D2C(Direct to Consumer)は、製造者が直接消費者と取引する販売形態です。ECサイトの市場規模が拡大するなか、高い収益が見込めることからD2Cビジネスが注目されています。D2C市場は今後も拡大し続けることが予想されるため、参入を検討する人も多いでしょう。今回は、日本国内におけるD2Cブランドの成功事例を紹介します。
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日本国内の『コスメ』『美容』D2Cブランド一覧
まずは、日本国内のコスメや美容分野におけるD2Cブランドをチェックしていきましょう。
BULK HOMME
参考:BULK HOMME
BULK HOMMEは、メンズスキンケアの基本とは何かを追い求めるコスメブランドです。メンズスキンケアブランドの世界No.1シェアを誇り、国内外問わず多くの人から人気を得ています。そんなBULK HOMMEは、デジタルマーケティングの会社と称するほど、Twitter・LINEなどSNSを活用したマーケティングを実施しているのが特徴です。
スマホ広告も積極的に活用しており、若い世代の顧客獲得に成功しています。2020年には、幅広い世代に人気のある木村拓哉氏を広告塔に起用したことでも話題になりました。美容に興味関心を持つ男性が増えたことも後押しとなり、メンズスキンケアが社会に浸透したのも大きな変化でしょう。近年では、小売店にも商品を展開しています。
メディプラス
参考:メディプラス
メディプラスは、肌が乾く隙を与えないことで乾燥を未然に防ぐ「乾燥予防処方」を実現した日本で唯一のコスメブランドです。紫外線や乾燥、加齢などにより固くなりがちな肌をほぐし、各種美容成分が肌全域に届けながら全体を整えます。さらに美容成分が浸透した肌をうるおいで包み込み、24時間乾かさない肌へと導いてくれる優れた商品です。
オールインワン化粧品を中心に成長したD2Cブランドですが、日焼け止めやファイスパックなどの商品も販売しています。通販だけでなく店舗展開にも力を入れており、コスメブランド市場で競合他社とのシェアを競っているのも特徴です。定期コースや初回お試しコースなど安く購入できるプランが用意されており、費用を抑えたい方にも適しています。
北の快適工房
参考:北の快適工房
北の快適工房は、「実際に使ったときに満足できる商品を自分たちで作ろう」という発想から立ち上げられた化粧品ブランドです。立ち上げ当時に決めた開発ルールはシンプルで、「びっくりするほど良い商品ができた時にしか発売しないこと」です。そして、商品づくりに対してこだわりを持つだけでなく、アフターフォローにまで力を入れることにより、顧客満足度の向上に成功しています。
口コミで商品の良さが広がり、認知度も拡大しています。ブランドの立ち上げ時は2つの商品のみに特化していましたが、今では化粧品や健康食品に関する数多くのアイテムがラインナップしました。新商品が発売されるときはInstagramやTwtterなどのSNSで告知をおこない、購入を促しています。
PHOEBE BEAUTY UP
PHOEBE BEAUTY UPは、女性たちの「あったらいいな」の声に応えて立ち上げられたオリジナル化粧品ブランドです。SNSやWebサイトから得られたユーザーの声に耳を傾け、その悩みを解決できる商品を販売しています。2019年にスタートしたPHOEBE BEAUTY UPはまつ毛美容液「アイラッシュセラム」から始まり、今ではスキンケア商品も展開しています。
そんなPHOEBE BEAUTY UPでは、TwitterとInstagramをフル活用して新商品の認知度やブランドイメージの向上に努めているのも特徴です。またSNSではプレゼント企画も定期的に実施しており、若年層を中心に認知度を高めています。
MEDULLA
参考:MEDULLA
MEDULLAは、5万通りの組み合わせからあなたの髪質に合わせて提案する日本初のパーソナライズヘアケアサービスです。30万人の髪質診断データをもとに、ピッタリの処方を提供してくれます。定期カウンセリング機能を使用すれば、今の髪質に応じたヘアケアを提案してくれるのも魅力です。髪質診断とヘアケアアドバイスは無料でおこなえます。
髪質診断は、スマホで簡単な質問に答えるだけなので隙間時間にサクッとおこなえるのも魅力です。また実店舗もあるので、専任スタッフと話す機会も得られます。そんなMEDULLAでは、InstagramとTwitterを運営しており、新商品やキャンペーン情報をこまめに発信しています。
ALOBABY
参考:ALOBABY
ALOBABYは、敏感な赤ちゃんの肌のために生まれた、国産オーガニックベビースキンケアブランドです。赤ちゃんの繊細な肌に直接触れるため、ALOBABYでは国産にこだわり、開発から生産まですべて日本国内でおこなっています。天然由来の原料にこだわっており、厳選した成分を配合する国産オーガニックです。
