カナダ発のECプラットフォームとして世界規模で注目されているshopifyですが、日本でも採用する企業が増えています。中でも、食品関係やライフスタイル関係、アパレル関係を展開している会社を中心に導入が進んでいる点が特徴です。
ここでは、shopifyを導入するポイントを説明するとともに、すでに導入しているアパレル関係の会社の事例を何社か紹介します。
Contents
shopifyを利用するメリットなどについて
shopify自体は、インターネットショップや実店舗などに対して、豊富な顧客管理及び、決済手段を提供するための総合プラットフォームとしての側面を持っています。英語やフランス語を公用語としているカナダで開発された関係もあり、アメリカやヨーロッパを中心とした国々の言語のみならず、世界各地で使われている決済手段に対して広範囲でカバーします。また、高品質なデザインに加えて、高いカスタマイズ性も兼ね備えており、自分だけのオリジナルデザインも簡単に構築できます。
shopifyには、翻訳や物流サービス等の連携といった様々な機能が揃っていて、自分が使う機能のみをアプリの中にインストールできる点が魅力的です。さらに、フェイスブックを始めとしたSNSへの対応が強化されており、利用する際に大きなメリットとなります。
例えば、フェイスブックと連携した独自機能に、メッセンジャーを活用したチャットから、直接ショッピングカートへ誘導できるといったものがあります。SNSなどを併用する形で、顧客がどんな商品を欲しいかといったニーズに対して、容易に情報収集可能な点が、shopifyの特徴と言えます。
shopifyを導入すると日本での決済手段でも買い物ができる
FUMIKODA
アパレル業界においては、いくつかの会社がshopifyを導入して、実際に成功している事例が何社かあります。キャリアウーマン向けのバッグを専門的に取り使っている、FUMIKODAという会社も、shopifyを導入して成功している会社の一つです。
高級車にも利用されている人工皮革が主な材料で、軽さと防水性を兼ねつつも、ラグジュアリー性が高いカバンの写真を、サイト内で見やすく掲載しています。会員限定の情報をメール配信している他、直営店や百貨店内にあるサテライトショップの情報も、探しやすい点が特徴です。
エックスガール
海外発のブランドが日本で展開する際にも、総合プラットフォームとしてshopifyを活用するメリットは多数あります。例えば、ニューヨーク発のレディスブランドとして日本でも一定以上のユーザーが存在するエックスガールは、日本向けにECサイトを展開しています。
このサイトで購入した商品を支払う際、現時点では米ドルのみで日本円には対応していませんが、支払手段自体は日本で使われているクレジットカードやスマホ決済などに対応しています。海外で主流となっているペイパルなどを選択せずに、いつも使っている決済手段で買い物ができる点が大きな特徴と言えます。
レディースブランド以外のアパレルでもshopifyを導入している
株式会社ノーウエア
猿やパイレーツをモチーフとしたアベイシングエイプというブランドを展開している、株式会社ノーウエアもshopifyを導入している会社として高い知名度を誇ります。
白地の背景に、写真入りの商品を紹介するだけのシンプルなページでありつつも、購入したい商品を探しやすい点が特徴です。また、フェイスブックやインスタグラムとの連携が強化されているうえ、決められた場所や時間内でのみ購入できる仕組みを採用するなど、多彩な取り組みも行われています。
Kit
スポーツウェア系のアパレルブランドの一つで、イギリス発のKitも、shopifyを活用している会社です。
豊富なカラーバリエーションに加えて、動きやすさを重視した設計のウェアを中心に取り扱い、注文してから翌日に発送されるといった点が特徴と言えます。支払手段もペイパルやスマホ決済から、コンビニ後払い、そして銀行振込まであらゆる方法に対応している他、会員限定のポイントサービスも用意されている等、ユーザーが買い物する際の利便性に優れています。
shopifyは店舗ごとの独自性を発揮しやすいプラットフォーム
shopifyの特徴である、グローバルクラスの決済手段に対応しているなどの多機能性や、見やすさを重視したページ作成技術等は、アパレルブランドの独自性を出す点で役立ちます。
海外で展開しているブランドが、日本で初めて展開するケースや、または日本発祥のブランドが世界に活路を見出す際に、ブランド独自の魅力を発信できる点において、shopifyは有効な手段です。