スマホが普及し、誰もがネットショッピングをすることが当たり前となってきた今、視覚的に大きな影響力を持つSNSがInstagramです。
ですから、写真や動画のほうが自社商品をより印象強くPRできる企業にとって、Instagramの運用は欠かせないものになってきています。
また、Instagramは、ECサイトとの連携が優れているのも特徴です。
そこで、ここでは、自社ECサイトをInstagramのショッピング機能などを使って売上アップさせる方法と、その成功事例をまとめました。
Instagramを利用して、ECサイトへの訪問者増加、売上の増加を図りたいという方は、この先をお読みください。
目次
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ECサイトがInstagramを活用するべき理由
企業のECサイト運営には、次のような3つの課題点があるといわれています。
- ユーザーに認知されにくい
- 消費者の動向が見えにくい
- 使用方法が複雑
ですが、Instagramだと、これらの3つの課題点をカバーすることができます。
というのも、Instagramと企業のECサイトを上手く連動させれば、それぞれの強みを最大限に活かしてECサイトの課題を超えることができるからです。
つまり、InstagramとECサイトの連動で、次の7つの効果を期待できるということです。
- ECサイトと相性が良い
- ショッピング機能がある
- 購買行動のきっかけになる
- ユーザー情報を収集できる
- 拡散力がある
- 低コストで運用できる
- ビジネスアカウントを運用できる
ECサイトと相性が良い
Instagramは、SNSの中でECサイトとの連携に優れています。
つまり、ユーザーが投稿された商品を見て、「欲しい」と感じた動機を逃すことなく、購入までスムーズにつなげることができます。
ショッピング機能がある
Instagramのショッピング機能を使えば、投稿した写真にECサイトの商品タグを設定できるようになります。
そして、商品タグは写真以外にも動画やストーリーズなど、様々な投稿に設置できます。
この商品タグをユーザーがタップするとECサイトへスグに飛びますから、ユーザーの購買意欲をそぐことなく誘導ができます。
購買行動のきっかけになる
Instagramのユーザーは、それぞれが購入した商品などを独自の視点で情報発信しています。
このような個人ユーザーの感想といった投稿はUGC(ユーザー生成コンテンツ)といい、Googleなどの検索ツールでは得られない、より信ぴょう性の高い情報として人気があります。
いわゆる『口コミ』であり『レビュー』と一緒ですが、UGC投稿者は、
- 自分たちと同じ一般人であること
- 企業の利益が絡んでいない(ようにみえる)こと
などから、購入時の参考としているユーザーが多いのです。
このようなUGC投稿が期待できるInstagramの活用と連動は、企業ECサイト運営にも大きなメリットがあります。
ユーザー情報を収集できる
Instagramユーザーから『#ハッシュタグ検索』という流行語が生まれるほど、Instagram内で知りたい検索を完結させるのが当たり前の世代がいます。
このような世代の取る行動や、情報検索などのデータをInstagramで収集できることは、企業マーケティングにとって大きなメリットです。
ユーザー心理が判れば、自社ECサイトへの誘導、商品への誘導ができるからです。
このように、企業がInstagramを活用してマーケティングを行うことは、今や必須となってきています。
拡散力がある
Instagramには拡散力があります。
特に若い世代は、テレビや雑誌などを見ずに、InstagramやYouTubeなどを利用することが多くなっています。
つまり、Instagramなどで広告を掲載したり、商品PRを行うほうが、テレビや雑誌よりもユーザーに見られる確率は高くなるとともに、情報拡散効果も期待できるということです。
低コストで運用できる
Instagramを活用する魅力は、コスト面です。
アカウントは無料で作れますし、有料のショッピング機能なども効果が見えないうちは高額な費用をかけなくても出来ます。
また、アカウント運用の工夫次第で、コストをかけずにマーケティングすることも可能。
このような、低コストで運用が可能なInstagramの運用は、特に個人や中小企業に大きなメリットがあります。
また、コスト面でゆとりがあれば、インフルエンサーなどを活用したマーケティングなどもできます。
ビジネスアカウントを運用できる
Instagramは、ビジネスアカウントを運用できます。
その代表的な方法が
- キャンペーンの実施
- インフルエンサー活用による集客
などです。
このように、Instagramのビジネスアカウントは、運用次第で一定のマーケティング効果を得られます。
また、Instagramを利用する80%のユーザーが、既に何かしらのビジネスアカウントをフォローしているという事実もあります。
これは、ユーザー自身に有益な情報をもたらすのであれば、ビジネスアカウントをフォローすることに抵抗はないということに他なりません。
更にInstagramは、ビジネスアカウントだけで利用できるサービスや機能もあります。
それらを有効活用し、効果的なマーケティングをすれば、自社ECサイトへユーザーを集客することが可能です。
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Instagramを活用しているECサイトの成功事例を徹底分析
それでは、実際にInstagramを活用して、自社ECサイトに集客している成功事例を見てみましょう。
VILLAGE VANGUARD:https://vvstore.jp/
ヴィレッジヴァンガードは『選べる書店』をテーマに、書籍、CD・DVD、雑貨などをランダムに陳列し販売するのが特徴的な、全国店舗数358店(H30.5現在)の企業です。
そして、ECサイト『雑貨通販 ヴィレッジヴァンガード公式通販サイト』も展開しており、その集客にInstagramを活用し、フォロワー数は4.9万人(2021.07時点)。

