アマゾンや楽天でネットショップを開くのではなく、オリジナルのブランドにこだわったオシャレな独自のサイトを作りたい人に人気のShopify。 そんなShopifyでは、ショップ運営のリスクを軽減するドロップシッピングサービスをつかうこともできます。
これはヨーロッパを中心に近年人気上昇中のサービスで、オンラインショップ運営が始めての人や、副業でネット運営をはじめたいという人にぴったりの方法。というのも、ドロップシッピングサービスを効果的に利用すれば、誰でも簡単に、在庫を抱えないショップ運営をできるからです。
そこで、ここでは、Shopifyでドロップシッピングサービスを利用する方法や、Shopifyでオススメのドロップシッピングアプリサービスについてまとめました。
この記事を読めば、ドロップシッピングの具体的なやり方がわかるようになりますよ。
目次
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ドロップシッピングとは?
ドロップシッピング(Drop Shipping)とは、
ネットショップなどで購入された商品を、購入者にダイレクトに製造・販売メーカー・提携業者から直送される仕組み
のことをいい、最大の特徴は、
商品在庫を持たなくてもネット販売を始めることができる
つまり、面倒な在庫管理や商品の梱包作業、発送作業などを自ら行わなくても良いのです。
これらのすべてを、製造・販売メーカーや提携業者が代行してくれるからです。
なので、ドロップシッピングサービスのことを、『アフィリエイト』と同じ仕組みと思っている人も多いようですが、違います。
アフィリエイトは、自ら作成したサイトで商品の紹介をし、その宣伝や販売の成果に対して報酬をもらえる仕組み。
ドロップシッピングは、自らのネットショップで商品の紹介と宣伝をしながら、商品の販売までを行うところが違うのです。
なので、ドロップシッピングのほうが、紹介する商品の仕入れ費用などを先に決められるので、利益を出しやすく在庫もしないというメリットがあるので、なるべくリスクを低くオンライン販売を始めてみたい人におすすめです。
なお、ドロップシッピングには次の2つの運営方法があります。
- 独立型ドロップシッピング
- DSP型ドロップシッピング
いずれも特徴やメリットが異なりますから、あなたの販売する商品や集客方法などとマッチする方を選びましょう。
独立型ドロップシッピング
運営者が独自の販売サイトを制作し運営する方法です。
すべてが自社運営ですから、メーカーや提携業者などを選定し、それぞれ販売契約を結ぶ必要があります。
このため、運用の制限も少なく、販売戦略を自由に展開できる点が特徴です。
ですが、そのぶん難易度は高く、サイト作成から販売開始までの時間もかかります。とはいえ、さまざまなメーカーや提携業者と自由に契約して販売できますから、自由度を重視するのであれば最適な方法かもしれません。
DSP型ドロップシッピング
DSPとは『ドロップシッピング・サービス・プロバイダー』という複数商品やサービスを取り扱う販売代理店のこと。このようなDSPと契約をし、そのDSPが扱う商品から好きなモノを選んで自らのネットショップで販売する方法です。
前出の独立型ドロップシッピングと比べ、自らメーカーや提携業者などを探す手間がかかりません。
また、ネットショップの開設などもDSP側のプラットフォームを利用して行えるので、サイト作成を一からしたことのない人や、独自サイトを制作する予算のない人でも簡単に取り組むことができます。
さらに、DSP側で商品やサービスのお問い合わせ処理まで担当してもらえるサービスなどもありますから、ほぼ丸投げ状態でショップ運営を行うことも可能。
DSPで契約済みの商品を紹介・販売するだけなので、とてもお手軽に取り組みできます。
Shopifyのドロップシッピングサービスとは?
Shopifyでは、ドロップシッピングサービス専用のアプリを導入すれば対応可能ですから、あなたの販売したい商品に合わせて、さまざまなサービスを選ぶことができます。
とはいえ、まずはShopifyでネットショップ運営をしなければなりませんから、無料の14日間トライアルなどで実際に作ってみることから始めましょう。
そのうえで、Shopifyの管理画面から「アプリ管理」を選択し、後にオススメする人気のドロップシッピング専用アプリをインストールすれば、すぐにサービスを利用できます。
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Shopifyでドロップシッピングを活用する4つのメリットとは?
