実店舗と比べて、さまざまな決済方法が利用されているECサイト。これからECサイトの構築を検討されている方は顧客のニーズに応じた決済方法の導入が必要不可欠です。
しかし、インターネットの世界にはあらゆる決済方法があり、どれを選べば良いかお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、当記事ではECサイトで使用すべき決済方法とそれぞれの特徴について、詳しく解説していきます。
あなたのECサイトにぴったりな決済方法を見つけてみてください。
目次
Shopifyやその他ECの制作・運用・保守について、お気軽にご相談ください。
連絡は問い合わせ・無料相談・無料お見積りよりどうぞ。
ECサイトで導入する決済方法の選び方

ECサイトにおいて、選択できる決済手段が充実しているかどうかは売上に直結すると言っても過言ではありません。
ただし、闇雲にさまざまな決済手段を導入してしまうと、運用コストが大きくなってしまうだけでなく、逆に選択肢がありすぎて、決済までの流れが分かりづらくなります。
まずは、たくさんの決済方法の中からどれを導入すれば良いのか、選ぶ際のポイントを見ていきましょう。
ターゲットの年齢層
まず注目すべきポイントはあなたのECサイトがターゲットとする年齢層です。
例えば、あなたのECサイトが20〜80代の幅広い年齢層の顧客をターゲットにしていた場合、クレジットカード決済や銀行振込といった、たくさんの方が利用することが予想される決済方法を導入しておく必要があるでしょう。
また、もしあなたのECサイトが10代までの若年層を対象にしていた場合、18歳以上の利用が禁止されているクレジットカード決済を導入するのは、やや不適切です。その場合は現金だけで代金の支払いができるコンビニ決済や代金引換などの決済方法を導入するといいでしょう。
取り扱う商品
あなたのECサイトで取り扱う商品も重要な要素です。
取り扱う商品が家電や生活用品などの商品だった場合、幅広い年齢層の顧客があなたのECサイトを利用すると考えられます。この場合は利用率が高いクレジットカード決済や銀行振込を導入すると良いでしょう。
もし、取り扱う商品がコスメや衣類だった場合、10〜30代までの若年層の方が利用することを考え、コンビニ決済や代金引換などの決済方法も導入しておく方が無難です。
逆に年配者さんの利用が見込める場合は銀行振込といった決済方法の導入が推奨されます。
運用コスト
決済方法によっては運用にかかるコストが異なります。その際たる例が手数料です。
例えば、クレジットカード決済やコンビニ決済などで利用する決済代行サービスには手数料がかかってしまいます。これ以外にも、月額固定費用や決済手数料、トランザクション手数料(※1)なども見落とせないポイントです。
さらに、利用する決済代行サービスによって費用形態も異なるので、資金や運用スタイルと相談しながら、最適なものを選んでみてください。
(※1)トランザクション手数料:決済データを金融機関などに転送する際にかかる1件あたりの通信手数料。
販売スタイル
ごく一般的なECサイトの運営であれば、クレジットカード決済やコンビニ決済、代金引換の3つがあれば、問題ないでしょう。
定期販売を行うのであれば、運営側と顧客側の双方に負担が少ないクレジットカード決済が推奨されます。
その都度、入金の必要がある決済方法しか導入していないと、管理の工数がかかるだけでなく、面倒くさいと感じた顧客が離脱してしまうかもしれません。また、越境ECを検討されている場合、クレジットカード決済の導入はもはや必須レベルです。
さらに、ECサイトと顧客の間に運営会社が入って、決済を行う「第三者支払いサービス」の導入も推奨されます。
越境ECを考えられている方は世界的に利用者数が多いPayPalの導入も前向きに検討してみてください。
そして、企業間でのやり取りを行うBtoBの場合は後払いにも対応した方が良いでしょう。
入金の管理や請求書の発行といった多くの事務処理が発生するので、BtoBに特化した決済代行サービスを利用してみてもいいかもしれません。
ポイントの利用
ECサイトを利用する顧客の中には、ポイントを使ってショッピングを楽しみたい、という方も少なからずいらっしゃるでしょう。
特に電子マネーやID決済は商品を購入する度にポイントが貯まっていきます。
