若年層の間で大流行し、今や幅広い層で人気のアプリTikTok。多くのインフルエンサーが誕生しているTikTokに広告を出稿することができます。その際、ターゲティング設定を忘れてはいけません。
本記事では、TikTok広告の効果を高めるターゲティング設定の極意について解説します。
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TikTok運用型広告の特徴
TikTok運用型広告とは、以下を手動で設定し運用する広告を指します。
- 掲載期間
- 予算(金額)
- 配信ユーザー
全て自社で決めることができるため、TikTok運用型広告の運用における予算を組みやすいメリットがあります。また、アカウント開設から運用開始までが非常にスピーディーであり、専門知識を必要としません。
ただ、全て手動で作業を進めなければなりませんのでTikTok運用型広告を配信するまでに時間を必要とします。また、他のTikTok広告ではTikTokが自動的に広告セットなどを作成してくれるのに対して、TikTok運用型広告は全て自社で完結させる必要があります。
そんなTikTok運用型広告の特徴としては以下が挙げられます。
- キャンペーン方法が7つ用意されている
- 詳細ターゲティングが可能
- 課金タイプが4つ用意されている
- 他プラットフォームへ配信ができる
まず、TikTok運用型広告のキャンペーン方法は以下の7つあります。
- リーチ
- トラフィック
- アプリインストール
- 動画視聴数
- リード生成
- コミュニティインタラクション
- コンバージョン
これらのキャンペーンを駆使してTikTok運用型広告を運用します。
また、後にもご紹介しますがTikTok運用型広告では詳細にターゲティングすることが可能です。ターゲティングは広告運用において欠かせないものですが、TikTok運用型広告はそれをより詳細にすることができるのです。
TikTok運用型広告の課金タイプについては以下の4つが用意されています。
- インプレッション課金:インプレッション数ごとに料金が発生
- 期間契約:一定期間の契約に対して料金が発生
- クリック課金:クリックごとに料金が発生
- 再生課金:動画が一定時間以上再生されるごとに料金が発生
どの課金タイプが一番コスパが良いのかはどういったTikTok運用型広告を運用するのかにもよります。さらにTikTok運用型広告はTikTok以外にも以下のようなプラットフォームへ配信することができます。
- Buzz Video:動画共有アプリ
- Pangle:モバイル広告プラットフォーム
Buzz VideoはTikTokアプリを運営しているBytedanceが運営している動画共有アプリです。
PangleはTikTokやBuzz Video以外にもネットワークを持っており、連携しているアプリにTikTok運用型広告を配信することができます。ゲームを広告内でプレイすることも可能です。
TikTok 運用型広告のターゲティングとは?
TikTok運用型広告のターゲティングは他のSNS広告のターゲティングと比較してもかなり精度が高いです。
例えば、「Aさん(インフルエンサー)をフォローしたユーザー」だけにTikTok運用型広告を配信することができます。このように他のSNSでは再現できないような詳細なターゲティングが可能です。
Twitter広告もTikTok運用型広告に似たようなターゲティングをすることができますが、「Aさん(インフルエンサー)をフォローしたユーザー」のみに絞って広告を配信することはできません。
TikTok運用型広告のターゲティング設定の種類
では実際にTikTok運用型広告がどのようなターゲティング設定ができるのかを解説します。
- デモグラフィック
- ユーザーリスト
- 興味&行動
- デバイス
それぞれみていきましょう。
デモグラフィック
まずはデモグラフィックです。
TikTok運用型広告におけるデモグラフィックとはユーザー属性を意味しており、以下の要素を指します。
- 性別
- 年齢
- ロケーション(地域)
- 言語
TikTokを利用する際にユーザーは生年月日(年齢)を登録します。そのため、性別やロケーション(地域)までは特定できないと考えられていましたが、TikTokビジネスヘルプセンターによると「さまざまなシグナルに基づいて配信される」と記載されています。
このシグナルが何を指すのかは明確になっていませんが、TikTok運用型広告でデモグラフィックターゲティングができることは確かです。
ユーザーリスト
続いて、ユーザーリストです。
TikTok運用型広告におけるユーザーリストには以下の2種類があります。
- カスタムオーディエンス
- 類似オーディエンス