次の4つがメリットとして挙げられます。
1. ネットショップを低リスクで始められる
Shopifyは低コスト(月額29ドル~)でネットショップ運営をスタートできます。
ですが、オンライン販売とはいえ、実際には商品の在庫管理、商品を保管する倉庫の確保、販売した商品の梱包、配送、さらに梱包材や在庫管理費などといった、管理コストは最初からかかってしまいます。
一方のドロップシッピング方式だと、それらの管理コストをすべて丸投げできますから、効率よくネットショップで販売をし、お客様に商品を届けることができます。
2. ショップの集客やマーケティングに注力できる
ネットショップを始めたときの最大の障壁は『集客』です。
というのも、始めたばかりの時は、サイトにアクセスすら集まらないことがほとんどだからです。
なので、あなたのネットショップを多くの人に知ってもらえるよう、様々な集客を戦略的に行う必要があります。
たとえば、TwitterでPRをしたり、ネットショップや販売する商品をSEO対策でGoogle検索の上位表示を獲得するなどです。
ですが、いずれも手間や時間はかかります。なので、ドロップシッピングサービスを用いて、ネットショップでの実際の商品販売、在庫管理、商品配送の時間をカットできれば、集客やマーケティングにより注力することができます。
3. 副業でも始められる
ドロップシッピングサービスを用いれば在庫リスクもありませんから、副業としてもネットショップ開業することができます。
つまり、インターネットの環境さえあれば、いつでも、場所や住まいに関係なく、簡単にネットショップ運営にチャレンジできるのです。
4. 全世界対応でネットショップ運営ができる
海外への商品発送を行ってくれるドロップシッピングサービスを用いれば、世界中のお客様にあなたの売りたい商品を販売することができます。
つまり、世界中の人にあなたの紹介したい商品を販売し届けてもらうことができます。
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Shopidyでドロップシッピングを活用するデメリットはあるのか?
一方のデメリットを挙げると次のような感じになりますが、いずれも対策次第で解消可能なものばかりです。
1. 多くの競合と少ない利益
すでに多くの競合がドロップシッピングサービスを行っています。
一般的に競合が多いと、激しい値下げ合戦がおこり、利益が減少する傾向にあります。
ですから、成功して勝ち残るためにも、価格勝負はせずにお客様に付加価値を与える戦略で、あなたのネットショップの価値を常に高めていかねばなりません。
たとえば、あなただけのオリジナルサービスを提供するとか、独自の視点で商品を厳選するなどです。
2. 在庫管理がおまかせになりがち
これは、一つの商品だけをネットショップ販売するときによくあるケースです。
つまり、在庫の有無などを、すべてメーカーや提携業者任せになってしまうということ。
このようなときは、あらかじめ販売したい商品やサービスの在庫を見込んで、複数のメーカーや提携業者、DSPを使うことで、在庫切れのリスクを減らすことができます。
また、不運にも在庫切れになってしまったときは、お客様の注文を自動的にキャンセルするのではなく、そのお客様に別の付加価値を持つ商品を提供できる体制を構築するなどで対応しましょう。
3. 使ったことのない商品を売るというリスク
ネットの世界では、オンラインにある情報のみで商品を実際に使わなくても販売することが可能です。
たとえば、商品の詳細が掲載されているウェブサイトを精読すれば、だれでも実際の商品を使ったことがなくても商品に詳しくなって販売することもできるからです。
ですが、使ってみて良かった!的な『煽り』や『ヤラセ』といった販売商法は、一時的に利益を得られたとしても、必ずあとでしっぺ返しが来るので要注意です。
4. 外注による失敗リスク
どんな優秀なドロップシッピングサービスであっても、ミスをするときはあります。
その場合、メーカーや提携業者、DSPは問題解決に対処してはくれますが、万が一のときは運営者側がお客様の問題を解決するためにリスクを負うことも考えておくべきです。
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Shopifyでドロップシッピングを行う際の注意点
ドロップシッピングサービスに取り組むときは、次のような点にも注意しましょう。
自社でコントロールできない
これは、ドロップシッピングASPへ依存度が大きい場合などです。
