インターネット技術の進歩により、盛り上がりを見せるEC市場。その中でも、国境をまたぎ電子商取引を行う「越境EC」に注目が寄せられています。自国以外への販路が広がり、新たな新規顧客を獲得できるとあって、近年多くの企業が越境ECに身を乗り出しています。
現在の市場状況と一緒に、越境ECを成功するためのポイントについて確認していきましょう。
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海外のEC市場
世界の各国別BtoCEC市場規模(2017年)の調査では、1位が中国で11,153億米ドル(対前年比:35.1%)、2位が米国で4,549億米ドル(対前年比:16.3%)となっていて、今後も成長は続く見込みです。
なお日本は4位に位置し、953億米ドル(対前年比:6.0%)となっています。上位にランキングしていますが、日本では全商取引におけるECサイトの割合、つまり「EC化率」がまだまだ低いのが現状です。
なぜ今、越境ECなのか?
世界のEC市場状況から見てもわかる通り、日本のEC市場は拡大はしているものの、EC化率が低迷しています。例えば食品業界におけるEC化率はまだまだ低く、今後もこの傾向は続くでしょう。
また日本は少子高齢化社会に向かうと見られていて、将来にかけて総人口は減少していきます。以上より日本のEC市場は、新たな転換による市場拡大の可能性は残しつつも、成長に陰りが見えてきているのです。
その一方、海外のEC市場は年々2桁成長を続けていて、特に中国については富裕層によるECサイトでの消費が増加しています。自国では手に入らない、高品質かつ安心安全な商品は頻繁に購入される傾向にあり、日本の「化粧品」「食材」「家電」といった商品はブランド力も相まって人気があります。
越境ECで成功するためのポイントとは?
日本の企業にとって越境ECはメリットが大きい市場ですが、成功するために気をつけるべきポイントがあります。越境EC特有ともいえる以下の3点について説明します。
1. 販売する海外のターゲット層を明確にする
広い世界市場へ目を向けると、ターゲット層を絞り込むのは勿体ないと感じるかもしれませんが、市場が大きいからといって、戦略なく商品が売れることはありません。売り込みたい商品が、どの国・地域の人にニーズがあるのかを分析しましょう。また顧客の購買行動などをもとに、販促活動を決定することも重要です。
2. 多様な決済方法に対応する
国ごとの決済手段に対応することも重要な要素です。クレジットカード決済に留まらず、世界的に普及されているPayPal決済、また中国に関していえばアリペイやWeChatPayでの支払いに対応しましょう。
ネットショッピングの決済に対して不安を覚える方は多く、越境ECでは国外の商品を購入するため、決済が障壁となり購買に至らないケースがあります。普段から利用している決済手段を用意することは、この障壁の緩和に繋がります。
3. 物流の課題をクリアする
顧客が海外から商品を購入するとき、「きちんと配送されるのか」「送料が高そう」「返品は受けてもらえるのか」といった不安を抱きます。これらの不安を解消するためには、国際配送サービスやEMS(国際スピード郵便)の既存サービスをうまく活用しましょう。「通関」に対応したサービスも提供していますので、事前に確認しておくことをオススメします。
「越境EC」を始めるにあたり、ターゲット層を絞ること、顧客に安心安全をお届けすることを心がけよう
海外の顧客に対し商品を販売する「越境EC」により、多くの企業が海外市場に進出をしています。ただし、見通しなく新たな市場に進出しても、成功する確率は低いでしょう。
商品を販売するターゲット層を明確に定義して戦略を練ること、また商品を買う顧客に「品質」「決済」「物流」の面から安心安全をお届けすることが、成功に繋がります。
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