それぞれ解説します。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスとは、これまで接触したことがあるユーザーリストを作成し、そのユーザーリストから特定のユーザーのみにTikTok運用型広告を配信するものです。
オーディエンスタイプは以下の5つから選択できます。
- カスタムファイル
- 広告エンゲージメント
- アプリイベント
- ウェブサイト閲覧者
- リード獲得
カスタムファイルに関してはメールアドレスや電話番号を元にターゲティングを行いますが、TikTok運用型広告では利用することができません。ただ、2022年段階ではTikTok公式からテスト中と発信があったため、今後TikTok運用型広告でもカスタムファイルを利用することができるようになるかもしれません。
類似オーディエンス
類似オーディエンスとは、カスタムオーディエンスのリストをもとにしてリストに含まれるユーザーに類似しているユーザーにTikTok運用型広告を配信するものです。カスタムオーディエンスがなければ類似オーディエンスはありません。
ちなみに、類似オーディエンスに関してはTikTok社が保有しているユーザーの情報などを参照しつつオーディエンスを作成していくため、どのようにオーディエンスを作成しているのかは明かされていません。ただ、類似オーディエンスの精度の高さは他のSNS広告と比較しても評価されています。
興味&行動
続いて、興味&行動です。TikTokアプリ内のユーザー行動をもとに興味関心をデータ化し、ターゲティングをすることができます。この興味&行動には以下のターゲティングがあります。
- 行動ターゲティング
- 興味関心ターゲティング
行動ターゲティングと興味関心ターゲティングの両方を広告セットに盛り込んだ際、or条件でターゲティングが開始されます。ただ、それだけ幅が広がってしまうためより詳細にTikTok運用型広告を配信したい場合は行動ターゲティングか興味関心ターゲティングのどちらかだけを選択することをおすすめします。
ではそれぞれ解説します。
行動ターゲティング
行動ターゲティングでは、TikTokアプリ内の行動を指定し、その行動を行ったユーザーにのみTikTok運用型広告を配信することができます。
ここでいう「行動ターゲティング」には以下の3種類があります。
- 動画インタラクション:7~15日の間に特定の動画にアクションを起こしたユーザー
- クリエイターインタラクション:特定タイプのユーザーをフォローした・プロフィールを閲覧したユーザー
- ハッシュタグインタラクション:特定のハッシュタグがついた動画を試聴したユーザー
動画インタラクションでは、特定カテゴリーの動画に以下のアクションを起こしたユーザーをターゲティングできます。
- 試聴完了
- いいね!
- コメント
- シェア
設定できるカテゴリーは以下の通りです。
- パフォーマンス
- 才能
- 家族・人間関係
- 自然
- ライフスタイル
- 社会
- 美容・スタイル
- エンターテインメント
- 文化・教育・テクノロジー
- スポーツ・アウトドア
- 自動車・乗り物
- 超常現象・ホラー
このほかにも下位カテゴリーに属する動画も動画インタラクションで設定することができます。続いて、クリエイターインタラクションでは動画インタラクションと同じく以下のカテゴリーからカテゴリーを選ぶことができます。
- ドラマ
- 才能
- 人間関係
- モチベーション・アドバイス
- 日常生活
- 社会
- 家族
- 動物
- DIY・ライフハック
- インテリア・ガーデニング
- アート
- フード・ドリンク
- 旅行
- ポップカルチャー
- フィットネス・健康
- 交通機関・乗り物
- アウトドア活動・自然
- テクノロジー・教育
- トランジション
- 口パク
- 二次元コンテンツ
- ランダムな撮影
- お笑い
- ファッションと美容
- ゲーム
- 妙な心地よさ(ASMR)
- スポーツ
- 職業
これらは上位カテゴリーに属していますが、他の下位カテゴリーもクリエイターインタラクションで設定することが可能です。
ハッシュタグインタラクションは、予め用意されているカテゴリーに属するハッシュタグのみがターゲティングの対象となっています。ただ、カテゴリーは動画インタラクションやクリエイターインタラクションのように公開されているわけではありません。実際に検索をしてみてカテゴリーがあるかどうかを調べる必要があります。
興味関心ターゲティング
興味関心ターゲティングは、設定したカテゴリーに興味関心を示していると判断されたユーザーに対してTikTok運用型広告を配信できます。
以下が興味関心ターゲティングで設定できる上位カテゴリーです。
- 車両&輸送手段
