【2023年】TikTokの投稿動画秒数は？秒数を増やす方法とは？

2023年1月現在、全世界でユーザー数が10億人に達しているTikTok。投稿できるジャンルもダンスや歌だけでなく、ペットや調理、求人案内、ファッションなど拡大を続けています。
こういった背景もあり、そろそろTikTokへの動画投稿を検討しているWeb担当者も多いのではないでしょうか。
TikTokでは短尺動画がメインになっていることはご存じだと思いますが、正確にはどれくらいの収録時間の動画を投稿することができるのか、分からないということもあると思います。

そこで、今回はTikTokの動画秒数や、その秒数を増やす方法について解説します。
TikTok初心者のWeb担当者は、ぜひ参考にしてください。

TikTok動画秒数は15秒・60秒・3分

ここでは、TikTokの動画秒数についてステップバイステップでお伝えします。

1.動画秒数が重要な理由

TikTokの動画秒数についてお伝えする前に、まずは動画の尺全般に関してWeb担当者として知っておくべきことをお伝えします。
TikTokに限らず、動画の秒数は非常に重要です。長すぎれば離脱するユーザーが増えますし、短すぎれば伝えたいことを伝えることができません。

TVCMなどでは、基本15秒・30秒のどちらかになりますが、Webユーザーから支持される動画の長さは一体どれくらいなのでしょうか。

「Think With Google」の分析結果では、次のような結果になっています。

引用: Think With Google

動画のコンテンツ次第というのが大前提になりますが、およそ15～30秒程度が理想的と考えられます。もちろん、それ以上長い時間であったとしても、構成次第では最後まで視聴してくれる可能性もあります。

こういったことを踏まえ、TikTok動画の秒数について確認してみましょう。

2.TikTokで投稿できる秒数は全部で3種類

TikTokは、どれくらいの秒数で動画を投稿できるのでしょうか。元々TikTokは短尺動画として世界中にヒットしたため、YouTube・ニコニコ動画などと比較して非常に短い傾向があります。

2023年1月現在、TikTokに投稿できる動画秒数は原則、15秒・60秒・3分の3種類から選択します。TikTokアプリが提供開始された当時は15秒一択でしたが、その後60秒が提供され、続いて2021年7月2日には3分が可能になりました。

3.TikTok動画の秒数を増やすには？

TikTokでは、設定等の変更によって可能な動画の投稿秒数を増やすことはできません。15秒・60秒・3分の中から選択する必要があります。

また、もしTikTokアプリ内で動画の秒数が15秒・60秒の2択しかない場合は、アプリのバージョンが古い可能性があります。その場合はアプリを更新することによって、秒数の上限が増やされた新バージョンを入手できます。

4.TikTokの動画秒数に関する注意点

TikTokの動画秒数に関して「60秒以上の動画収録ができるのは、条件をクリアしたクリエイターだけではないか」と誤解しているユーザーがいます。確かに以前は、60秒動画を投稿をするには下記の条件を満たす必要がありました。

• 一定数のフォロワーがいる
• 一定数の「いいね」がある

TikTok運営者側から、明確な基準は告知されていませんでしたが、60秒機能を公開した当初は上記のような一定条件を満たすユーザーのみ使用することができました。

2023年1月現在ではこの条件は解除されており、アプリのバージョンが最新であれば、だれでも15秒・60秒・3分の中から秒数を選択できます。

5.20秒や40秒で投稿することも可能？

TikTokアプリでは動画投稿をする際、選択肢として15秒・60秒・3分の3つが存在します。

そのため「20秒や40秒などで動画を投稿できないのか？」と疑問に思うこともあるのではないでしょうか。結論から言うと、20秒や40秒何度の動画も投稿可能です。

例えば、40秒の動画を投稿したいとします。この場合はTikTokアプリで60秒を選択して、動画を撮影してください。そして、40秒の時点で動画撮影を終了すれば、その秒数で投稿が可能です。
動画の秒数を、15秒丁度や60秒丁度にする必要はありませんので安心してください。

TikTokの投稿動画は何秒の投稿が多い？

TikTokはアプリが提供開始された当時、ダンスや一発芸に関するジャンルが中心でした。そのため、15秒の尺で丁度よく、若者を中心に広く使用されてきた背景があります。
こういった経緯があるため、2023年1月現在においても15秒の動画が中心となっています。

また、TikTok運営者側から投稿秒数に関する公式な発表はないため、正確な数値を確認することはできません。
そこで「TikTok公式トレンドアカウント」より、2023年1月の上位動画を独自で確認したところ、約65%が15秒の動画でした。しかし、近年投稿されるジャンルも増えてきたため、60秒や3分の動画も増加傾向にあります。