石油系界面活性剤や合成香料、合成着色料、アルコールなど、肌にストレスを与える可能性があるものは使用されていません。世界的オーガニック基準であるコスモス認証を取得しており、新生児から使用できます。中国や台湾、シンガポールなど海外からの注文可能で、グローバルに展開しています。初回は最大80%オフになるサービスもあり、費用を抑えて安く購入できるのもうれしいポイントです。
BOTANIST
参考:BOTANIST
2014年にスタートしたBOTANISTは、新たなライフスタイルを選択すべく 独自の商品開発を始めたボタニカルライフスタイルブランドです。ブランドコンセプトに基づいてパッケージはシンプルかつミニマルに仕上げています。また、商品には約30万種の植物の中から厳選した植物由来成分を配合しており、植物の力で髪質を蘇らせるのが特徴です。
植物由来の洗浄成分を使用しており、髪と頭皮の潤いを守りながらすっきりとやさしく洗い上げられます。人体だけでなく、環境にもやさしい成分を使用しているので安心して使用可能です。BOTANISTでは、TwitterやInstagram、LINEに加えてYouTubeで情報を発信しています。SNSで幅広い層へのアプローチを実現しています。
日本国内の『アパレル』D2Cブランド一覧
次は、日本国内のアパレル分野におけるD2Cブランドをチェックしていきましょう。
FABRIC TOKYO
参考:FABRIC TOKYO
FABRIC TOKYOは、メンズのオーダースーツを販売するアパレルメーカーです。顧客の声を反映させ、ニーズに応じた商品を開発しています。また、登録すれば自宅からサイズの測定をおこなえる、新しい手法を取り入れているのも特徴です。「オーダーメイドに興味はあるけど近くに店がない」「店舗に行く時間がない」といった顧客も取り込めます。
店舗を訪問すれば、専任スタッフによる正確に採寸することも可能です。採寸されたサイズはクラウドで保存されるので、いつでも気軽にオーダースーツを注文できます。FABRIC TOKYOでは、TwitterやInstagram、LINE、YouTubeなどSNSを活用して情報を発信しています。また、若年層を取り込むためにTiktokを運営しているのも特徴です。
COHINA
参考:COHINA
COHINAは、身長150cm前後の小柄女性のためのアパレルブランドです。小柄さんが一番美しく見える最適なサイズのお洋服を提供しています。アパレルブランドは現在多くあるものの、低身長で似合う服がない女性の悩みまで解決できませんでした。このような悩みを解決するために生まれたアパレルブランドが、COHINAです。
そんなCOHINAでは、認知度や収益向上のためにInstagramに力を入れています。また、155cm以下の女性スタッフが毎日ライブを配信しており、情報を発信しています。定期的な顧客接点を増やすことにより、顧客からの信頼を勝ち取り、小柄な女性に似合う洋服といえば「COHINA」をイメージできるブランディングに成功しています。
ALL YOURS
参考:ALL YOURS
ALL YOURSは、日々の生活に溶け込む服づくりを目指すアパレルブランドです。そんなALL YOURSで提供する製品は、見た目はフォーマルなのに疲れない着心地を実現しています。また、ALL YOURSではリペアといった環境にやさしい考え方も顧客のファン化されているのも特徴です。
特別な演出をするのではなく日常に溶け込む服としを提供し続けており、服に対する新しい世界観からファンを集めたブランドになります。そんなALL YOURSでは、InstagramやTwitterなどSNSを活用して情報を発信しています。国内だけでなく台湾にも店舗があるので、グローバルなビジネスに展開しているのも特徴です。
CLANE
参考:CLANE
CLANEは、松本恵奈氏がディレクションを務めるアパレルブランドです。コンセプトはオリジナル スタンダードで、30代以上の女性に向けたアパレル商品を多く展開しています。長く愛用できる特別な1枚を提案しているのも特徴です。そんなCLANEでは、InstagramやTwitter、LINEなどのSNSを活用して情報を発信しています。
またYouTubeも運営しており、ディレクターの松本恵奈氏自身が動画にも登場しています。動画内では商品の情報だけでなく、エンタメとして私生活も紹介されており、若年層から同世代のユーザーから興味を惹いているのも特徴です。ディレクター自身が積極的にプロモーションすることにより、エンゲージメントの高いファン獲得に成功しています。
日本国内の『食品』D2Cブランド一覧
次は、日本国内の食品分野におけるD2Cブランドをチェックしていきましょう。
BASE FOOD
参考:BASE FOOD