- 携帯電話・パソコン
- ファッション・靴・帽子・カバン
- アウトドアスポーツ
- 金融
- ビジネスサービス
- デジタル家電
- eコマース(非アプリ)
- マタニティ・ベビー
- メークアップ・スキンケア
- ペット
- 家庭用品
- 家の改装
- アプリケーション
- 日常生活サービス
- ニュースデータ
- 飲食・グルメ
- 旅行
- ゲーム
- 教育
これらは上位カテゴリーですが、その下階層に下位カテゴリーがあります。例えば、上位カテゴリー「ペット」の中には、「ペットフード」や「ペットのおもちゃ」などの下位カテゴリーが存在しています。上位カテゴリー「ペット」を選択すると、下位カテゴリーも同じように選択された状態になるため、思った通りのターゲティングができないかもしれません。狙い通りのターゲティングを実現したい場合は、上位カテゴリーだけでなく下位カテゴリーまで設定しておくのが良いでしょう。
デバイス
ユーザーが使っているデバイスでもターゲティングをすることができます。デバイスによるターゲティング要素は以下の5つです。
- システムバージョン:OSの種類
- デバイスモデル:iPhoneやAndroidなど
- 通信環境:4GやWi-Fiなど
- キャリア:docomoやauなど
- デバイス価格:デバイスの販売価格($換算)
使用しているデバイスによりTikTokアプリで視聴されている動画のジャンルが異なります。TikTok運用型広告を運用する上で無視できないターゲティングの1つです。
TikTok運用型広告の効果を高めるターゲティングのポイント
多くの企業がTikTok運用型広告を実践していますが、成功している企業と失敗している企業に二分化されています。本当に成功している企業は以下の効果を高めるポイントを抑えています。
ターゲティングのポイント1.ターゲティング内容により広告セットを分けて配信
基本的にターゲティング内容が複数ある場合、広告セットもその分だけ用意する必要があります。
例えば、Aというターゲティング要素とBというターゲティング要素で対象ユーザーの属性は全く違います。違うのにもかかわらず同じ広告セットでTikTok運用型広告を配信していても、刺さるユーザーとそうでないユーザーが分かれてしまいます。
刺さらないユーザーにTikTok運用型広告を配信し続けるのは予算上、よくありません。面倒ではありますがターゲティング内容により広告セットを分け、TikTok運用型広告を配信することでそれぞれの広告セットが最適化されるようになります。
ターゲティングのポイント2.ターゲティングを絞り込み過ぎない
TikTok運用型広告のターゲティングは絞り込むほど、配信対象が増えます。
しかし、絞り込むほどに配信対象が多くなりすぎてしまい、かえってコスパの悪いTikTok運用型広告が出来上がってしまう可能性があります。また、TikTok運用型広告は機械学習を導入しており、絞り込みすぎるとうまく学習してくれないケースもあるのです。最適化のための学習を促すには、絞り込みすぎないことが大切です。
ただ「絞り込みすぎない」と抽象的に言われてもわからないという方も多いでしょう。
TikTok運用型広告ではターゲティング設定を行う際、右側メニューバーに「推定オーディエンス数」が表示されるようになっています。その下に数値が書いていますが「普通」と表示されていれば問題ないTikTok運用型広告が配信されます。しかし、「普通」以外の文言が書いてある場合は絞り込みすぎか絞り込みが足りない状態ですので「普通」の文言が出るまで再調整しましょう。
ターゲティングのポイント3.PDCAを回して効果の乏しいものは停止
TikTok運用型広告だけではありませんが、何事においてもPDCAサイクルを回すことは大切です。
例えば、「これはうまくいったけどこれはうまくいかなかった」と何かしらのアクションに対して結果が得られたとします。しかしここで「じゃあ、もう一回同じ内容で!」と何も改善せずにもう一度同じアクションをしてしまうのはNG。
- なぜうまくいかなかったのか
- なぜうまくいったのか
- 次はどうすればいいのか
ここまで考えた上でもう一度、TikTok運用型広告を配信しましょう。どんどんTikTok運用型広告がブラッシュアップされ、ユーザーに適した形で配信されるようになっていきます。逆にPDCAサイクルを回していない状態でTikTok運用型広告の配信を続けても、理想の結果には近づきません。
また、PDCAサイクルを回した結果、このまま配信を続けた方が良いTikTok運用型広告もあれば配信を停止した方が良いTikTok運用型広告もでてきます。「せっかく広告セットを作ったのに…。」となる気持ちはわかりますが、最適化されていないTikTok運用型広告を運用し続けるのはリスクでしかありません。そのため、効果の乏しいTikTok運用型広告は即刻停止してしまって構いません。
