あなたは、Instagramの『なりすましアカウント』や『偽のアカウント』が横行していることを知っていますか?
とはいえ、「他人のインスタグラムになりすまして、いったい何が楽しいの?」と思うかもしれません。
ですが、コレ、意外と問題アリなのです。
また最近では、企業のインスタグラム法人アカウントになりすまして詐欺を狙うケースも増えてきています。
特に法人アカウントの場合は、なりすましアカウントをそのまま放置しておくと企業コンセプトとは違う内容を勝手に発信・拡散されてしまったり、不当な詐欺的商品への誘導をされて消費者に悪いイメージを植え付けられてしまうことが危惧されます。
ですから、なりすましアカウントは早急に発見し、自ら対策を講じなければなりません。
そこで、ここでは、Instagram法人アカウントの『なりすまし』対策について運用担当者がすべきコトをまとめました。
そのまま放置しておけばブランドイメージの失墜にもなりかねないInstagramのなりすましアカウント、対策をしっかり行って企業イメージを守りましょう。
目次
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なりすましアカウントの現状
Instagramのなりすましアカウントは、主に個人が有名芸能人や著名インフルエンサーのマネをするかたちで横行していました。
ですが、2020年の秋頃から日本企業ブランド名を名乗る『なりすましアカウント』や『偽のアカウント』が目立つようになり、被害のあった企業が「自社Instagramなりすましアカウントへの注意喚起」を公式アカウントで発信するケースが増えたのです。
また、これらの企業なりすましアカウントは秋以降に集中発生していたため、おそらくは年末年始のキャンペーンやクリスマス需要などに当て込んだ便乗商法狙いであろうとされています。
つまり、有名企業のアカウント名を語ってユーザーを信用させ、全く関係のない自らの商品を紹介する、あるいは個人のメールアドレス情報を獲得しようとするフィッシングや詐欺商法なのです。
Instagramなりすましアカウントの手口とは?
Instagramのなりすましアカウントは、主に次のような手口で行われます。
| 手 順 | 事 例 | |
| 1 | 公式アカウントを名乗り、特典をつけフォローを促す | Instagramでフォローいただけた方だけのお得な情報を毎日配信中! |
| 2 | ダイレクトメッセージが直接届く | おめでとう!○○○の抽選に当選しました! |
| 3 | 当選商品の送り先を記載URLに登録するよう促す | いち早くプレゼントをゲットするためにも、次のページにアクセスし登録を行ってください! |
| 4 | 商品の販売ページへ誘導する個人情報やクレジットカード番号の登録を促す | 年末年始セール、クリスマス特別セールへ誘導個人情報入力ページへ誘導・個人名・住所・電話番号・生年月日・クレジットカード番号 |
たとえば、昔から知っている好きな企業のInstagram公式アカウントを見つけたので何気なくフォロー。
すると、突然ダイレクトメッセージがあなたに送られてきて、「何だろう?」と思って見てみたらフォローした有名企業名の公式サイトアカウント名たった。
なので、ついつい安心して開いてみたら、セール品の購入を促された。
あるいは『あなただけに特別のプレゼント!』と表示されたので、そのプレゼント欲しさに指定されたページにアクセスし個人情報を入力してしまった、というケースです。
このような、企業名を騙る『なりすましアカウント』は、有名化粧品メーカーや名の通ったホテル、大手百貨店やスーパー、大手ドラッグストアチェーンなどを名乗り、まずは名前で信用させてフォローさせてから商品を格安(という体で)斡旋・販売しようとしたり、個人情報を入力させるという実に巧妙な手口で誘導してきます。
悪質すぎる!なりすましアカウントの実態
有名企業の名を騙る『なりすましアカウント』は、そのページづくりもまた巧妙です。
- 本物の企業公式アカウントページをミラーコピーしたような精工なつくり込み
- 公式アカウント名の一部だけを気が付かないレベルで変えている
- 本物ではないのにオフィシャルサイトをイメージさせる『.offishal』などをつける
といった具合に、アカウント名だけを見ても瞬時には見分けがつかないレベルで仕上げているのがほとんどです。
なので、ユーザー目線でいうと、投稿内容が不自然だったり、アカウント名の違いがはっきりわからない場合以外は、ほぼほぼ疑いなく信じてしまうのが普通です。
また、なりすましアカウントは、公式と同じように投稿運用をしているのがほとんどです。
そのようにしてユーザーを騙すよう精工に真似るのが、なりすましアカウントだからです。
ですが、Instagramの投稿には、直接飛ぶURLを貼り付けすることができません。
そこで、なりすましアカウントは、あの手この手でページへの誘導を仕掛けてくるのです。
その一つが、プレゼントキャンペーンです。
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狙われやすいアカウント
Instagramの『なりすましアカウント』で狙われやすいのは、
- プレゼントキャンペーンなどを頻度よく行っている有名ブランド企業
という傾向にあります。
というのも、フォロワーにダイレクトメッセージを送るときに
「あなたは今回のプレゼントキャンペーンに当選しました。ご希望の場合は次の情報をこちらから入力してください」
という手口でアクセスを集めようと試みるケースが多いからです。
つまり、このようなプレゼントキャンペーンを頻度よく行っている有名ブランドの企業名を語ってなりすませば、一番うまくいくことになります。
また、プレゼントキャンペーンは、多くの企業が普通に集客のために行います。
というのも、Instagram内でのキャンペーンは、ユーザー新規獲得、ひいてはブランドイメージ向上による売上貢献に欠かせない施策になってきているからです。
そんなこともあり、「悪意のなりすまし」もまた増加しているのです。
ですが、なりすまし被害がクローズアップされたからなのか、2020年8月にInstagram の親会社であるFacebook社でポリシー変更が行われ、企業によるプレゼントキャンペーンに制限を設ける旨の通知がありました。
このポリシー変更は、Instagramだけに限らずFacebookでも横行するなりすまし被害を防ぐためともいわれています。
とはいえキャンペーン禁止ではない
ですが、Instagramでは企業キャンペーンが完全に禁止されたわけではありません。
公式ルールに乗っ取った規約と資格要件(年齢、居住地の制限など)を設定し、プロモーション、あるいはキャンペーンで提供する賞品や賞金の規則や規制を遵守すればOKとなっています。
つまり、公式ルールを守って正しく運営すれば、キャンペーンやコンテスト、懸賞などの案内や運営もできます。
ですが、「いいね!」やフォロー、コメントなどの見返りに、現金や現金同等物の提供を申し出るのはダメです。
このように、企業アカウントでのInstagramユーザー新規獲得、ブランドイメージ向上による売上拡大はInstagram上での知名度アップは今や企業戦略に欠かせないモノになってきました。
ですが、その反面、積極的にInstagram でPR活動をすればするほど、なりすましアカウントによる被害も懸念しなければならないというジレンマを抱える状態になってきているのです。
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運用担当者がすべき対策方法
Instagramのなりすまし対策として、企業側の運用担当者は何をすれば良いのでしょうか?
