2025年、日本でもついに本格始動する「TikTok Shop」。これまでエンタメや情報収集の場として活用されてきたTikTokが、今度は“買い物”の主戦場となろうとしています。短尺動画の視聴から、商品購入までをアプリ内で完結できる革新的な機能に、国内外のEC事業者やブランドが大きな注目を寄せています。
本記事では、TikTok Shopの主要機能を7つに分けて詳しく解説するとともに、実際の導入手順や売上アップのコツ、さらには海外の成功事例までを徹底紹介。TikTokを販路として活用したい企業・個人に向けて、今知っておくべきノウハウをお届けします。SNS×ECの新潮流を、あなたのビジネスにも取り入れてみませんか?
目次
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TikTok Shopとは?日本上陸の背景と概要

TikTok Shopとは、ByteDance社が提供する縦型ショート動画SNS「TikTok」上で直接商品を販売・購入できる通販・EC機能です。
最大の特徴は、動画視聴からカート投入、決済までをTikTokアプリ内で完結できること。外部サイトに飛ばされることなく、「いいな」と思った商品をその場で購入できるのです。
日本では2025年6月にリリースされる見通しですが、すでにアメリカや東南アジア、EUなど15の国と地域で提供されています。特に東南アジアでは爆発的な成長を遂げており、新たなEC体験として定着しつつあります。
日本国内のTikTokのアクティブユーザーは3,300万人を超え、XやInstagramに次ぐ最大級のSNSとなっています。10代では約70%、20代では約52%、30代でも約32%が利用しており、若年層との接点を持つ上で非常に有効なプラットフォームです。
しかも最近では40代以上のユーザーも着実に増加中。「若者のアプリ」という枠を超えて、全年代型の新たな購買チャネルへと進化しつつあります。
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TikTok Shopの7つの主要機能を徹底解説

TikTok Shopには、商品販売を強力にサポートする7つの主要機能があります。これらを上手く活用することで、新たな顧客層の開拓や売上拡大が期待できるでしょう。
買い物カート付きショート動画(In-Feed Shoppable Video)
TikTokのショート動画に商品タグを付与できる機能です。視聴者は動画上で商品タグをタップして商品詳細ページに遷移し、そのまま決済まで完了することが可能です。
例えば、あるファッションブランドの「着こなし方」動画を見ていて気に入った服があれば、タップするだけで購入できるんです。検索して探す手間がなく、「欲しい!」と思った瞬間を逃さず販売につなげられます。
ライブコマース(LIVE Shopping)
TikTokのライブ配信画面上にショップタグを表示できる機能です。ライブ配信中にアイテムを紹介し、視聴者の製品に関する質問にリアルタイムに回答しながら、スムーズに購入につなげることができます。
視聴者は「この商品の色違いはありますか?」「サイズ感はどうですか?」といった質問をリアルタイムでできるため、購入の不安を解消しやすいのが特徴です。
マレーシア市場では、ライブコマースを活用したスキンケア・美容製品のブランドが特に好調だそうです。商品の使用感や効果をリアルタイムで伝えられる点が、高い購買率につながっているようです。
プロダクトショーケース(Product Showcase)
自社アカウントのプロフィール上に商品が一覧表示されるプロダクトショーケースを表示できます。特定の製品群をキュレーションしたカスタム製品コレクションを作成することも可能です。
ユーザーは一覧から個別の商品をタップすることで、商品詳細を確認し、決済を完了できます。いわば、TikTokアカウント上に自社ECサイトを開設できるようなものです。
ショップタブ(Shop Tab)
商品をTikTok Shopのマーケットプレイス上に掲載できます。TikTokユーザーはショップタブから商品を検索したり、おすすめされた商品を閲覧したりすることが可能です。
企業としては、ショップタブ上で新たなユーザーに商品を発見してもらえる可能性があります。自社のフォロワー以外にもリーチできる貴重な機会となるでしょう。
アフィリエイトプログラム
企業はTikTokショップのアフィリエイトプログラムを活用することで、数千人規模のTikTokクリエイターと協業し、商品をプロモーションすることが可能です。
協業したクリエイターは企業のプロダクトショーケースから製品を選択して、動画やライブ上で紹介できます。企業はクリエイターの動画経由で発生した売上に対してアフィリエイト報酬を支払います。
アフィリエイトプログラムを活用することで、TikTokショップを幅広いオーディエンスにリーチしたり、クリエイターのファンの態度変容を促したりすることが期待できます。
これまでTikTok上でアフィリエイト収益を得ようとすると、Amazonアソシエイトや楽天ROOMなど、外部サービスへの誘導が必要でした。しかし、外部リンクはクリック率や購入率が下がりやすく、効率が悪いという課題がありました。
TikTok Shopではアプリ内ですべてが完結するため、離脱を防ぎ、より高い収益性が見込める仕組みになっています。
ショップ広告
TikTokショップ広告を活用することで、オーガニック投稿では届かない、多くのTikTokユーザーに製品に関する広告をリーチすることができます。
ショップ広告には下記3つの種類があります
| Video Shopping広告 | TikTok動画にショップタグを追加して商品を宣伝します |
| LIVE Shopping広告 | LIVE動画にショップタグを追加してライブ配信を宣伝します |
| Product Shopping広告 | 商品詳細ページの画像と情報を使用して、商品の広告を作成します |
FBT(Fulfilled by TikTok)
TikTokは販売企業に代わって、在庫保管、商品ピックアップ、包装、物流配送を行う物流代行サービス「Fulfilled by TikTok」を提供します。
TikTokに物流に関する業務を委託することで、ブランドは商品開発やショップ運営に集中することが可能になります。特に物流リソースが限られている中小企業やスタートアップにとって、大きなメリットとなるでしょう。
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TikTok Shopの導入手順