ターゲティングのポイント4.ハッシュタグを探索してターゲティングに活用
TikTokやInstagram、Twitterのようにハッシュタグ機能が用意されているアプリではハッシュタグを活用することで広告を制することができます。
例えば、TikTokアプリの検索バーにキーワードを入力すると関連するハッシュタグが表示されます。表示されたハッシュタグはユーザーが多く検索しているハッシュタグであり、TikTok運用型広告を運用する上で重要な要素になります。
ハッシュタグを付けないままTikTok運用型広告を運用したとしても期待通りの結果にはなりません。ユーザーの多くはハッシュタグを利用して動画を検索しているため、ハッシュタグがついていない動画はほとんど検索されることはないのです。実際にハッシュタグをつけずに動画を投稿してみるとわかりますが、ハッシュタグをつけている動画には勝てません。
また、「Creative Center」ではハッシュタグやトレンドを検索することができます。
ターゲティングのポイント5.実際にTikTokを使ってオーディエンスを知ること
TikTok運用型広告を成功させる最後のポイントは、実際にTikTokを使うことです。
データ上で表示されている情報は確かに正しいものであり、それを活用することでTikTok運用型広告を配信することはできます。しかし、データでは読み取れない人間の感情部分や微妙な行動部分は実際にTikTokを使ってみないとわかりません。
「データだとこうだけど、実際に使ってみるとこうじゃなかった」と新しい発見があるかもしれません。
さらに、広告主としてではなく一人のユーザーとしてTikTokアプリを使い、ユーザーと交流するのも良いでしょう。TikTokに限らずユーザーは「広告主」と積極的に関わりを持つことがありません。そのため、広告主としてユーザーと積極的に交流をしようとしてもなかなか成功しないのです。
一人の広告主ではなく、一般ユーザーとして他ユーザーと交流しユーザー属性を肌で感じることが大切でしょう。
キャンペーンの目的によっても配信のされ方が変わる
TikTok運用型広告が優れている点はほかにもあります。
それは、キャンペーンの目的により配信のされ方がガラリと変わる点です。TikTok運用型広告を運用する前に広告の目的を設定しますが、それぞれ以下のように目的が用意されています。
- 認知度
- 購買意向
- コンバージョン
認知度は、自社のブランドやサービス・製品を多くのユーザーに知ってもらうのが目的です。知ってもらった上でユーザーに親しみを持ってもらうことも目的の1つです。認知度を目的としてTikTok運用型広告を配信する際にはより多くのオーディエンスに配信されるようになります。
購買意向は以下の3つの配信方法があります。
- トラフィック
- アプリインストール
- 動画視聴数
トラフィックは主にリンクへ誘導する際に使われます。例えば、WebサイトやLPなど誘導させたいリンクを配置してTikTok運用型広告を配信すれば、ユーザーはそのリンクを踏んでくれるのです。また、誘導先をサイトかアプリダウンロードか設定しておけば、オーディエンスを適した形で作成してくれます。
アプリインストールはTikTok運用型広告内でアプリの説明を行い、インストールが可能なアプリストアに誘導します。TikTok運用型広告からアプリがインストールされたことを確かめるためにサードパーティ計測ツールを導入することをおすすめします。
動画視聴数はユーザーがTikTok運用型広告の動画を視聴するように誘導します。トラフィックやアプリインストールと違い、動画を試聴してもらうことに意味があるためリンクの設置は必要ありません。自社のサービスや製品をより知ってもらうために活用されます。
最後のコンバージョンは、ユーザーに以下のような行動を促すために使われます。
- アプリダウンロード
- ユーザー登録
- 商品・サービスの購入
- カートに入れるボタンの押下
TikTok運用型広告を運用している企業の多くはコンバージョンとして運用しています。ただ、TikTok運用型広告からコンバージョンが発生したことを確かめるためにTikTok Pixelを設置する必要があります。コードを設置した上でコンバージョン目的でTikTok運用型広告を配信します。
TikTok広告の学習期間について
TikTok運用型広告を運用する際、学習期間を知っておく必要があります。
学習期間とは、広告セット作成後に最適化されたオーディエンスに到達するまでの期間を指します。TikTokにはAIシステムが搭載されており、広告セット作成後に学習を始めます。この学習期間中はCPAが変動したりしますが、徐々にオーディエンスが最適化されていき広告単価が安定してきます。
