インターネットの普及によりネットショップを利用するユーザーは年々増加していますが、その中でも圧倒的に成長が早いECサイトがあります。
「shopee(ショッピー)」と言って東南アジアではとても人気がありますが、まだ日本では展開されていません。
shopeeは2015年シンガポールが発祥のサービスで、たった数年で展開している国は7カ国にもなり、今後も拡大していくと言えるので、是非とも注目しておきたいECプラットフォームです。
この記事では、急激に人気が出ているECサイトのshopeeについて詳しく紹介しているので、これから出店を考えている方は参考にして頂けると幸いです。
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Shopeeとは?
アジアでひときわ目立って人気のあるshopeeですが、具体的にどのようなECサイトなのか解説していきます。
東南アジア第1位の売り上げECプラットフォーム
shopeeは2015年にサービスを開始してからたったの1年で流通額18億円突破しており、2018年には東南アジアの総売上は1兆円以上へ。
2018年の6月までは「LAZADA(ラザダ)」のECモールが月間訪問者数1位でしたが、shopeeが抜いてしまう結果に。また、shopeeは1日の注文平均が140万件以上もあり、ブランド数は100以上展開されています。
アプリダウンロード数も東南アジア第1位
shopeeのアプリダウンロード数は1億以上でこちらも東南アジア第1位となり、SNSのフォロワーは1,000万人を超えています。
shopeeのECサイトはSNSとの相性が良いです。なぜなら、日本より東南アジアのユーザーはネット接続時間が長く、スマートフォンを利用していることがほとんどだからです。
先進国ではECサイトの利用をするようになったのは最初PCからで、そのうちスマートフォンの普及によりモバイルデバイスが浸透していきますが、東南アジアはPCを利用する前にスマートフォンの方が利用されるスピードが急速でした。
よって、SNSのInstagramやFacebookをスマートフォンで閲覧するユーザーが多いので、モバイルが専門なshopeeとは相性がとても良いのです。
ダウンロードされている数も1億以上というのは、たくさんのユーザーがスマートフォンでECサイトを利用している結果になります。
売れているヒット商品
shopeeでヒットしている商品は国によって違いがありますが、shopeeのECモール全体で売れている商品は以下の項目です。
- 化粧品や美容グッズ
- 健康食品
- 生活家電
- ゲーム機器
- 日用品やキッチン用品
- ベビーグッズやおもちゃ
- ブランド品
- 中古品
- グルメギフト
- 民芸品 等
今後、shopeeを活用して運営していく際の商品選びに役立ててください。
ちなみに、グルメの分野ではシンガポールでヒットしており、家電用品はタイや台湾で売れている傾向にあります。既に上記項目の商品を取り扱っている場合は、出店を考えてみるのも良いでしょう。
販売できる商品
shopeeで販売できる商品はさまざまな種類がありますが、ターゲットにしたい国の特性を把握した上で、商品選びを検討するようにしましょう。
販売可能な商品を紹介していきます。
- 洋服や靴などアパレル用品
- アクセリーや小物類
- 家電用品
- パソコンや携帯電話
- 化粧品や美容グッズ
- カメラ
- 日用品
- スポーツ用品
- 健康グッズ
- ベビー用品
- おもちゃ
- ペット用品
- 食品
販売できない商品
shopeeで販売できない商品はあります。各国によって禁止されている商品や輸入できない物もあるので、法律やルールを確認してから商品を選定するようにしましょう。
販売できない商品の項目はこちらです。
- 武器や軍事品
- 爆発物や危険な薬物
- ポルノに関わる品物
- 性的サービス
- 医療機器
- 個人情報
- 破滅的な情報
- 違法なチケット
- 動植物や狩猟道具
- 国の許可が下りない物や違反な物
- 仮想通貨
- オンラインゲーム
- ソフトウェアやツール
Shopeeが注目されている理由
shopeeは急激な成長をしていますが、購入しているユーザーだけでなく、出品者からも関心を寄せられています。
出品者から注目されている理由について紹介していきます。
出品者に充実したサポートがある
shopeeが出品者から関心を寄せられている大きな理由の一つに「充実したサポート」が挙げられます。
サポートの詳しい内容はこちらです。
- 手数料が1%
- 多言語対応
- 安全な運送サポート
- 送料の補助
- ショップ管理ツール
- 一度に数ヵ国へ同時展開できる
日本から他国へ販売する際でも、ECサイトを使ったときにかかる固定費や変動費は1%のみの手数料です。
shopeeの対応言語は、東南アジアで使用されている英語やタイ語、中国語、インドネシア語などあり、ユーザーや出品者に合わせたそれぞれの国の言語を利用できます。
また、各国によって金額の変動はつきものですが、ユーザーが支払う送料はshopeeでは一律です。運送対応についても早く、安く、安全な対策をとっています。
ユーザーと直接やり取りができる
shopeeは出品者とユーザーが直接やり取りできるのも魅力の一つです。
shopeeのアプリには販売者とチャットできる機能が導入されているため、ユーザーが「chat now」を選択することで直接やり取りできるようになります。
日本からでも出店可能
shopeeは日本ではまだ展開されていないものの、日本からでも出品は可能です。費用を抑えて海外に販売をできるのは、とても効率が良いです。
これからも成長を続ける東南アジアのネットショップ市場に、日本にいながらでも太刀打ちできます。販売にかかる費用をなるべく抑えたい出品者にとっては、おすすめのサービスです。
Shopeeと他E Cモールの比較