TikTok Shopを導入するための基本的な手順を解説します。
TikTokビジネスアカウントの開設
まずTikTokのセラーアカウントを作成します。既にビジネス用アカウントがある場合はそれを利用し、なければ新規に用意しましょう。
次にウェブ上のTikTok Seller Centerにアクセスし、日本を含む対象国を選択して「Get Started(開始)」ボタンをクリックします。
ショップの基本情報登録
Seller Center上の案内に従い、ショップの基本情報を入力します。商品発送元住所や返品先住所もここで設定します。
利用規約に同意し基本情報の入力を完了すると、「ビジネスを開始(Start Business)」ボタンが押せるようになります。
身元・事業確認書類の提出
基本情報の登録が完了すると、引き続き身元・事業の確認書類のアップロード画面に進みます。
Seller Centerの指示に沿って必要書類を提出し、承認を待ちます。通常1〜3営業日で結果が通知され、承認されれば次のステップに進めます。
万一承認されなかった場合は、不備箇所の指摘と再提出の案内がメールで届きます。
銀行口座の登録
審査通過後、自身のショップに売上金の振込先となる銀行口座を登録します。
Seller Centerの「支払い設定」セクションで銀行名、口座番号、住所、連絡先メールなど必要情報を入力して口座を紐づけます。口座連携が完了すれば、TikTok Shop開設の準備が整います。
商品登録と運用開始
最後に、販売する商品の登録を行います。商品名、説明、価格、在庫数、商品画像などの情報を入力し、商品カタログを作成します。
商品登録が完了したら、ショート動画やライブ配信を通じて商品をアピールし、販売を開始しましょう。
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TikTok Shopで売上を伸ばすコツ

TikTok Shopの売上を伸ばすためには、以下の3つのポイントを押さえておくことが重要です。
ライブ配信でショップタグを利用する
ライブ配信は顧客から質問を受け付け、リアルタイムに疑問を解消しながら商品の魅力を伝えることができる強力なコンテンツフォーマットです。
私も先日、あるコスメブランドのライブを見ていたのですが、「この口紅、唇の荒れが気になるんだけど大丈夫?」という質問に対して、すぐに「保湿成分が配合されているので乾燥しにくいですよ」と回答があり、安心して購入できました。
疑問が解消され、商品の魅力を実感した顧客がスムーズに購入できるように商品タグを設置するようにしましょう。
クリエイターとコラボする
TikTokユーザーはお気に入りのクリエイターからの発信を信頼して購買行動を起こします。
企業の公式アカウントだけでなく、相性のいいクリエイターとコラボして、自社のショップを紹介してもらうことで、幅広いリーチを確保し、顧客を態度変容につなげることが可能になります。
特にZ世代は、従来の広告よりもクリエイターの「リアルな声」を信頼する傾向が強いです。
ショップ広告を活用する
公式アカウントからのオーガニック投稿だけだとリーチできるユーザー層は限定的です。
ショップ広告を活用し、魅力的な商品をより多くのユーザーに届けるようにしましょう。特に初期段階では、認知拡大のために広告投資を積極的に行うことが重要です。
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TikTok Shopの成功事例

