることができます。
おすすめポイントその3:セグメントごとへのメッセージ配信機能
顧客管理機能を使えば、LINEの友だち1人1人の情報を管理することができます。また、顧客管理機能で管理された属性情報や購入情報ごとにセグメントを区切って、ターゲットにあったメッセージ配信をすることが可能になります。
売上が5.6倍に!スタッフの負担が1/5に減り、売上が拡大したチャットブースト活用事例
①導入企業名、業種の紹介
- 株式会社Chill&Heaven 個人向けCBD VAPE販売事業
②導入目的
- チャットコマースで顧客の購買体験を向上したい
- 接客DX(デジタルトランスフォーメーション)でスタッフの負担を減らしたい
③具体的な施策と活用のポイント
- Shopifyの商品情報とチャットブーストを連携し、LINE上で商品検索~スムーズな購入が可能に
- Shopifyで購入した商品の注文状況や配送状況をLINE上でリアルタイムで確認できるように
- シナリオ機能を使用し、LINE上で会話型の質疑応答botを作成
④施策による効果
- 導入後、売上が5.6倍に拡大
- 導入前は1人あたり1日1000件が顧客対応数の上限だったが、5倍の5000件でも対応が可能に
代表取締役:坪井 稜真さんからのコメント
しかし、ユーザーとの距離が近くなるEC×LINE公式アカウントならではの、顧客対応コストの増加が課題でした。
チャットブーストによって、LINE-EC間での購買体験がスムーズになり、よくある顧客対応を自動化できたことによって、スタッフの生産性が上がり、かつ顧客がストレスなく購入を行える状態が実現し、みるみる売り上げに紐づく各指標が改善されていきました。
販売はチャットブーストで自動化されたLINE公式アカウントに任せ、本質的な事業改善にスタッフ一同で取り組むことができているのはEC事業者として理想の形です。
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ShopifyとLINEの連携アプリを紹介!
なお、Shopifyには、SNSのアカウントURLを埋め込む機能やURLをシェアする機能は搭載されているものの、LINEの公式アカウントと連携する機能はありません。そのため、自社で運営するShopifyストアとLINE公式アカウントと連携させるには、専用のアプリが必要になります。
それでは、次にShopifyとLINE公式アカウントを連携させるのに役立つ、おすすめアプリを見ていきましょう。初心者さんでも手軽に導入できるものを揃えているので、気になった方はぜひ参考にしてみてください。
CRM PLUS on LINE
おすすめアプリ CRM PLUS on LINEアプリ
まず、ご紹介するのが「CRM PLUS on LINEアプリ」です。CRM PLUS on LINEアプリは、Shopifyにおける顧客IDとLINEのIDを連携させることができます。
また、LINE公式アカウントとShopifyストアを連携させるための、初回設定サポートも行われているため、設定方法がわからないという方にも最適です。
CRM PLUS on LINEアプリは、上記以外にもこのような機能を搭載しています。
- 購入完了ページやマイページにLINEの友達追加を促すブロックを追加できる。
- Shopifyの顧客データを参照して、配信するLINEメッセージを絞り込むことができる。
- Shopifyで初期設定されているカゴ落ちメール機能と連携して、ユーザーがチェックアウトしたときにLINEメッセージを自動配信できる。
- 商品の発送やLINEとの連携などをトリガーにして、事前に設定しておいた特定のメッセージを配信できる。
ちなみに、CRM PLUS on LINEアプリは国内向けに開発されたアプリなので、日本語にも対応しています。興味を持ってもらえたら、無料プランを利用して使用感を確かめてみるのもいいかもしれません。
Lipify
おすすめアプリ Lipify
次にご紹介する「Lipify」は、個人向けにきめ細かなサービスを提供するためのアプリです。Lipifyを導入すると、ある特定のユーザーにLINEでメッセージを配信し、密なコミュニケーションをとることができます。そのため、不特定多数に向けて、購入を促すというよりも、個人をターゲットに売上を伸ばしていきたい方に向いているといえるでしょう。
Lipifyに搭載されている機能は以下の通りです。
- 新規顧客や既存顧客など、それぞれのユーザーに対して個別でメッセージを配信できる。
- 購入が完了したときや発送が完了したとき、セグメント配信やステップ配信などの運営状況や体制に合わせたメッセージを配信できる。
- Shopify POSと連携して店舗を訪れたユーザーのアカウント作成やIDの登録などができる。
なお、Lipifyには無料のトライアル期間が設けられているため、お試しで使ってみるのもいいでしょう。有料プランはShopifyストアの規模感に合わせて、5つのプランの中から好きなものを選べます。
ShopifyとLINEを連携した成功事例
LINEとの連携を考えている企業は、実際にどのように導入すれば成功するのか具体的にイメージが湧かないこともあるでしょう。ここでは、ShopifyとLINEを連携した成功事例をまとめました。主な成功事例には、次のようなものがあります。
- 【アパレル】AKAISHI
- 【食品】ミウラタクヤ商店
- 【美容】ETVOS
それぞれの特徴を確認していきましょう。
成功事例①【アパレル】AKAISHI
公式サイト AKAISHI
女性をターゲットにした、足の健康に良いシューズを幅広く展開するECブランドです。メルマガに代わる手段としてLINE公式アカウントを開設し、自社サイトへの流入を図っています。
LINE公式アカウントを開設して以降、1年間で1万人以上のユーザーを獲得するほど大きな成果を上げています。また従来はパソコンからの流入が主流でしたが、LINEの連携によりスマホからの流入が向上。結果的に若年層の顧客獲得を実現しています。
成功事例②【食品】ミウラタクヤ商店
公式サイト ミウラタクヤ商店
ダイエットするユーザーに向けて食品を販売するECサイトです。LINE公式アカウントを開設して自社サイトと連携したことにより、ユーザーからの質問や悩みにも迅速に対応できるようになりました。
また手動ではなくユーザーに応じて自動で返信できる機能が搭載されているので、社員が少ない企業でも十分に対応可能です。LINEの連携により1年間でフォロワー数はが爆上がりしています。新規顧客の獲得を実現しています。
成功事例③【美容】ETVOS
公式サイト ETVOS
若年層を中心に人気を集めるコスメブランドです。LINE公式アカウントの導入は2015年より開始し、2021年時点で友達の数は400万人以上を記録しています。LINEではキャンペーンやセールの告知に加え、LINEからだけしか得られない特別な情報を多く発信しているのが大きな特徴です。
またETVOSではメルマガも導入していますが、LINEと比べるとクリック率はおよそ2倍もの違いがあります。その結果、自社商品の高倍率も大きく向上し、新規顧客獲得も実現しています。
まとめ:ShopifyとLINEを連携するには?おすすめのアプリやツールを徹底解説
ShopifyとLINEを連携することにより、オンラインストア運営者はLINEの高性能なメッセージ機能を活用し、顧客との効果的なコミュニケーションが可能になります。
また、幅広いユーザー層にアプローチし、購買意欲を高めることができるため、リピート購入の促進にも寄与します。さらに、顧客データの収集と分析にも活用できるため、マーケティング戦略の最適化に役立ちます。
このブログ記事では、ShopifyとLINEの連携方法を徹底解説し、オンラインストアの運営効率と顧客満足度の向上につながるポイントを紹介しました。
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