学習期間がなければTikTok運用型広告で設定したキャンペーンやオーディエンスが最適化されていくことはありません。
学習期間中には調整しすぎないこと
初めてTikTok運用型広告を運用し、CPAや広告単価が上下するのをみた際に「早めに調整しないと!」と焦るかもしれません。
確かに学習期間中はCPAや広告単価が上下しますし、それにより元々想定していた予算を上回る挙動を見せるかもしれません。ただ、TikTokビジネスヘルプセンターはこの挙動について以下のように回答しています。
「学習期間で期待通りの広告パフォーマンスが達成されないのはよくあることで、心配する必要はありません。」
TikTok広告マネージャは広告セットが作成されてから毎秒のようにキャンペーンに関する情報を収集しています。収集途中は広告パフォーマンスを揺るがすようになりますが、徐々に安定してくるため心配は必要ありません。
ただ、安定したからといってコンバージョン費用が変動するかというとそうではありません。
参考元:https://ads.tiktok.com/help/article/learning-phase?lang=ja
こちらのデータを見てください。こちらは学習期間中のCPAと学習期間後のCPAの相関図です。学習期間後のCPAは学習期間中のCPAよりも変動が少なくなっています。しかし、赤点に示したように一気にCPAが上昇することもあり得ます。この赤点はTikTok運用型広告のオークションの競争が行われ、高コストでコンバージョンを獲得したなどの例外が起きた場合に記録されたものです。
ただ、この赤点が記録されたとしてもAIシステムは軌道修正を行います。軌道修正にかかる期間は以下の通りです。(1日あたりのコンバージョン数におけるCPAの軌道修正にかかる期間)
- 10~:1日
- 6~10:約3日
- ~5:約7日
1日あたり10以上のコンバージョン数を獲得している場合はわずか1日で軌道修正が完了します。しかし、10以上のコンバージョンが取れない場合は最低でも3日、長くて7日は軌道修正に期間をかけた方が良いと言えるでしょう。
学習期間が終了したかどうかの判断は?
「徐々に安定してくる」と言われても、どのタイミングで学習期間が終了したのかどうかを判断すればいいのかわからないという方も多いでしょう。
結論ですが、コンバージョン数が50件に達したら学習期間が終了したと判断してOKです。
コンバージョン50件をできるだけ早く(1週間以内)収集する必要があるため、細かく広告セットを分けてしまうとコンバージョン数を蓄積することができません。確かに広告セットを細かく分けることでより詳細にターゲティングができ、よりコンバージョンに結びつきやすいユーザーへTikTok運用型広告を配信することはできます。しかし、AIシステムに学習してもらうためには多少の荒さは必要です。
例えば、マイクロコンバージョンを設定し、必要なコンバージョン数を獲得するなどの施策が挙げられます。また、コンバージョンが50件確保しているまでの間に以下のような条件を変更してしまうこともおすすめできません。
- 入札
- 予算
- ターゲット層
これらを大きく変更してしまうと、AIシステムによる学習が中断されてしまう可能性があります。もちろん多少の変更であれば大丈夫かもしれませんが、リスクにしかなりませんのでやめておきましょう。もし変更するとしても1日1回までにしておくべきです。
ちなみにTikTok運用型広告を配信してから10日以内に20件以上のコンバージョンを獲得することができていない場合、学習期間は終わりがないと判断することもできます。そもそもキャンペーンやターゲティングの設定が曖昧だとAIシステムが学習を進めることができません。
さらに、コンバージョン数が50件を上回ったとしてもそのままTikTok運用型広告の配信を続けることはおすすめできません。
- クリエイティブの最適化
- ターゲット層の拡大
- 予算調整
- 入札価格の調整
以上のような施策を常に続けて、最適なTikTok運用型広告の配信を継続できるようにしましょう。
まとめ:TikTok広告の効果を高めるターゲティング設定の極意とは?
今回は、TikTok運用型広告における効果を高めるターゲティング設定の極意について解説しました。
TikTokは世界中で人気が爆発しているアプリだけあり、様々なターゲティングやオーディエンスを設定することができます。他のSNSでは実現ができなかった細かいターゲティングができますので、ぜひTikTok運用型広告を利用してみましょう。
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