そのため、この2つの決済方法を希望する方は積極的にポイントを利用する顧客と考えていいでしょう。
このように、ポイントを利用したい顧客のニーズを満たす場合はAmazon Pay・楽天ペイなどが使えるID決済や電子マネー決済の導入も検討してみることをおすすめします。
決済方法によって利用できるポイントは異なるので、あなたのECサイトに訪れる顧客の属性に合わせて、最適なものを選んでみてください。他のECサイトと比べられた際にポイントを使えるという違いを生み出せれば、あなたのECサイトを選ぶ十分な理由になり得るでしょう。
なお、導入する決済方法を選ぶ際には注意点もあります。ここからは、適切な決済方法を選定するために注意すべきポイントを見ていきましょう。
導入における手間・コスト
自力で決済方法を導入するには、それなりの手間やコストがかかります。
例えば、クレジットカード決済を導入するには、決済代行業者に申請を出して、審査を受けなければなりません。また、その際にはECサイトのセキュリティも整える必要があります。
顧客が安心してショッピングができるような環境の整備もしっかりと行いましょう。
決済方法の見直し
決済方法を導入したあとは定期的にその決済方法がどれくらい利用されているかチェックしましょう。
人気商品にトレンドがあるように、決済方法にもトレンドがあります。
快適にあなたのECサイトを利用してもらうためにも、トレンドに合わせて決済方法を調整していきましょう。
また、顧客からのお問い合わせや口コミなどもチェックし、どのような決済方法が求められているか分析することも重要です。
Shopifyやその他ECの制作・運用・保守について、お気軽にご相談ください。
連絡は問い合わせ・無料相談・無料お見積りよりどうぞ。
ECサイトに複数の決済方法を導入するメリット

先述したように、ECサイトの運営を行うのであれば、決済方法はいくつか用意したほうが良いでしょう。
ここからは、ECサイトに複数の決済方法を導入するメリットをご紹介します。
機会損失の回避
ECサイトにいくつかの決済方法が設けられていなかった場合、顧客は商品を購入することを諦めてしまうかもしれません。
なぜなら、顧客は自分が今までに購入したことがない方法での決済を求められたり、必要な情報を何度も入力させられたりすることに煩わしさを感じてしまうからです。特に他のECサイトでも同じようなものが販売されていた場合、顧客はまずそちらへ行ってしまうでしょう。
逆にそのECサイトでしか販売していないようなオリジナリティあふれる商品をメインに扱っていた場合はこの限りではありません。
せっかくいい商品は用意できていたのに、決済方法が充実していなかっただけで利益獲得の機会を失ってしまうのは非常にもったいないです。
顧客の獲得
ECサイトを運営していれば、競合のサイトが必ずあらわれるでしょう。
その際に顧客はお眼鏡に適った商品が取り扱われているかだけでなく、希望する支払い方法が設けられているかという点でも比較することが考えられます。自分が望む支払い方法に対応していることをわかってもらえれば、あなたが運営するECサイトのリピーターになってくれることもあるでしょう。
できるだけ多くの決済方法に対応して、幅広い顧客の獲得に努めてみてください。
満足度の向上
たくさんの決済方法を用意しておけば、顧客の満足度を上げることもできます。
顧客はECサイトを評価する際に取り扱う商品のラインナップやサイトのデザイン、配達のスピードやスタッフの対応だけを見ているわけではありません。お気に入りの商品を見つけて、その商品を購入するまでの一連の流れがストレスなく行えたかも、チェックしています。
顧客の利用したい決済方法が整えられていれば、スムーズに欲しかった商品を購入でき、結果として満足度のアップに繋がるのです。
Shopifyやその他ECの制作・運用・保守について、お気軽にご相談ください。
連絡は問い合わせ・無料相談・無料お見積りよりどうぞ。
ECサイトで使用すべき決済方法9選 決済方法とその特徴

先述したようにECサイトには、多種多様な決済方法があります。
実際の店舗と比べて選択肢の幅が広い分、どれを導入すればいいか、迷っている方も多いのではないでしょうか。
ここからは、それぞれのサービスを比較できるよう、その決済方法の特徴を解説していきます。
クレジットカード決済
