越境ECを用いることで、国外市場へ自社製品やサービスの供給を行う企業が増えています。アジアなど新興市場への製品供給を進めるには、ECを用いた流通手段を用いるのが効率的です。文化や言語の違いがある海外での自社製品販売には、充実したサポートも重要ではありますが、集客方法の検討も重要です。ここでは越境ECを用いた海外市場の開拓時に必要となる集客の方法について解説していきます。
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越境ECを成功させるための手段
越境ECを海外市場で成功させるには、言語や決済手段、現地での配送手段から集客に至るまでをトータルで検討する必要があります。
国によっては検索エンジンを用いて、購入したい製品を探す習慣が無い場合も有り得ます。現地の言語や商慣習にあわせてブランディングされたサイトを立ち上げ、現地で配送手段の確保を行ったとしても、ターゲットとするユーザーアクセスを集められなくては、売上を上げることは実現できません。越境ECを成功させるためには、現地に即した広告手段の活用を検討することも大切です。
海外にサイトを立ち上げ、短い期間で集客を進めるためには、現地で影響力のある広告手段を活用することが必要です。越境ECで扱っている商材やサービスにあった広告媒体に製品紹介を掲載すれば、それなりの反響を得ることはできますが、同時に多くの広告費用も発生します。
現地でのECモールの活用やSNSを用いた集客であれば、多額の費用を投じなくても、自社が扱う製品やサービスに適したユーザーを効率的に集めることは実現できます。
現地のECモールやアンテナショップの活用とインバウンドマーケティング
ここでは、3つの成功事例を元に解説していきます。
SAMURAI BUYER
公式サイト SAMURAI BUYER
第1に挙げられるのは、海外からの要望が多い日本の名産品を海外の購入希望者に代行して購入するSAMURAI BUYERというサイトです。
ここでは中国最大のショッピングサイト淘宝海とタイアップを行い、現地での集客に成功させています。アジアを始めとする諸外国には、日本の文化に対して強い関心を持つ方が多く、越境ECを通じて販売することで多くの売上を上げられるのです。
和食エクスプローラー
公式サイト 和食エクスプローラー
2番目に挙げられるのは、タイ向け越境ECを進める和食エクスプローラーです。和食エクスプローラーでは、タイでの認知度を高めるために、バンコク市内で開催された食品展示会にブースを出展しています。
現地のECモールを活用するよりも、イベントへ集まった方に告知を行う方が海外進出を行った際に現地で認知度を高めるには即効性があるものです。和食エクスプローラーは、アメリカ、ヨーロッパなど世界21か国、約3万1000人以上が利用しています。
コーセー、オッペン
第3に、日本で販売している日用品や、化粧品を扱う越境ECで成功している事例があります。日本の化粧品に興味を持つ外国人向けに、訪日前から訪日後に至るまでの包括したインバウンドマーケティングに中国向け越境ECプラットフォームを利用しています。
コーセー
公式サイト コーセー
中国向け越境ECプラットフォームのワンドウを運営するInagora(インアゴーラ)株式会社は、コーセーの子会社であるコーセープロビジョン株式会社の販売するブランド「米肌(まいはだ)」の商品を2017年10月よりワンドウに出店を開始しました。中国向け越境ECプラットフォームのワンドウを用いることで、日本の化粧品や日用雑貨に興味を持つ外国人の方へ、越境ECを通じてのインバウンドマーケティングの実現を行っています。
オッペン
公式サイト オッペン
オッペン化粧品株式会社の美白スキンケアブランド「DRメディアッククリスタル」全7点及びメイクブランド「ジュヴール」全4色を、コーセーと同じく2017年10月よりワンドウに出店開始しました。
越境EC活用の際の規制解消と大手量販店の出店事例
Rakuten Global Market
公式サイト Rakuten Global Market
4番目の事例として、日本で販売されている飲料水や、酒類などを越境ECを活用して海外に販売している企業があります。例えば、Rakuten Global Marketを活用して海外へ日本の酒類を販売しています。
中国のように日本からの酒類の輸出が禁止されている地域に向けて、日本の酒類を販売していく場合は、現地で許可を得るために相応の時間や手間を必要とするものです。楽天が運用するRakuten Global Marketを活用すれば、現地での酒類の販売許可を得る必要もなく、海外市場での売上金額の一定割合を支払うことで、日本から酒類の輸出を行えるようになります。
ビックカメラ
公式サイト 国美電器
第5に、日本製の電化製品を越境ECを用いて海外へ販売している事例があります。日本の電気メーカーが作る家電品を求める諸外国の方は多く、日本の量販店を中心に海外市場へ直販を行うケースが増えています。
ビックカメラは、中国家電量販の最大手である国美電器へ出店しています。中国全土に1800店舗を出店している国美電器を活用することで現地での販売チャネルの構築を行っています。
越境EC利用の際の集客手段
越境ECを活用することで、国内製品をアジア市場を始めとする海外市場で展開する企業が増えています。アジアを始めとする諸外国では、日本製品に興味を持つ方も多く、越境ECを用いての販売手法を採用することで、多額の売上を計上することを実現しています。現地での集客手段には、大手ECモールへの出店を用いた集客などが多く見られます。
こちらのECサイトの集客に関しての記事も、ぜひ参考にしてください。
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