引用元:https://www.instagram.com/village_vanguard/
Instagramでは、投稿キャプションから
『プロフィールに掲載の「ヴィレヴァンHP」の「キーワード絞り込む」と書かれた検索画面に○○○と入れて検索してね』
というふうに公式通販サイトに連動させたり、投稿にショッピング機能を用いたりしています。
songdream:@ songdream_japan

引用元:https://www.instagram.com/songdream_japan/?hl=ja
songdreamは、世界でも指折りの高級木材と称されるウォルナットを主材にしたモダン家具のインテリアブランドです。
Instagramでは、フィード投稿やストーリーズ投稿にショッピングタグを入れ、自社ECサイトへ誘導しています。
また、ショップ機能のコレクションを上手に構成し、ユーザーが商品を選びやすいように工夫するなどして、ECサイトの訪問数は何もしていない前年と比較すると3.4倍(2021年1月時点)になったという成功事例です。
MAJOLICA MAJORCA(マジョリカマジョルカ):@majolicamajorca.official

引用元:https://www.instagram.com/majolicamajorca.official/
『マジョリカ マジョルカ』は、資生堂のコスメブランド。
若い世代をメインターゲットとし、コンセプトを『まるで魔法がかかったように』と掲げる人気ブランドです。
Instagramでは、『マジョリカ マジョルカ』製品のおすすめの使い方や、具体的なメイクの仕方、ワンポイントアドバイスなどを30秒ほどの動画にまとめることで人気を集めています。
このように、若いターゲットユーザーにおすすめメイクの仕方を動画で紹介すると、見ている側は実際に自分で使用しているところをイメージしやすく、商品に共感しやすくなりついつい欲しくなってECサイトへ…という成功事例です。
無印良品:@muji_global

引用元:https://www.instagram.com/muji_global/channel/?hl=ja
無印良品は、2015年からInstagramアカウント運用を開始し、ECサイトと連動させています。
多種多様な商品を、自社コンセプトにそったイメージで統一し、写真や動画を投稿することで、ブランドイメージの向上を図る運用をしています。
また、フォロワーのコメントを受けた写真なども投稿し、ユーザーとの接点をより近く、そして、幅広くファンを獲得すべく工夫を施しています。
中でも人気なのは『動画で商品の特長を伝えるシリーズ』で、製品の由来やおすすめの使い方などをユーザーに伝わるよう丁寧に作成しており、その世界観にますます無印ファンとして心酔しているようです。
カルディコーヒーファーム:@kaldicoffeefarm

引用元:https://www.instagram.com/kaldicoffeefarm/?hl=ja
普通のスーパーでは売っていない珍しい輸入食品などを、駅チカやショッピングモールで実店舗販売するカルディ。
こちらも、『カルディコーヒーファームKALDI COFFEE FARM』というInstagramアカウントで自社製品の紹介を投稿し、ECサイトへと誘導して商品販売につなげています。
また、商品によっては、すぐにECサイトで購入できるショッピング機能を投稿写真と連動させ、ユーザーの「食べてみたい!」という動機を逃すことなく、すぐに購入できる仕組みにしています。
Instagramのショッピング機能とshopifyを連動させた成功事例
Instagramのショッピング機能と、shopify(低価格で本格的なデザインのネットショップを開設できるECプラットホーム)を連動させると、よりスムーズに自社ECサイトへ誘導することができます。
Instagramでは、通常の投稿にECサイトなどのURL直リンクを入れることができません。
ですが、shopifyで制作したECサイトは、各種アプリとの連動でInstagramの投稿に商品タグを表示させることもでき、そこから商品販売を促すことができるのです。
つまり、shopifyで制作したECサイトを見たユーザーは、Instagramの投稿を見て「コレ良いかも…」と思ったらそのままECサイトで購入することもできるという仕組み。
このような、Instagramのショッピング機能とshopifyを連動させた成功事例は次のとおりです。
KANAGU STORE:https://kanagu-store.com/