BASE FOODは、ベースフード株式会社が手がける完全栄養食である「主食」の販売サービスです。主食だけで1日に必要な栄養を摂取できるため、多忙な人を中心に人気を獲得しています。現在はパンとパスタを中心に販売していますが、おやつ感覚で楽しめるココア味や抹茶味、さつまいもなどさまざまな種類のクッキーもあるのも特徴です。
サービスを開始して間もないBASE FOODですが、3年で累計販売食数が100万食を突破し、D2Cブランドとして有名なメーカーに成長しました。そんなBASE FOODでは、ファンによるアレンジが盛んでSNSでも紹介されています。主食だけで十分な栄養をとれるので、仕事や育児が多忙で栄養管理まで手が回らない顧客獲得にも成功しています。
Minimal
参考:Minimal
Minimalは、カカオ豆の仕入れからチョコレートづくりまで、すべての工程を自社で管理・販売している食品メーカーです。販売チャネルとしては、直営店2店舗とECサイトで販売しております。直営店ではカフェが併設されているので、オリジナルのチョコレートが楽しめるのもポイントです。
また、InstagramやTwitterなどSNSマーケティングに注力しており、ブランド認知やファン獲得、ECサイトでの定期購入を促すなどの手法を実施しています。SNSから直接オンラインサイトに移動できるので、利益向上にも役立ちます。
もとむのカレーパン
参考:もとむのカレーパン
もとむのカレーパンは、株式会社アンド・フーズ・ウィズが運営するカレーパン専門店です。2020年カレーパングランプリで金賞を受賞するほど、高い人気を得ています。直営店では、揚げたてのカレーパンを購入可能です。
ECサイトでは、職人が揚げたばかりのカレーパンを急速冷凍して発送されるので、遠方に住む方でも手軽に購入できます。ブランド理念の「一口目の感動」が共感を呼んでおり、顧客を獲得しています。
Mr.CHEESECAKE
Mr.CHEESECAKEは、シェフがこだわり抜いたチーズケーキを販売するメーカーです。小麦粉を使わない製法で仕上げるギリギリの食感で、レストランデザートのような儚い口溶けを楽しめます。
Mr.CHEESECAKEがここまで有名になったきっかけは、ECサイトのみの完全受注販売であることが挙げられます。チーズケーキは数量限定で希少価値が高いため、SNSで話題となりました。販売が開始されてもすぐに完売してしまうので、「幻のチーズケーキ」と呼ばれるほど注目を集めています。
GREEN SPOON
参考:GREEN SPOON
GREEN SPOONは、たのしい食のセルフケア文化を創ることをミッションに掲げた、新しいウェルネスブランドです。購入者に必要な野菜が無添加のスープやサラダ、スムージーになって自宅に届けられます。食材はすべて瞬間冷凍されているため、栄養も逃さず長期保存に向いているのもうれしいポイントです。
そんなGREEN SPOONではサブスクリプションプランが用意されており、定期的に購入できます。InstagramやTwitterなどSNSマーケティングにも注力しており、ファン獲得に成功しています。noteではテキストによる情報を発信しており、あらゆる方面からアプローチしているのも特徴です。
nosh
参考:nosh
GREEN SPOONは、健康に配慮して設けた独自の栄養価基準で全メニューを開発・調理し、冷凍して自宅まで届けてくれるサービスです。自社シェフと管理栄養士がメニューを開発しており、健康的で美味しい食事を楽しめます。
すべてのメニューが1食あたり糖質30g以下、塩分2.5g以下で、手軽に栄養管理をおこなえます。環境に優しい紙素材の容器を採用しており、家庭の燃えるゴミとして捨てられるので後付けも簡単です。広告モデルには池田イライザ氏を採用しており、若年層へのアプローチを図っています。
GRON
参考:GRON
GRONは、植物性プロテインのD2Cブランドです。トレーニングのパートナーと考えられがちなプロテインですが、現代のストレス社会の中で強く美しく生きるためには欠かせない栄養素といわれています。トレーニングをする人はもちろんのこと、していない人にも必要な栄養素を摂取できます。
公式サイトでは、植物性プロテインを使用したレシピや栄養士のコラムが掲載されています。また、InstagramやTwitterを運用しており、購入を促すSNSマーケティングを実施しています。スターターセットも用意されているので、購入ハードルを下げているのも注目ポイントです。
snaq me
参考:snaq me
snaq meは、パーソナライズで100種類以上のお菓子から、あなたにぴったりのおやつを選んで届けてくれるサービスです。さまざまな種類のスナックを食べきりサイズで届けてくれるので、お試し感覚で楽しめるのもポイントです。