この場合、ASPのサービスが終了すると、その時点から商品販売が行えなくなりますから、手間暇かけて育て上げたネットショップ自体がムダになることもあります。
ドロップシッピングサービスに関する法令
ドロップシッピングサービスを始めるときは、関連する法令知識も必要です。
たとえば、ドロップシッピングASPの規約などで、特定商取引法の表示が求められるケースなど。
また、顧客の個人情報を自社で管理するときは、個人情報の取り扱いや保護についても万全でなければなりません。
ドロップシッピングやアフィリエイトは『誰にでも簡単に儲かる手段』として過大に宣伝される傾向にあり、国民生活センターが注意文を掲載するといったこともありました。
なので、ドロップシッピングは、法令上もしっかり理解した上で取り組むべきです。
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Shopifyでドロップシッピングを行った成功事例

ドロップシッピング起業家であるKarolis Rimkus氏は、ShopifyにOberlo(オーベルロ)を導入し、成功した人物です。
Oberloというのは後述する通り、Shopifyにドロップシッピングのシステムを導入するためのアプリです。Oberloでは、数百万点に及ぶ商品をすぐに自社のECサイトに導入し、販売することができます。
Karolis Rimkus氏は最初、ランナーをサポートするための商品をECサイトを通じて販売し、様々な国に展開していきました。
開業当初は、Shopifyペイメントの設定ミスなどが原因で、受注しても売上代金を受け取ることができないなどのトラブルにも見舞われましたが、その後、スキルを上げ着実に売上を伸ばすことに成功しています。
彼の中心的なマーケテイングの1つは「インフルエンサーとのつながり」です。
ランナーが集まる様々なフォーラムに参加したり、Instagramなどのソーシャルメディアで、インフルエンサーと直接コンタクトをとるようにしました。
もちろん、連絡を取った相手の全員から返答をもらえるわけではありませんが、彼は根気よく人脈を広げていったのです。Instagramでは最初、8,000人から10,000人程度のフォロワーがいるインスタグラマーを中心にコンタクトをとり、自身の商品に対しての熱意を伝えることで信頼関係をつくっていったのです。
その後、さらにフォロワー数が多い人にもコンタクトをとり、それに伴い売上も順調に拡大していきました。
彼は、Shopifyでドロップシッピングを行った典型的な成功事例と言えるでしょう。
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Shopifyでオススメのドロップシッピングアプリ5選
Shopify(ショッピファイ)でオススメのドロップシッピングアプリは、次の通りです。
Oberlo(オーベルロ)
おすすめアプリ berlo(オーベルロ)
Shopifyの公式ドロップシッピングアプリです。数百万にも及ぶ商品を販売可能。また、世界中のShopifyで成功した運営者がOberloのサービスを使ってストアを成長させたという実績もあります。
さらに、世界最大サプライヤーとされる中国最大のEコマース企業『アリババ』の製品『AliExpress』の商品も無在庫販売できます。
このような商品を、自らのネットショップにラインナップできるのは凄いコトです。
なので、どの商品を取り扱うか決まっていない場合、まずはOberloを利用して好きなジャンルから始めるのも良いでしょう。
ただし、日本語には対応していません。
料金プランは次のとおりで、無料利用もできます。(2021年8月末時点)
- EXPLORERプラン:無料
- BOSSプラン:$29.90/月
TopSeller(トップセラー)
おすすめアプリ TopSeller(トップセラー)
ネットショップ専門の商品仕入れサイトで、約25万点以上の商品を扱っています。
契約ストア数は個人・企業含めて1,000を超えていますから、さまざまな販売実例を公式サイトで公開しているのも強みです。また、扱う商品数が多いので、競合ショップとの価格競争も起こりにくく、受発注の管理も非常に簡単。
なので、TopSellerだと顧客の欲しがる商品を見つけやすく、リピート買いやまとめ買いの機会を提供することもできます。
さらに、TopSellerは日本で最大手のドロップシッピングサイトですから日本語対応。
料金プランは次のとおりで、お試しプランは無料です。(2021年8月末時点)
- お試しプラン:無料
- 300点セレクトプラン:480円/月
