SNSにおける検索ツールが充実するなか、Instagramでは周辺スポットや行きたい場所を検索できる地図検索機能が新しく追加されました。
日本国内では実装段階だったものの、2021年6月より本格的に導入されることが決定。Instagramを運営する多くの企業は動向に注目しています。
この記事では、店舗のSNS集客に効果的な地図検索の特徴や事前準備で必要なことを紹介します。
目次
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Instagram「地図検索」とは
現在地をもとに周辺スポットや自分が行きたい場所を検索できる機能を「地図検索」といいます。
2021年5月時点では実装段階で一部のユーザーでのみ使用されていましたが、同年6月にInstagramが日本国内に導入することを正式発表しました。
アプリ内にある「地図」を選択すると過去に来店した一般ユーザーの投稿が表示されます。
「地図検索」機能の仕組み
従来はInstagramで画像を検索したあと興味のあるお店が見つかったら、一度アプリを離脱しGoogleマップ上で場所の位置を確認することが一般的でした。
ただ地図検索機能がInstagramに導入されたことで、Googleマップを介することなく場所を検索できるようになったのです。
そんな地図検索機能は検索ページに「地図」が表示され、タップすると自分の位置情報とともに周辺スポットの情報が画像付きで表示されます。
ハッシュタグで検索することも可能で、例えば「#新宿 カフェ」と入力すると同じタグをつけているユーザーの画像が上位に表示される仕組みです。
上位に表示される画像は投稿件数が多いお店や現在地から近い場所が優先的に並び、気になる画像を選択するとさらに細かい情報を確認できます。
店舗側はWebサイトや営業時間、価格帯などユーザーが知りたい情報を設定することでInstagramから集客に繋げることが可能です。
新規顧客獲得に有効なツール
Instagramの地図検索は、画像から興味を持ったユーザーが店舗の基本情報から場所の特定までアプリ内ですべて完結できる便利な機能です。特に日本のユーザーは、ハッシュタグで検索する回数が海外と比較すると3倍多いといわれています。
地図検索機能はハッシュタグからも検索できるため、新規顧客を獲得できる効果的なツールになることは間違いありません。
ただし、Instagramのユーザーは、10代~20代で圧倒的に若者層が多いので、上位に表示される画像は若者向けに偏る可能性があることが懸念視されています。
Googleマップとの違い
Instagramの地図検索はGoogleマップの機能と似ている部分もありますが、実はユーザー層や利用する状況は大きく異なります。
例えば、Instagramの地図検索は先ほども触れた通り若者層のユーザーが多いです。一方、Googleマップは年齢層に関係なく使用されています。
また利用する状況に至っては、Googleマップはすでに行きたいお店が決まっている段階で場所を検索するために使用されます。
一方、Instagramの地図検索はまだ行き先は決まっておらず、周辺スポットの情報を探すために使われるのです。
このようにInstagramの地図検索とGoogleマップの機能では、そもそもユーザーの年齢層や利用状況が異なります。
どちらかに偏ると新顧客を取り込めない可能性があるので、店舗は両方の対策が必要になるといえるでしょう。
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Instagram「地図検索」の特徴
ユーザーはもちろん店舗側にもさまざまなメリットがあるInstagramの地図検索。
2021年6月から本格的に一般ユーザーのアカウントにも導入されることが発表されました。今大きな注目が高まる地図検索の特徴は、以下のとおりです。
- 地図検索でUGCがまとめられる
- 特定エリアの検索ができる
- ハッシュタグの検索ができる
- 圧倒的な情報量の中から選べる
- 好みの店舗を見つけやすい
それぞれの特徴を見ていきましょう。
地図検索でUGCがまとめられる
地図検索機能で検索すると、検索結果にはUGCがまとめて表示されます。UGCとは「User Generated Contents」の略語で、一般ユーザーによって作られたコンテンツのことです。
過去に店舗に来店したことがあるユーザーによって作成されているので、検索した人は生の声を知ることができます。
また地図検索で並ぶUGCの画像は視覚的にアプリーチできるため、検索した人が興味を持てば来店に繋げることも可能です。
特定エリアの検索ができる
地図検索では、近隣スポットに限らず特定エリアから検索できます。
特に初めて訪れる場所は、土地感がないことはもちろん自分が好きそうな店舗を探し出すのは一苦労です。
ただ当日時間を有効に使うためにも事前調査は欠かせません。そんなときに活躍してくれるのが、地図検索です。