ECサイトの決済方法として最も多く利用されているのが、クレジットカード決済です。
クレジットカード決済の魅力は何といっても、24時間365日いつでも商品を購入できるところ。
なお、顧客が初めてクレジットカード決済を利用する際には、クレジットカード情報を入力する必要があります。
カード番号やカード名義、有効期限など、入力する情報が多くやや手間ですが、一度カード情報を登録してしまえば、それ以降は一連の作業を短縮できるのでとても便利です。
また、ECサイトの運営側にとっても、購入者からの入金が確認できるまで商品の発送を待つことがないため、スムーズに商品を送ることができます。
仮に購入時の代金が支払われなかった場合はクレジットカード業者が対応してくれるので、未回収のリスクを抑えられるだけでなく、余計な業務を減らすことが可能です。
ただし、クレジットカード決済には少なからず問題点もあり、不正利用によるチャージバックがその代表例です。そうなってしまうと、クレジットカード会社から返金処理を受ける可能性があります。
実店舗の場合、購入時のサインで事実確認がとれますが、本人の確認がとれないインターネット上での決済は消費者の方が守られる傾向にあるのです。
さらに、クレジットカード決済を導入するには、ECサイトの安全性に万全を期す必要があります。
顧客が安心してクレジットカードを利用できるよう、セキュリティ対策もしっかりと行いましょう。
銀行振込
次にご紹介するのは銀行振込。
銀行振込は顧客が商品を注文したあとに指定の金融機関の口座に代金を振り込む方法です。
クレジットカード決済と並んで知名度が高い決済方法のひとつで顧客が最も迷わない決済方法と言われています。
インターネットショッピングが普及する前から存在する支払い方法ということもあり、年配者さんや高齢者さんの中には、真っ先にこれが浮かぶ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なお、指定の金融機関と顧客が支払いを行う金融機関が同じだった場合、手数料が無料になることもあります。そのため、顧客が日頃から利用している金融機関が振込先口座に指定されていた場合は選択されやすい傾向にあると言えるでしょう。
銀行振込のメリットは馴染み深い決済方法であることから、抵抗を感じる顧客が少ない点が挙げられます。
デメリットは入金までタイムラグが生じる点。
また、入金の確認作業が発生するので、ある程度の人的リソースが必要になる点です。
これ以外にも、購入金額が振り込まれていない、というトラブルが発生する懸念もあります。
なお、近年はネットバンキング(※2)を導入する金融機関も増えており、入金のサイクルは早まっているようです。
その場合も誰から入金があったかを確認しなければなりません。
(※2)ネットバンキング:インターネットを利用した金融取引サービス。インターネット上で銀行口座の残高照会や振込などが行える。
コンビニ決済
コンビニ決済はコンビニのレジや専用の端末で支払いを行う方法です。
さらに細かく分類すると、コンビニ決済には以下の2つの方法があります。
コンビニ払込票決済
コンビニ払込票決済とは、商品と同時に送られてくる払込票を使って代金を支払う方法です。
顧客はコンビニのレジで払込票を手渡しし、商品を購入するときと同じようにお金を払えば大丈夫。
顧客側は事前に商品が届いたことを確認できるので、安心して代金を支払えますが、運営側は代金未回収のリスクが生じます。
WEBコンビニ決済
コンビニに設置されている専用端末を使って代金を支払う方法です。
専用端末にシリアルナンバーを入力することで、決済情報が書かれた紙が印刷されます。
あとは払込票決済と同じように、レジへその紙を持って行き、代金を支払えば完了です。
ここ数年はインターネット上での決済が充実しており、利用者数は減少傾向にあります。
しかし、生活行動圏内にあるコンビニで手軽に支払いできることから、便利な支払い方法であることに変わりありません。
さらに、クレジットカードを持っていない場合でも利用できるため、学生さんや年配者さんの利用率も高めです。
また、ECサイトを運営する側にとってはコンビニでの入金を確認してから、商品の発送が行えるため、代金未回収のリスクを未然に防ぐことができます。
とはいえ、わざわざコンビニまで足を運ばなければ手間により、直前で購入をキャンセルされる可能性があることも頭に入れておきましょう。