このように動画秒数は近年多様化してきており、動画ジャンルによって違いがあります。では次に秒数によってどんなジャンルの動画か多いのか解説します。

15秒動画ではどのような動画が多い？

TikTok内でもっとも多い動画秒数は15秒です。もし自社でTikTok動画を投稿する場合も、この15秒動画を中心に投稿してみてください。動画秒数が短いため、構成もシンプルなもので済むからです。

では、この15秒の動画では一体、どのようなジャンルが投稿されているのでしょうか。

1.ダンス動画

TikTokアプリはダンス動画を中心に投稿されてきたという歴史があり、今でもこの傾向は変わっていません。投稿される動画の多くがダンスです。
動画コンテンツとしては、好きなBGMに合わせて15秒ほどの簡単なダンスを踊って投稿しています。自身の動画の中に、キラキラした星やハートなどのエフェクトを追加することも頻繁におこなわれています。

航空会社ANAなどでも、キャビンアテンダントがダンスを踊って投稿するといった利用をしています。このようにする事によって、ユーザーが会社や業務内容に興味を持ってくれる可能性があります。

2.ファッション・コスプレ

自身がコーディネートした洋服を披露する動画もあります。チャイナドレスや和服、仮装したものなど多種多様です。
街を歩いている姿やカフェでくつろいでいる姿など、あらゆるシーンで動画を撮影します。視聴者はコーディネートを参考にしたり、自身が同じ服を着たときのイメージを膨らませることができます。
自社でアパレル関連の商品を扱う場合は、それを使用しているシーンを動画で投稿するなどの方法が考えられます。

3.面白・お笑い動画

笑いを目的とした15秒動画もあります。例えば、風邪を引いてガラガラ声で歌を歌う、水の入ったバケツを全身で浴びるなどがあります。

また、法律事務所など堅いイメージのある会社がお笑いをすることによって、ユーザーに親しみを持ってもらうなどの活用事例もあります。
もし業界の敷居が高く、ユーザーが問い合わせしにくいなどの状況にある場合、思い切って面白・お笑い動画に挑戦してもよいかも知れません。

60秒動画ではどのような動画が多い？

15秒動画の次に多いのは60秒動画です。15秒では現実的に収録しきれないようなコンテンツが多くを占めることになります。
ただ、60秒で投稿する場合も、動画を加工し2倍速、3倍速などで収録しているのが特徴です。秒数が長いため離脱も増えますので、飽きさせない工夫が必要です。

1.思い出動画

イベントなどであったさまざまな出来事を、記念として動画投稿することがあります。例えば、成人式の日に友達が集まりそのときの様子を投稿するなどのことがあります。
企業で思い出動画を活用する事はなかなか難しいですが、会社イベントをおこなった時などの記録を残すなどの活用法が考えられます。

2.お客様の声動画

企業がお客様にインタビューなどをおこない、その声を収録する動画です。投稿数はまだ少ないですが、よいコメントをもらうことができれば自社のブランド向上、販売促進につながります。
高級車販売店などでは、ご成約いただいたお客様の車を撮影させてもらい、それを投稿するなどのように利用しています。

3.アプリ紹介動画

アプリを使用した様子を収録し、それを投稿して紹介する動画があります。例えば、競馬AI予想アプリや動画編集アプリなどがあります。解説的な要素が強くなるため、テロップが入ることが多くなります。
BtoC向けのアプリを販売している場合は、そのアプリを利用しているシーンをそのまま動画に収録して投稿したり、使用方法について解説した動画を投稿するなどのことができます。

また、アプリについては一般ユーザーが自ら投稿してくれることも多いため、商品内容が良ければ口コミ効果も期待できます。

4.笑いとダンスの融合動画

ダンスを基調としながらも、一方で笑いをとることを狙った融合的な動画が投稿されます。
この場合も15秒では収まらない可能性が高いため、60秒での投稿が多くなります。

5.メイク動画

女性がメイクをしているところを動画撮影して、投稿するということがあります。
素顔からはじめて、どのような手順でメイクをしていくのかということを大幅に短縮カットして紹介していきます。クリスマスバージョンやお正月バージョンなど、イベントのテーマに合わせて投稿することが多いです。
自社がコスメ関連の商品を販売している場合、その利用シーンを動画で撮影し投稿するなどのことができます。

6.写真のスライド動画

動画というよりは、静止画を組み合わせて動画のように編集したものです。アルバムのようなイメージになります。結婚式や成人式などで撮影した写真を組み合わせ、1つの動画にしあげていきます。同じイベントに参加した仲間内で楽しむことが多くなります。
企業でこのカテゴリの動画を投稿する場合は、社歴などを静止画で紹介するなどのことが考えられます。