なりすましアカウントはとても巧妙かつ大胆に行われますから、完全になりすましを防ぐことは難しいが事実です。
ですから運用担当者は、
- Instagramの一般ユーザーが『なりすましアカウント』を間違えてフォローしないための対策
をすることに注力すべきです。
具体的には、次のような5つの方法でなりすまし対策をすると良いでしょう。
| 対策の方法 | 具体的な事例 | |
| 1 | 自社のInstagramプロフィール上部でユーザーやフォロワーに対して『なりすましアカウント』への注意・警鐘をする | 『当社のなりすましアカウントにご注意ください』『当社からのDM(特に偽当選連絡)にご注意ください』 |
| 2 | フィード投稿でも常に『なりすましアカウント』への注意・警鐘をする | 【重要なお知らせ】当社の「なりすましアカウント」のキャンペーン等にご注意ください本アカウントを装った「なりすまし」が確認されましたのでご注意ください |
| 3 | Instagram社が企業公式アカウントであることを証明する『認証バッジ』を取得する | 『認証バッジ』とはInstagramアカウント名の横につく青いチェックマーク公式アカウントは『認証バッジ』つきであることをプロフィールやフィードで知らせる |
| 4 | Instagram以外の企業公式サイトでも常に『なりすましアカウント』への注意・警鐘をする | 『当社のなりすましアカウントにご注意ください』『当社からのDM(特に偽当選連絡)にご注意ください』公式アカウントは『認証バッジ』つきであることを企業公式サイトでも知らせる |
| 5 | 『なりすましアカウント』を発見したら、直ちに不適切なアカウントとして通報する | Instagramアプリから次のように通報するなりすましアカウントを開いて右上のボタンを押す「報告する」を選んで次へ「不適切である」を選んで次へ「アカウントを報告」を選んで次へ「なりすましアカウントである」を選ぶ |
上記の「なりすまし対策」の中でも、一番効果があるのは3の
- Instagram公認の認証バッチを取得して、ユーザーやフォロワーに公式アカウントであることを伝える
ことでしょうから、企業公式アカウントの認証バッチを以下の手順で取得しましょう。
1.企業の公式アカウントを取得できる要件を確認する
Instagramに企業の公式アカウントとして認証バッジを申請するためには、次の4つを満たしていなければなりませんから、まずは確認してください。
- 実在するビジネスや団体を表すアカウントであること
- 独自性のあるビジネスアカウントであること(ビジネスごとに1アカウントのため)
- 実際にアカウントが公開・運用され、プロフィール写真、自己紹介、1つ以上の投稿があり、プロフィールには他へのリンクを含めないこと
- 有名かつ広く知られ、よく検索されるブランド名、あるいは明らかに企業を表すアカウント名であること
2.Instagram社が企業として確認できる書類を準備する
ビジネスとして企業の認証バッジを申請するときは、次のような正規の事業者書類を準備しなければなりません。
- 納税申告書
- 最近の公共料金請求書
- 会社定款など
3.Instagram社に申請する
書類が準備できたら、Instagram社に次の手順で申請します。
- 認証バッジを取得したいアカウントの「メニュー」⇒「設定」へ
- オプションメニュー「アカウント」⇒「認証をリクエスト」へ
- 「氏名」「別の名前(芸名、ペンネーム)」「カテゴリ」を入力
- 「ファイルを選択」し、準備した事業者書類をアップロード⇒「送信」
上記の手順で申請をし、Instagram社の審査が完了すると通知が届きます。
無事承認がされたら、Instagram社に公式アカウントとして認証された証である『青いチェックマーク』がアカウント横に追加されますから、その周知を徹底して行うと良いでしょう。
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まとめ
Instagramは、今や企業としても広告媒体として無視できないSNSです。
ですから、企業アカウントでのユーザー新規獲得、ブランドイメージPRを含め、Instagram上での知名度アップは今や企業戦略に欠かせないモノになっています。
その運営を円滑にするためにも、悪質な企業なりすましアカウント対策を最適に行い、企業ブランドのイメージ向上につなげましょう。
インターネットトラブルを解決する情報については、こちらの記事で詳しく解説されています。あわせてご確認ください。
参考:ITトラブルに関する記事一覧|法律相談ナビ
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