引用元:https://www.instagram.com/kanagu_jp/
shopifyで制作したECサイトとInstagramを連動させているのがKANAGU STORE。
こちらは、住まいで利用される金物5万点を扱う企業で、それぞれにデザイン、素材感、仕上げの隅々まで職人のこだわりがつまった逸品をセレクト販売しています。
そんな、つくり手のこだわりが詰めこまれた金属雑貨やインテリア、販売をする実店舗が東京港区にあり、InstagramからECサイトへの導線が引かれています。
また、商品によってすぐにECサイトに飛べるようタグ機能をもたせ、ユーザーの「欲しい!」という動機を逃すことなく誘導できるようにしています。
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ECサイトでInstagramを活用する際に意識するべきポイント
InstagramでECサイトの売上アップをするには、
- 『コウしたらうまくいく』という『自社の勝ちパターン』を見つけること
そのためにも、次のようなポイントを意識してアカウントを運用する必要があります。
新規ユーザー獲得の施策
ECサイトでの売上アップのためには、自社商品の特性を見極めた施策が必要です。
商品のビジュアルや話題性・新規性でユーザーに購入を促せる商材なら、フィード投稿、発見タブ、ストーリーズで広告を行うと有効。
購入までにブランドや商品の理解が必要な商材は、まずInstagramプロフィールに誘導し、フォローしてもらうことでアカウントと繋がることが有効です。
繋がり度を重視したアカウント運用
投稿の質を高めて日々続けていくことは、やはり大切。
ユーザーの反応を促すためには、ただ商品を紹介するだけではダメです。
写真や動画などでユーザーに分かりやすく使い方を提案するとか、商品の背景にあるストーリーを演出し伝えることが大切です。
また、『自社商品だけだと投稿数が増やせない』『投稿する写真や動画に十分なコストが捻出できない』という場合は、
- キャンペーンで既存顧客のUGCを集めて自社アカウント上でストーリーズシェアやリポストする
というカタチにすれば、投稿の頻度を高められるのと同時に、シェアで顧客との繋がりを深めることが出来ます。
投稿する時間やハッシュタグを意識する
一般的にInstagramのユーザーは、
- 平日朝の通勤通学時間帯
- 昼食時間帯
- 夕方~22時くらい
- 休日であれば夜の時間帯
によく利用しているとされています。
なので、Instagramのインサイトでフォロワーがアクティブな時間を分析し、時間を合わせて投稿すると効果的です。
また、ハッシュタグは、「投稿に合った内容で適切に付ける」ことが重要です。
投稿内容と関連性が低いハッシュタグを多くつけると、Instagramアルゴリズムで低評価とされ、タイムラインに表示されづらくなる可能性も否めません。
ハッシュタグはリーチを伸ばすために欠かせません。
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Instagramを制すものがEC業界を制す
Instagramは常に進化を遂げています。
ですから、その攻略方法もまた、進化し続けていると考えたほうが良いでしょう。
たとえば、以前に推奨されていた企業のInstagram活用方法はというと、
- ファンを増やし、『いいね!』や『コメント』を丁寧にやり通りしユーザーとのコミュニケーションを蜜にする
という施策が主流でした。
ですが今は、新たにInstagramに導入された機能をフル活用し、
- 商品購入の促進
- ブランドの認知
- アプリのダウンロード促進
いわゆるユーザーのアクションを促すことを主軸にしたマーケティング活動が推奨され、ECサイトへ積極的に誘導するよう変わってきています。
ですから、ECサイトを運営する企業は、ユーザーにより積極的な購買活動をとってもらう手段として、Instagramの進化に合わせて戦略的に活用していくことが必須になってきています。
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まとめ
以上が、自社ECサイトをInstagramのショッピング機能などを使って売上アップさせる方法と、その成功事例のまとめです。
Instagramは、今やビジュアル系の商品をECサイトで販売をするときは欠かせないSNSです。
ECサイトでの売上拡大や企業ブランディングをしたいのなら、まずはInstagramを攻略する方法に取り組みましょう。
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