7.調理動画

料理をしているところを60秒ほどの簡潔な内容にまとめて投稿する場合があります。
この場合、2～5倍速程度で再生スピードを設定して投稿する事が多くなります。YouTubeのように調理方法について解説しているというよりは、どちらかというと調理の現場を見せて共有したいという目的が多くなります。
食品関連・食器メーカーなどの業種であれば、自社の材料・調理器具などを使用した動画を投稿することができます。

8.ルーティン動画

毎日の決まった作業のことをルーティンといいます。TikTokでは、この自身のルーティンを動画投稿し紹介するジャンルがあります。

具体的には、次のようなルーティンを紹介します。

• モーニングルーティン
• テスト対策ルーティン
• お風呂ルーティン
• 子育てママのルーティン

「自分も同じ事をしている」という共感を得られることが多いので、同じ境遇にいる人から多くの「いいね」がもらえます。
自社でこれをジャンルに挑戦する場合、会社の仕事をルーティン化している様子などを投稿するなどのことが考えられます。そうすることによって、ユーザーが会社に対して親しみを持ってくれる可能性があります。

9.歌ってみた動画

有名なヒット曲などをカラオケで歌い、それを動画で投稿することがあります。鼻歌、アカペラ、カラオケなどさまざまです。
自社でこれを利用する場合「社歌を歌ってみた」などの動画で投稿することができます。すぐに収益に結びつくものではありませんが、認知向上には役立つ可能性があります。

3分動画ではどのような動画が多い？

3分動画は現状、非常に少ないです。TikTokは15秒を基本とした短尺動画のため、3分もの長時間を視聴してもらえる可能性は極めて低いからです。
ただし、構成や内容によっては一定数のユーザーから「いいね」をもらうことができます。

1.ペット動画

犬や猫はもちろん、ハムスターやフェレットなどの小動物なども投稿できます。ペットが睡眠をとっている動画やトリミングしている姿などを動画に収録し投稿します。動物関連は非常に「いいね」が付きやすいのが特徴で、ある程度、長い秒数でも人気を得やすいです。
自社がペット関連であれば、かわいい動物の動画をそのまま投稿できますし、場合によっては飼い方のレクチャー動画などでも投稿可能です。

また、ペット関連以外の会社であっても自社でシンボル的な動物がいる場合、このペット動画にチャレンジできます。

2.ゲーム中継・解説

自身がゲームをしているところをキャプチャしたり、攻略方法などについて解説した動画が投稿されています。同じゲームに取り組んでいる視聴者から、人気を集めています。また、人気のあるゲームの実況中継であれば、多数の「いいね」がつきやすいです。

3.企業・お店紹介動画

企業がお店の裏側の様子などを紹介する動画があります。お店の休憩場所や仕事の苦労話、「職業あるある」、職場のQ&Aなどがあります。

例えば、業務系ビジネスシステムの開発をおこなうSky株式会社は、自社の紹介や求職者向け案内動画を投稿しています。

4.スタッフ紹介動画

企業のスタッフにスポットライトをあてて、仕事に対しての感想を述べてもらう動画があります。こちらも求職者向けの動画になります。

5.観光地動画

旅行などに行ったときに観光地を動画で撮影し投稿します。景色が綺麗な場所や個人的に楽しかった思い出の場所を収録しています。その他、観光地の紹介を本格的にしたものなどもあります。
観光業や旅行代理店などを運営している場合は、旅先の動画や地元の観光地をそのまま動画で撮影し投稿することができます。

6.芸能ネタ動画

ワイドショーのように芸能ネタを紹介する動画があります。こちらも解説が多くなるため、3分程度の長い動画が比較的多くなります。

TikTok動画の秒数変更方法は？

ここでは実際に動画を撮影する際に、どのような手順で秒数を変更すればよいのかについて解説します。

Step1.動画の企画・構成を考える

適切なTikTokの動画秒数は、コンテンツの企画・構成次第で変わってきます。そのため、まずは動画の目的や伝えたいことなどを一通り整理しましょう。その上で、15秒・60秒・3分のどれが適切なのかを検討します。

Step2.cアプリを開く

TikTokアプリを開きます。

Step3.「＋」ボタンを押す

TikTokで動画を撮影する場合、画面下にある「＋」ボタンを押します。このボタンを押すことによってスマートフォンのカメラが起動し、動画を撮影できる状態になります。