- 1000点セレクトプラン:980円/月
- 3000点セレクトプラン:1,480円/月
- 5000点セレクトプラン:2,480円/月
- 10000点セレクトプラン:3,980円/月
- 20000点セレクトプラン:4,980円/月
- 全商品コースのミニマムプラン:1,480円/月
- 全商品コースのスタンダードプラン:3,980円/月
- 全商品コースのプレミアムプラン:17,800円/ 月
- 全商品コースのプレミアム+特別配送プラン:20.800円/月
Canvath(キャンバス)
おすすめアプリ Canvath(キャンバス)
GMOペパボ株式会社が運営している受注販売サービスで、国内3万店舗以上に利用されていて、最大の特徴は『オリジナル商品の販売』ができること。
商品の種類はとても豊富で、作る商品によって価格は異なりますが、スマホケースなどは他社と比べて安く作ることができ、在庫リスクなしで1個から発注できます。
また、発送までの流れもスムーズで、お客様を待たせることはありません。
なお、Canvathの料金プランは登録無料、商品によって費用が異なります。
Printful(プリントフル)
おすすめアプリ Printful(プリントフル)
ステッカーやアパレル、マグカップや枕など、さまざまな商品にプリントを行ってオリジナル商品として販売できます。また、商品販売前にサンプル商品のオーダー対応も可能なので、お客様はサンプル品を実際に手にし、見た目を確認してから購入できます。
アプリのインストールは無料ですが、制作する商品によって費用が異なります。
ちなみに、Printfulで販売できる商品には、
- Tシャツ
- パーカー
- ポスター
- 刺繍入りの帽子
- 靴下
- iPhoneケース
- 枕
- ボマージャケット
などといった、アパレル製品を中心にオリジナルグッズを制作できます。
Contrado(コントラード)
おすすめアプリ Contrado(コントラード)
高いデザイン性の商品をオリジナル制作できるサービスです。
商品ラインナップは450点以上で、制作したデザインの著作権は100%自分のものになり、デザインツールも無料で利用できますから、デザイン初心者の方でも気軽にオリジナル商品をつくることができます。
販売価格は自分で設定可能できるので、販売利益の確保も自分で設定できるのがメリットです。
Contradoは登録無料、商品によって費用が異なります。
オリジナルで制作可能な商品も他社のようにあらかじめ設定されていないので、次のような製品から幅広いニーズに合わせて製作することができます。
- 布プリント製品
- レーザープリント製品
- アパレル製品
- ホームグッズ
- フェイスマスク
- その他
オリジナルで依頼できる商品はロンドンにある工場にてハンドメイドで自社生産され、全ての商品がオンラインで1点から発注でき、生地と熟練職人の技を掛け合わせたオーダーメイド商品を1点ごとに作れるのも魅力です。
特に『布プリント』に強みがあり、コットン、シルク、ポリエステル、麻、ジャージーなど、様々な素材にプリントできるので多様性が広がります。
また、カーテンや布張り製品など、用途別にも生地を選べますから、主に布へのオリジナルデジタルプリントなどを商品化したい場合は、Contradoが良いかもしれません。
Shopifyやその他ECの制作・運用・保守について、お気軽にご相談ください。
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まとめ:Shopifyドロップシッピングは可能?メリットやおすすめアプリ5選を大公開
以上が、Shopifyでドロップシッピングサービスを利用するときの仕組みや、Shopifyでオススメのドロップシッピングアプリサービスについてのまとめです。
在庫をかかえずに、多種多様な商品やオリジナル商品をネット販売できるドロップシッピング。
個人で最初に始めるネットショップとしては、低リスクでスタートできる最適なサービスだといえるでしょう。
ですが、決して簡単ではありません。すでに成功を納めているネットショップと同じように、質の高いウェブサイトの構築や的確なマーケティングといった、お客様へのサービスに注力することは必須なのです。
とはいえ、最初から多額の資金を投資することなく、誰にでも簡単に始めることができ、すぐにネットショップオーナーになれるのはとても魅力的ですから、挑戦するメリットは大きいかもしれません。
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