検索後に表示される画像の雰囲気から行きたいお店を見つけたり店舗のアクセスの良さから選ぶこともできます。
また、店舗情報をはじめ実際に行ったことがあるユーザーの口コミも知れるので、店舗を決めるときにも活躍してくれるでしょう。
ハッシュタグの検索ができる
冒頭でも少し触れましたが、地図検索ではハッシュタグから検索することも可能です。例えば、女性がラーメン店を探す場合、「#ラーメン」と検索すれば投稿された画像が表示されます。
ただハッシュタグには「#ラーメン女子」「#ラーメンテロ」などさまざまな文言があり、より自分の理想に近いラーメン店を探し出すことも可能です。
今回のケースであれば、「#ラーメン女子」と検索することで女性が好みそうなラーメンや入店しやすいお店を見つけられます。
圧倒的な情報量の中から選べる
Instagramの地図検索で検索したとき、該当する投稿がすべて表示されます。
日本国内のアクティブアカウント数は3,300万を突破しているため、地図検索から得られる情報量は膨大です。人気スポットであれば表示される画像も増えます。
また、検索して上位に表示される画像もアルゴリズムによって更新されているため、ユーザーは常に最新の情報を得ることが可能です。
現段階においては画像投稿のみ検索結果に表示されますが、今後はストーリーズやリールなど動画情報も表示される可能性があります。
好みの店舗を見つけやすい
Instagramを日常的に活用するユーザーは、自分と同じ価値観やテイストを持つアカウントをフォローする傾向があります。
その結果、同じ価値観やテイストを持つコミュニティがアプリ上で存在しているのが現状です。
地図検索は検索ワードに対する幅広い情報が表示されますが、今後は価値観やテイストを考慮した検索結果が表示されることが予測されます。
その結果、一般的な検索ワードでも自分好みの画像が上位表示され、店舗を見つけやすくなるのです。
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Instagram「地図検索」の実装に備えてすべき3つのこと
地図検索を導入するにあたり、ビジネスアカウントやアカウント情報を確認するなど事前に準備すべきことがあります。
また効果的な集客を行うには、UGCにも配慮したいところです。新規顧客を獲得するにはSNSの活用が欠かせないので、導入する準備をして地図検索をフル活用しましょう。
ビジネスアカウントに移行する
Instagramは、個人アカウントとビジネスアカウントの2種類あります。
プライベートで使用する分には、個人アカウントで問題ありません。ただビジネスアカウントは、プロフィールを記載したりインサイトを確認できたりすることが可能です。
特にインサイトはユーザーの属性を分析できるため、運営する上で必要な情報を得られます。
地図検索の機能を活用するときにも役立つので、企業や店舗がInstagramを運営しているならビジネスアカウントに移行しておきましょう。
個人アカウントからビジネスアカウントへの移行方法は、まずプロフィール画面から「メニュー」「設定」の順に進みます。
設定オプションから「アカウント」「ビジネスアカウントに切り替える」の順にタップしましょう。最後は、ビジネスのカテゴリを選択して「完了」を押します。
アカウント情報を確認する
ビジネスアカウントに移行したら、プロフィールを記載できるアカウント情報を確認しましょう。実際に地図検索を検索して画像をタップしたときに、ユーザーが確認できる情報です。
アカウント情報が曖昧だと新規顧客の獲得には繋がらないので、地図検索を導入する前に確認しましょう。
特に確認すべき項目は、ビジネス内容に応じたカテゴリ設定と住所や電話番号、メールアドレスなど連絡先の情報です。
すでにビジネスアカウントで運用している場合もプロフィール情報に誤りがないか確認しておきましょう。
集客に繋がる良質なUGCを増やす
地図検索で表示されるのは自社で撮影した画像ではなく、過去に来店したユーザーが作成したコンテンツ、いわゆるUGCです。ユーザーがどのような画像を撮影するかは、自社で操作することはできません。
そのため、実際に訪れたユーザーが思わず撮りたくなるような写真映えするものを店舗で用意したり投稿を促すためのキャンペーンなどを実施したりするのも効果的です。
これらの準備は急には行えないので、地図検索を導入する前に自社内で話し合っておくことがベストでしょう。
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まとめ
周辺スポットや行きたい場所を検索できる地図検索。日本国内では実装段階でしたが、2021年6月より本格的に導入することが決まりました。
これにより、新規顧客獲得に向けた各企業の動きが活発になることが考えられます。
ただ、Instagramのユーザー層は圧倒的に若者層が多いです。その点も踏まえて事前準備を進めましょう。
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