代金引換
ECサイトの運営側に代わって、宅配業者(流通会社)が代金を回収する方法を代金引換と言います。
クレジットカードやコンビニでの決済に次いで、利用者が多いと言われており、最低限導入しておいた方がいい決済方法です。代金と引き換えに商品をお渡しするため、代金未回収のリスクを抑えることができます。
顧客側も「お金を払ったのに商品が送られてこない」といったトラブルを避けることが可能です。
ただし、宅配業者と直接やりとりをする必要があるので、荷物が届けられたタイミングで自宅に誰もいなければそもそも成立しません。
また、商品の代金や送料とは別に代引き手数料がかかることから、通常の決済方法に比べて、支払い総額が大きくなる可能性もあります。
さらに、購入したにも関わらず顧客側が商品の受け取りを拒否した場合、返送料や手数料を負担しなければなりません。
なお、代金引換にかかる手数料は運営側で自由に決められますが、顧客への負担を大きくしてしまうと離脱される原因になりかねないので、料金の設定は慎重に行いましょう。
ちなみに、似たようなものに「着払い」がありますが、これは商品購入における決済方法というよりは、送料の支払い方法です。
後払い
商品を発送したあとに送られてくる振込用紙から支払いを行う方法が後払いです。
購入者側のメリットとしては、先に商品が届いたかを確認できるので、安心して代金を支払える点が挙げられます。支払い期限には猶予があるので、手元にお金がない際には柔軟に調整することが可能です。
ただし、商品が先に送られる都合上、顧客がうっかり支払いを忘れてしまうケースが多々あります。
この場合、運営側には別途、代金を回収する業務が発生し、余計なコストがかかってしまうのです。
また、利用する後払いサービスによっては商品価格に上限が設けられている場合があります。
例えば、上限10万円のように価格が設定されていた場合、あまり高額な商品は購入できません。
しかし、商品が先に送られることから、顧客との信頼関係を築くには最適な決済方法と言えます。
これ以外にも、決済代行業者が代金を回収してくれるため、入金確認や事務作業をカットできるといった、魅力的な面も多いです。
キャリア決済
次にご紹介するのはキャリア決済です。
キャリア決済とは、携帯電話のキャリアを介して代金を支払う方法のことで設定しているIDやパスワードの入力で商品を購入できます。
手元にお金がなくても、クレジットカードを持っていなくても利用でき、基本的にはスマートフォンを操作するだけで決済することが可能です。なお、顧客はいつも使っている携帯の料金を支払う際にまとめて商品の代金も支払います。
各キャリアの決済サービスの名称はこちらです。
- au→auかんたん決済
- docomo→ドコモ払い
- SoftBank→ソフトバンクまとめて支払い
キャリア決済はその特性上、10〜20代の利用者が非常に多く、若年層向けのECサイトを運営する事業者にとって、必要不可欠な決済方法と言えます。
ただし、クレジットカードよりも利用できる限度額が低く、高額な商品の購入には向いていません。
入金サイクルも1ヶ月に1回なので、キャッシュフローには十分注意しましょう。
また、手数料はクレジットカード決済の1.2〜1.5倍程度とやや高め。
売上と利益のバランスをしっかりと考えたうえで導入を検討してみてください。
PayPal
PayPal(※3)とはネットショッピングで利用できる決済代行サービスのことです。
利用するには、事前にPayPalのアカウントを作成しておく必要があります。
アカウント作成時にクレジットカード情報を登録しておけば、あとはIDとパスワードを入力するだけで決済は完了です。
PayPalのメリットは安全に代金を支払うことができる点にあります。
例えば、海外の通販サイトを利用する際に安全性の保証が見込めない場合はPayPalを介して、商品を購入すると良いでしょう。通販サイトに直接、クレジットカード情報を入力しなくていいので、安全性を重視したい顧客にとって最適です。
また、PayPalには買い手保護制度というものがあります。
これは、PayPalで購入した商品に何か問題があった際に一定の補償を受けられるサービス。
代金を支払ったのに商品が届かなかった場合や届いた商品が説明とはまったく違うものだった場合に利用することが可能です。
