D2C(Direct to Consumer)とは、メーカーやブランドが自社で商品を企画・製造し、自社のECサイトを利用して一般消費者に直接販売するビジネスモデルのことを指します。
仲介業者を介さないため、コスト削減分を付加価値としてお客様に提供できることや、SNSやコミュニケーションを通じて、ブランドの理念に共感するコアなファンを獲得しやすいというメリットがあります。このような点から、昨今のジュエリー業界でもD2Cが導入されてきています。
本記事ではD2C型のビジネスモデルの解説や、ジュエリー業界でD2Cを導入している企業の事例をご紹介いたします。
D2Cとは?なぜジュエリー業界でD2Cなのか?
D2Cとは?
D2Cとは、「Direct to Consumer」の略で、メーカーやブランドが消費者に直接商品を販売する販売形態を指します。問屋や小売店などの流通経路を経由するのではなく、メーカーやブランドがオンライン上で自社のECサイトを利用して、消費者に直接商品を販売するビジネスモデルです。
高品質で低価格の商品を提供することができる
D2Cモデルでは、小売店や流通業者を経由する必要がないため、手数料や流通コストを大幅に削減することができます。
ジュエリー業界は、中間業者を経由することが前提のビジネスなので、当然最終的な価格は高くなります。
D2C型のビジネスモデルを採用することで、高級路線のみならず、手頃な価格で消費者に商品を届けることが可能となります。
ブランドの世界観を共有できる
D2C(Direct to Consumer)では、自分が大切にしている価値観を、伝えたいターゲットの消費者に誤解なく伝えることができます。
消費者と直接つながり、消費者の意見を取り入れながら改善していくD2Cでは、SNS上で消費者から直接レビューやフィードバックを受けることができます。
この貴重な情報を社内に蓄積し、改善や商品企画にフィードバックすることができます。これにより、ブランドの本質的な競争力が高まることは間違いありません。
ジュエリー D2Cの成功事例を紹介!
アルティ―ダ ウード(ARTIDA OUD)
「アルティ―ダ ウード(ARTIDA OUD)」は、2018年に設立して以来、約2倍のペースで成長を続けているD2C型のジュエリーブランドです。
ブランド設立から2年4ヶ月が経過した今も、ほぼ同じペースで成長を続けており、2019年度は初年度の1.8倍以上の売上を記録しています。
同ブランドは、扱いやすい価格設定、楽しいパッケージ選び、受け取る人の五感を刺激するフレグランスなど、独自のアプローチで注目を集めています。
また、試着アプリやカスタマイズ機能を導入し、消費者にECサイトでのショッピング体験を提供していることも特徴の1つです。手頃な価格で魅力的な商品と、消費者を楽しませるための仕掛けや工夫を凝らした効率的なビジネスモデルを構築しています。
同社はD2Cモデルブランドとして、Eコマース販売に力を入れ、インスタグラムなどのSNSにも力を入れており、認知度向上に貢献しています。手頃な価格帯のジュエリーを販売し、生産者と消費者の双方を幸せにするというブランドの根底にある理念に共感する消費者が増加したことで、大きな成功を収めた事例と言えるでしょう。
まとめ:ジュエリー業界でD2C!D2Cブランドの成功事例を解説!
今回の記事では、D2Cの特徴や、ジュエリー業界にD2Cを取り入れられている背景やメリットを中心に紹介してきました。また、D2C型のビジネスで成功しているジュエリーブランドの成功事例もご紹介いたしました。D2C型で事業を始められる場合は参考にしてみてはいかがでしょうか。
参考URL
https://news.yahoo.co.jp/articles/4cda0b32a6a05175391a5b6b6136eaa02da4548d?page=3
https://www.wwdjapan.com/articles/1020140