shopee以外の5つの「Amazon、Lazada、Alibaba、Cdiscount、Joom」ECモールと比べてみました。
それぞれ解説していきます。
Shopee | Amazon | Lazada | Alibaba | Cdiscount | Joom | |
費用 | 無料 | 年に6万円程度 | 無料 | 年に100万円以上 | 年に6万円程度 | 無料 |
手数料 | 1% | 15%まで | 0.5〜12% | 無料 | 8〜20% | 15% |
登録方法 | shoppeに商品の情報を伝えて運営側が登録 | 出品者ページから登録 | 出品者ページから登録 | 出品者ページから登録 | 出品者ページから登録 | API連携の登録と出品者ページからの登録 |
物流 | 出品者の配送 | ・出品者の配送 ・FBAだと海外物流のみ対応可 | ・出品者の配送 ・香港やシンガポールの物流を利用 | 出品者の配送 | 出品者の配送とFBC | ・出品者の配送 ・中国の物流を利用 |
対応国 | シンガポール 台湾 インドネシア ベトナム 韓国 タイ マレーシア フィリピン | 日本 アメリカ 中国 カナダ フランス オランダ ドイツ イギリス イタリア スペイン オーストラリア メキシコ インド シンガポール ブラジル トルコ ※amazonを運営している国 | シンガポール インドネシア フィリピン マレーシア ベトナム タイ | 中国 | フランス | ロシア |
Amazon(アマゾン)
日本での利用はもちろん、世界で最もさまざま国と販売・購入ができるECサイトです。
入荷から発送までの流れ「FBA」のサービスがどんどん進化していて、出品者のコスト削減にもつながっています。
Amazonは購入者ファーストの考えなので、発送が遅れたり勝手にキャンセルしたりを何度もしていると、アカウントを停止されてしまうので気をつけましょう。
Lazada(ラザダ)
2011年にドイツの会社が設立したECサイトで、東南アジアで主に展開しています。出店数は3,000店以上もあり毎日500万を超えるアクセスがあります。
最初はフィリピンの出店から始まり、ある程度の評価を得られると他の国に出店ができるようになります。
とはいえ、販売する商品を香港の仕分けセンターに送る必要があるため、手間になると言えるでしょう。
Alibaba(アリババ)
中国で人気のあるECプラットフォームで、サービスの中に「アリババドットコム、天猫Tmall、タオバオマーケットプレイス」などの事業も行なっています。
Cdiscount(シーディスカウント)
フランスで人気のあるECプラットフォームで、Amazonの次に利用されているとも言われています。コストを抑えて運営ができるFBAが魅力的です。
ヨーロッパではニッチな商品でも購入してくれる傾向にあるので、Amazonで売れなかった物が、Cdiscountでは販売できたということもあります。
しかし、ヨーロッパは日本より税金が高いので、注意しておきたいポイントです。
Joom(ジョーム)
ロシアが発祥のECプラットフォームで、現在はヨーロッパで大変人気があり今後も成長が期待できるECサイトです。
一つのアカウントで50店舗の出店が可能で、SNSを利用してマーケティング活動ができるのもメリットです。
とはいえ、Joomの単価が全体的に低い商品がほとんどなので、リピートにつなげたり単価を上げたりするのが課題となるでしょう。
Shopeeへの出店方法
shopeeでは出品者を「セラー」と呼びます。shopeeのセラーとして登録するためには、審査やテストなどを通過する必要があります。
この章では事業者が自分で登録して販売する方法と、出品代行に依頼して運営する2つの方法を紹介していきます。
事業者自ら出店する方法
- shopeeにセラーとして登録するためには、shopeeの運営側にその旨をメールで伝えます。
メールアドレスはこちらです。
[email protected] - メールを送信したらshopeeから登録情報フォームや、出店内容に合わせた案内が届きます。
- 商品内容や基本的な情報を入力したら審査をするために送信します。
shopeeに登録するためには「シンガポール、タイ、マレーシア、台湾」のどれかの国に当てはまっても審査は必須です。 - 審査が終わったら、取り扱う商品の写真と詳細をフォームに入力して、実際に配送のテストをします。
- 配送のテストが終わったら、本格的に販売スタートとなります。
- 購入があった時は、売上を入金してもらうため、あらかじめshopeeの設定から「Payoneer(ペイオニア)」を登録。
Payoneerは外貨受取ができるシステムで、入金があった際は日本円の引き出しが銀行からできます。
出品代行サポートに依頼する方法
shopeeで商品を販売したいと考えても、社員の中で多言語ができる人がいなかったり、販売するためのノウハウが分からなかったりして頭を抱える事業者もいます。
そのため、出品代行サポートに依頼することによってECサイトの運営がスムーズに効率良く始められるので、何から手を付けて良いか分からない方にはおすすめです。
出品代行サポートは主に、アカウントの開設や商品の説明、翻訳、掲載、販売など全てサポートしてくれます
また、それぞれの国に合った商品販売や配送までのサポートも行なっているので、越境ECに不慣れな事業者でも安心して運営ができるでしょう。
まとめ
shopeeはシンガポール発祥の東南アジアで売上トップのECサイトです。日本にいながらも出店ができて、ユーザーと直接やり取りが可能です。
他のECサイトに比べるとコストを抑えられて、且つシンプルに販売ができる特徴があります。
今後も東南アジアの市場は成長していくため、越境ECを検討しているならshopeeへ出店することはチャンスと言えるでしょう。
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