このように、PayPalは顧客側のセキュリティに対する心理的ハードルを下げるのに、一役担います。
ただし、日本での浸透率は高いとは言えず、利用者があまり多くないのが難点です。
さらに、18歳未満の方はPayPalを利用できません。
(※3)PayPal:PayPal Holgings Inc.が運営する決済代行サービス。1998年にアメリカで設立。
ID決済
ID決済はAmazon Payや楽天ペイ、Apple PayやLINE Payなどの外部のサイトと連携して、料金を支払う方法です。
すでに必要な情報が登録されている外部サービスであれば、改めてクレジットカード情報や個人情報を入力する必要はありません。
商品を購入する際はIDとパスワードの入力だけで決済が完了します。
代表的な外部サービスは以下の6つです。
Amazon Pay
Amazonのユーザーアカウントを使ってECサイトとの連携を行います。
Amazonに登録されている氏名や住所、クレジットカード情報などが参照されるため、初めて使うECサイトでも、上記の情報の入力は不要です。
楽天ペイ
楽天市場に登録されているアカウント情報を使って、ECサイトで決済が行えるサービスです。
なお、独自のポイント制度である楽天ポイントは楽天ペイを利用した際にも、貯めることができます。
PayPay
PayPayに登録したクレジットカードを使って、ショッピングすることが可能です。
ECサイトにおける売上確定前の金額変更やキャンセル処理にも対応しています。
d払い
NTT docomoのスマホ決済サービスである、d払いを使って決済を行います。
このとき、クレジットカード払いと電話料金合算払いの好きな方を選択可能。
また、楽天ペイと同様に独自のポイントシステムであるdポイントを貯めることができます。
Apple Pay
Apple Payが設定されたiPhoneを使って決済を行うことが可能です。
ショッピングカートに移動することなく、決済ができるようになる設定もあります。
LINE Pay
LINE Payにチャージした残高や登録されたクレジットカードを使って決済を行います。
電子マネー決済
最後にご紹介する、電子マネー決済はその名の通りSuicaやPASMO、楽天EdyやQUIC Payなどを使って代金を支払う方法です。
電子マネーにはあらかじめ、決められた金額をチャージして使用する「プリペイド型」と事前に登録しておいたクレジットカードから引き落としされる「ポストペイ型」の2つがあります。少額での課金がメインになるので、高額商品の購入には向いていませんが、代金未回収のリスクを抑えるには最適です。
さらに、ここ数年であらゆる機関において、電子マネーの導入が進んでおり、それに伴い電子マネーの利用率は大きく増えています。そのため、幅広い新規顧客の獲得を目指したい方はぜひ導入を検討してみてください。
ただし、電子マネー決済と連携するカートシステムが現状ではまだ少ないという問題があります。
将来的に増えていく可能性はありますが、早急に導入したい場合はカートシステムの選定もしっかりと行うようにしましょう。
また、電子マネーの種類によっては、決済手数料が発生する点にもご注意ください。
Shopifyやその他ECの制作・運用・保守について、お気軽にご相談ください。
連絡は問い合わせ・無料相談・無料お見積りよりどうぞ。
ECサイトを構築するなら決済機能が豊富な「Shopify」がおすすめ

ここまでECサイトで導入すべき決済方法について、詳しく解説してきました。
しかし、ECサイト初心者さんが一から理想のサイトを構築するとなると、かなりの工数がかかるでしょう。
そこで、私たちがおすすめしたいのが「Shopify」の利用です。
Shopifyは世界175か国、100万ショップ以上の利用者さんがいる、世界最大のECプラットフォーム。
サイトのデザインや機能性はもちろん、決済方法のカスタマイズも自由に行える優れものです。
基本的に自力でECサイトを構築する場合、クレジットカード決済や銀行振込といった決済方法を導入するには、代行業者への申請や審査が必要になります。
しかし、Shopifyを利用すれば、あらゆる決済方法をすぐに導入することが可能です。
それでは最後にShopifyを使って導入できる、便利な決済方法をご紹介します。
Shopify Payment