また、すべてのおやつが人工甘味料や合成香料、合成保存料や漂白剤を使わず、ナチュラル素材からできているので子どもも安心して食べられます。そんなsnaq meはテレビや雑誌でも取り上げられており、認知度向上や顧客獲得を実現しています。
日本国内の『雑貨』D2Cブランド一覧
次は、日本国内の雑貨におけるD2Cブランドをチェックしていきましょう。
THINK OF THINGS
THINK OF THINGSは、大手文房具メーカーのコクヨ株式会社が手掛けるD2Cブランドです。「ワークとライフの境界を超える」をテーマに、一人ひとりが自分らしい価値観のアップデートを求め続ける・問い続ける理想のライフスタイルを提案しています。
直営店とECサイトを運営しており、実店舗ではカフェも併用されているのも特徴です。また、InstagramやTwitter、Facebook、LINEを運用しており、商品情報を発信しています。SNSマーケティングにより、幅広い世代の顧客獲得に成功しています。
北欧、暮らしの道具店
参考:北欧、暮らしの道具店
北欧、暮らしの道具店は、生活雑貨をはじめとするさまざまな商品を販売するメーカーです。北欧の輸入商品の小売りECサイトから開始したブランドですが、コンテンツマーケティングに成功しており、幅広い世代から人気を得ています。
オリジナル商品も多く取り扱っており、公式サイトから購入することが可能です。そんな北欧、暮らしの道具店のターゲット層は「まだ買い物をする気のない人」で、Instagramで世界観を視覚的に伝えています。
日本国内の『健康食品・サプリメント』D2Cブランド一覧
次は、日本国内の健康食品・サプリメントにおけるD2Cブランドをチェックしましょう。
FUJIMI
参考:FUJIMI
FUJIMIは、オリジナルの分析から自分にあった商品を届けてくれるパーソナライズビューティケアブランドです。バランスの良い食事を心がけても、美容に必要な栄養成分を摂取するのは難しいといわれています。
美容成分を効率よく摂取するために、サプリメントを上手に取り入れてほしいという願いからサービスが開始されました。FUJIMIでは約20問の質問を通して今の状態を分析して、きれいに導く5粒を選定してくれます。InstagramやTwitter、Facebook、LINEを運用しており、幅広い世代にアプローチしています。
Sui+
参考:Sui+
Sui+は、日本人のウェルネスをサポートする医師発ブランドです。医師が医療で行うべきことと医療の手前で実施すべき最適なケアを提案し、日々能動的に正しいケアを取り入れられるように日本人のウェルネス環境を整えることを目標にしています。
内科医と皮膚科医が協働でコントロールのあり方を考え、医学的なアプローチで開発した製品が展開されているのが特徴です。また、提携のクリニックやクリニックフォアと連携しており、専門の医師への相談や正しいケア、情報発信をおこなっています。
日本国内の『ペット関連』D2Cブランド一覧
次は、日本国内のペット関連におけるD2Cブランドをチェックしていきましょう。
COCO GOURMET
参考:COCO GOURMET
COCO GOURMETは、愛犬に与えたいフレッシュフードで第1位を獲得したD2Cブランドです。栄養学専門の獣医師が作った手作りご飯で、お肉から野菜まで国産食材を厳選しています。また日本全国で10万匹が愛用しており、偏食の子でも95%が完食するほど高い効果を得るペットフードです。
全額返金保証特典付きのキャンペーンを定期的に実施しており、購入のハードルを下げています。公式サイトでは、犬の食生活と寿命の関係を表すグラフで、市販のフードと比べて32カ月以上も長生きしたことを紹介しています。数値を交えて商品情報を伝えて信ぴょう性を高めているのもポイントです。
PETKOTO FOODS
PETKOTO FOODSは、新鮮な美味しさで圧倒的な食いつき率を誇る、大切な愛犬と1日でも長く過ごすために開発されたドックフードです。累計販売1,000万食を突破しており、9割以上の顧客に継続購入されています。食事や健康に関する相談は、専属獣医師やペット栄養管理士が応えてくれるのも特徴です。
相談は、チャットで気軽におこなえる「365日緊急獣医医療スダン窓口」を利用できます。また、定期便を利用する方に向けて初回割引や全額返金保証、無料解約の特典が付けられており、初めてでも購入しやすい工夫が施されています。
まとめ:日本国内のD2Cブランド成功事例一覧|コスメやアパレル等業界毎に紹介!
今回は、日本国内のD2Cブランドの成功事例をまとめました。今後もD2C市場の拡大が予測されるので、事業展開を検討する企業も多いです。これからD2Cブランドを展開するなら、成功事例を参考にしてビジネスを始めてみましょう。
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