海外でTikTok Shopの活用に成功している事例を紹介します。
フリーズドライキャンディーブランド「Cuza Candies」
Cuza Candiesは、アメリカを拠点とする、主にフリーズドライキャンディーを製造・販売している家族経営の小規模菓子メーカーです。
彼らはTikTok ShopとTikTok広告を戦略的に組み合わせて活用することで、大きな成果を挙げることに成功しました。
具体的な数値成果としては、広告経由で約24,000ドルの売上を達成し、広告投資収益率(ROAS)は2倍を記録しており900件以上の販売を達成しています。
特に、TikTok Shopの導線を整備し、既に人気の高かった動画をベースに広告配信を行うことで、より自然な形で消費者の購買行動を促進することに成功しています。
オーラルケアブランド「MySmile」
MySmileは、歯のホワイトニングキットやオーラルケア製品を提供するアメリカのブランドです。これまでShopifyやAmazonを通じて製品を販売してきましたが、新たな収益源の開拓と顧客基盤の拡大を目的に、TikTok Shopを活用した販売チャネルの構築に取り組みました。
彼らは以下の施策を実施しました。
| TikTok Shopの導入 | シームレスな購入体験を提供するため、TikTok内での製品販売を開始 |
| Shop Adsの活用 | 売上拡大を図るため、Shop Adsを活用し、より広いユーザーにShopをリーチ |
| クリエイターアフィリエイトプログラムの活用 | 既存の製品ユーザーであるクリエイターと連携し、製品の使い方を紹介するデモ動画を作成 |
これらの施策により、MySmileはオーガニック、アフィリエイト、ペイドの各チャネルを効果的に統合し、TikTok ShopでのROIを最大化しました。
数値成果としては、TikTok Shopの導入後、3か月以内に100万ドル以上の売上を達成。3倍のROASを維持しながら、Shop Adsの週次予算を5桁台まで拡大しています。さらに、自社ウェブサイトへの通常の広告キャンペーンと比較して、CPAを80%削減することにも成功しました。
「SNSからの流入はあっても、なかなか購入までつながらない…」
そんな悩みを抱えている企業にとって、TikTok Shopは大きなチャンスとなるかもしれません。
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まとめ:TikTok Shopの主要機能一覧と導入方法を詳しく解説

TikTok Shopは、単なるSNSの新機能ではなく、ECの新たな販売チャネルとして、特に「ディスカバリーEコマース」と呼ばれる、ユーザーが能動的に検索する前の段階で商品と出会い購入につなげる新しい購買体験を提供するサービスです。
7つの主要機能(買い物カート付きショート動画、ライブコマース、プロダクトショーケース、ショップタブ、アフィリエイトプログラム、ショップ広告、FBT)を活用することで、特にZ世代やミレニアル世代を中心とした新たな顧客層の開拓が期待できます。
費用面では、初期費用や月額費用は無料で、販売手数料のみの支払いとなる見込みです。海外事例から推測すると、日本でも初期は5%程度の手数料からスタートし、段階的に引き上げられる可能性があります。
TikTok Shopの最大のメリットは、検索に至る前の潜在顧客を購買につなげられること、効果測定がしやすいこと、購入検討層の背中を押せることの3点です。
売上を伸ばすコツとしては、ライブ配信の活用、クリエイターとのコラボレーション、ショップ広告の活用が挙げられます。
2025年6月の日本上陸を前に、自社のTikTok活用戦略を見直してみてはいかがでしょうか。
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