Shopify PaymentはShopifyが運営する決済方法です。
外部サービスとの連携は不要でShopify内の設定画面だけで利用できるのが魅力。
Shopify Paymentで導入できる決済方法はクレジットカード決済やID決済などが挙げられます。
なお、クレジットカードにおける決済手数料は通常のサービスと比較しても、かなり低めに設定されており、幅広い層の顧客を獲得したい方にはぴったり。
初めてのECサイト運営の際には、最初に選ぶべき決済方法のひとつと言えます。
Google Pay
Googleが提供する決済方法として知られるGoogle PayはGoogleアカウントで登録されているクレジットカード情報やメールアドレス、住所などの情報を手軽に紐付けできます。
設定も非常に簡単でShopify Paymentの設定画面でGoogle Payの利用にチェックマークをつけるだけです。
Internet Explorerといった一部のブラウザでは使えませんが、追加で費用を支払うことなく導入できます。
Amazon Pay
Amazonで登録したアカウント情報を使って、決済が行えるのがAmazon Payです。
基本的にShopifyで構築されたECサイトでショッピングを行うには、それぞれのECサイトで会員登録をしなければなりません。これを煩わしいと感じる顧客は多く、個人情報の取り扱いに不安を感じる方もいらっしゃいます。
しかし、Amazon Payでは事前に登録しておいたAmazonアカウントを使って決済が行え、各ECサイトでわざわざ情報を入力する必要もありません。
ECサイトを利用する顧客のほとんどはAmazonを利用した経験があると言われており、知名度が低いECサイトでは真っ先に導入することをおすすめします。
QRコード決済
Shopifyを使えば、PayPayや楽天ペイなどのQRコード決済も導入できます。
PayPayの国内ユーザーはすでに4500万人に達しており、加盟店の数も355万ヶ所に到達しました。
キャッシュレス決済だけに絞り込めば、クレジットカード決済に次ぐ、メインの決済方法になっています。
先述したようにPayPayはチャージした残高に応じてショッピングができるため、クレジットカードを持っていない顧客の獲得も見込めます。
KOMOJU
KOMOJUは株式会社degicaが運営する決済プラットフォームでコンビニ決済やQRコード決済に対応しています。
月額料金は不要で手数料のみで利用できる、分かりやすい料金形態が特徴です。
コンビニ決済についてはその利便性の高さが伺え、主なコンビニエンスストアでの利用が可能なだけでなく、手数料はかなり低めに設定されています。クレジットカードを持たない顧客を獲得するのに有効な決済方法と言って間違いないでしょう。
これ以外にも、不正検知機能も搭載されており、自動的に最適化されたシステムにより、あらゆる不正行為を防ぐことができます。
代金引換
現金で支払いを行いたいという顧客のニーズに合わせて、Shopifyでは代金引換での決済にも対応しています。
代引き決済を設定するには、Shopifyの管理画面から代引きを受け入れるにチェックを入れて、荷物が届けられた際に手数料がかかる旨を明記しましょう。
Shopifyやその他ECの制作・運用・保守について、お気軽にご相談ください。
連絡は問い合わせ・無料相談・無料お見積りよりどうぞ。
まとめ

ECサイトでお気に入りの商品を見つけた顧客が求める支払い方法がないことで購入をやめてしまうのはよくある話です。このような機会損失を防ぐためには、顧客が希望すると考えられるあらゆる決済方法をいくつか準備しなければなりません。
記事内でもお伝えしたように、これは顧客の満足度に直結する重要な要素となり、売上拡大に大きな影響を及ぼします。以上のことから、ECサイトは質の高い商品を販売するだけでなく、ユーザーが希望する決済方法を提供することもサービスの一環と言えるでしょう。
そこで、どうすれば顧客がストレスを感じることなく、商品を購入できるかをしっかりと考えたうえで、最適な決済方法を導入することが望まれます。当記事を参考にあなたのECサイトにあった決済方法を追加してみてください。
Shopify制作のお見積もり・ご相談
また、初めてのお取組みで不安のある方などもご不明点などはお気軽にご連絡ください。




に相談する