Step4.秒数を選択

アプリの下側「赤丸ボタン」の真上にある秒数を選択します。秒数は、3分モード、60秒、15秒から選択する事ができます。

以上で、TikTok動画の秒数を変更することができます。

指定秒数内に動画が収まらないときの対応

秒数は動画撮影の最初の時点で決める必要があります。そのため、予定していた秒数で収まらない場合は、編集で短くしてください。
無用なところをカットしていくことによって、秒数を縮めることができます。
また、制限時間いっぱいにする必要もありませんので、内容として無駄がある場合も極力カットするようにしていきます。

TikTokで視聴してもらうには最初の3秒が重要

TikTokは、YouTubeなどと比較して非常に尺が短い傾向があります。ユーザーは次々とスワイプし視聴している動画を変えていくため、最後まで視聴してもらうにはコツがあります。

それが冒頭の3秒です。この3秒でユーザーの興味・関心を引くことができなければ、動画を飛ばされる可能性が高くなります。

また、TikTokは非常に拡散性の高いSNSです。自社の動画を視聴してくれるのは、フォロワーだけではありません。自社の動画に興味を持ってくれそうなユーザーの「おすすめ」欄などにも表示されます。冒頭3秒で興味をもってくれれば、新しいフォロワーとして登録してくれる可能性が高まります。

冒頭3秒で興味・関心を惹きつける方法

では具体的にどのような方法で冒頭3秒で、ユーザーの興味・関心を惹きつければ良いのでしょうか。
方法としてはテロップを有効に活用します。テロップに注意を引くキャッチコピーを入れることによって、ユーザーの注意を動画に向けることができます。

例えば次のようなテロップが考えられます。

• TikTokでフォロワーを増やすには？
• 使った小麦粉を捨てないで！
• 100円ショップの商品を使った便利技5つ

このようなユーザーの注意を動画に向けさせるための工夫が必要です。

TikTokでは視聴維持率が重要

TikTokで自社の動画を拡散していくには、できる限り動画を長く視聴してもらう必要があります。
最後まで視聴してくれるユーザーが増えれば、他ユーザーの「おすすめ」欄などに自社の動画が紹介されることが増えていくためです。

視聴維持率を上げるための方法

動画視聴維持率を向上させるためには、主に次の方法を活用します。

• トレンドBGMを利用する
• テンポの良い動画編集をする

TikTokで視聴維持率を向上させるには、とにかくテンポを重視します。トレンドになっているアップテンポのBGMを選択したり、動画編集の際に倍速で表示されるように設定します。

このように視聴維持率を上げるには、時間間隔を開けることなく効率よく情報を提供していくようにしてください。

TikTok動画の秒数が足りない場合はライブ配信という選択肢も！

TikTok動画を収録していて、どうしてもコンテンツによっては3分では収まらないということもあるのではないでしょうか。
その場合は、動画をライブという形で配信する事で問題が解決します。ライブ機能というのは、いわゆるTVの生中継のようなイメージです。

ただ、TVとは違ってユーザーと直接コミュニケーションをとりながら動画配信することができるのが特徴です。このライブ機能を利用すれば、動画の長さを気にすることなく収録できます。
ライブ配信をおこなうには、通常の動画収録とは違ったスキルが求められますが、収録時間を気にする必要ない点が魅力です。

TikTokライブの注意点

TikTokライブは、誰でも利用できるわけではありません。現在、下記の条件を満たしている必要があります。

• 16歳以上であること
• TikTokが定める基準を満たしている

TikTokライブには、投げ銭機能がついています。これは、ユーザーが気に入ったライバー（ライブ主催者）に対してギフトを贈るというものです。お金が絡みますので、16歳以上という設定がなされています。

また、TikTokが定める基準を満たす必要もあります。明確な基準はTikTok運営者から公開されていませんが、少なくとも「一定数の質の高い動画が投稿されていること」と「フォロワー数が1,000人以上に達している」という基準をみたす必要があります。

もし基準に達していない場合はコツコツと動画を投稿し、まずは「いいね」やフォロワー数を獲得していくことを考えてください。

まとめ：【2022年】TikTokの投稿動画秒数は？秒数を増やす方法とは？

今回は、TikTokの投稿動画秒数についてお伝えしました。

2023年1月現在では、動画の大半が15秒で投稿されています。
TikTokのユーザーに最後まで視聴してもらうには、できる限りコンパクトに収めることが大切です。
自社で動画を投稿する際、どうしても秒数が長くなってしまう場合は、構成を見直したり編集で短くカットできないか検討してみてください。

また、調理動画やゲーム実況中継動画などのように、15秒以内に納めることがそもそも現実的ではないような動画コンテンツを配信する場合は、構成をしっかり検討して投稿するようにしてください。