ECサイト運営に限らず、多くのサイトひいてはビジネスを行う上でデータをもとに分析を行うということは重要な作業になります。
ECサイト運営では、ユーザーがサイトに対して行った行動をデータドリブン的に分析し、PDCAを回していくことが売り上げアップに直結するといっても過言ではありません。
データドリブンとは、根拠ある数値に基づいた意思決定を行うという考え方です。ECサイトではツールを使用することで、お客様がサイトを訪れてから実際に商品を購入するまでに発生する様々なプロセスをデータとして取得することが可能です。
Shopifyには標準で「ストア分析」という機能が存在しており、特別な設定を行うことなく使用が可能ですが、プランによっては使用できない機能があったりと完璧に網羅できているとは言えません。
そこでより細かなショップの分析におすすめするのが、Googleアナリティクスの活用です。
Googleアナリティクスはその名の通りGoogleが提供しているアクセス解析ツールになっています。今回はこのGoogleアナリティクスを設定し、ストアの運営に活用していく方法を設定の仕方と共に紹介していきます。
「今までなんとなく聞いたことはあったけど、どんなものなのかよくわからない。。。」
という方も、この機会にご自身のショップへの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
Contents
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Shopifyに導入必須のGoogleアナリティクスとは
無料で誰でも使えるWEBサイト分析ツール
そもそもGoogle アナリティクスとは、先にも記述した通りGoogleが無料で提供しているWEBサイト用のアクセス解析ツールです。サイト運営及び分析を行ったことのある方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
国内上場企業でも9割近い導入率を誇っているというデータもあるほどアクセス解析ツールとしてはメジャーなツールになります。(引用元)
Googleが提供しているということで、高い信頼度と使いやすさがこれだけのシェア率を誇っている秘訣でしょう。
アクセス解析とは
WEBサイトにおけるアクセス解析とは、ユーザーの行動、属性などを分析することです。これを行うことにより、潜在的なニーズを図るきっかけ、打ち出したキャンペーンの効果測定などに利用することを目的としています。
ECサイトをはじめWEBサイトを運営していると、様々な課題点が見えてくるはずです。
アクセス解析を行いデータを収集、整理していくことでそれらの課題の解決に役立てることができます。この際、ただ数字を出すだけではなくそれぞれの数字を分析、比較しPDCAを回していくことが重要になってきます。
Googleアナリティクスを使って収集できるデータ
先で記述したようにアクセス解析を行うことがGoogleアナリティクスの使用目的になるかと思いますが、ひと口にアクセス解析といっても収集することができるデータは様々なカテゴリに分かれています。
Googleアナリティクスで見ることができるデータの種類には主に以下のような物があります。
- サイトへの訪問者数
- ユーザーが閲覧したページ数
- ユーザーのサイト内滞在時間
- ユーザーのサイト内回遊経路
- ユーザーが検索したキーワード
- ユーザーのサイトへの訪問経路
- ユーザーが閲覧時に使用した端末(スマートフォン、PCなど)
- ユーザーが最初に訪れたページ
- ユーザーがサイトを離脱したページ
Eコマーストラッキング機能
GoogleアナリティクスはECサイト意外にも様々なサイトに対して利用することができるのですが、ShopifyのようなECサイトの場合はEコマーストラッキングという機能を利用することが必須です。
Eコマーストラッキング機能とは、サイト上で商品が購入された際の様々な情報を分析する機能のことです。収取できるデータの例としては
- 収益
- 購入数
- 価格
- 税金
- 配送料
など、ECサイトの運営に特化した機能と言えるでしょう。
GoogleアナリティクスをShopifyに導入するメリット
Googleアナリティクスには、WEBサイトを運営していく上で必要なデータの収集に一役買ってくれるツールであるということはわかりました。
ここからは具体的にGoogleアナリティクスのもつ利点や、メリットについてを解説していきます。
無料で使えて高機能
サイト運営者にとってツールやソフトの導入、さらに運用に対する金銭的コストは常に気にかけるべきポイントだと思います。
Googleアナリティクスは登録、導入、運用に至るまで一切金銭的コストがかからないという点は大きなメリットでしょう。
無料でアクセス解析を提供しているツールは他にもありますが、レポート作成や画面の見やすさなど機能面の充実、さらにはGoogleアカウントさえ持っていれば簡単に導入することができるという導入に対するハードルの低さはGoogleアナリティクスならではの魅力でしょう。
利用者が多いので困ったらすぐに検索できる
ツールを導入することに限らず、新しい何かを始める際は、疑問やトラブルが起きたときのことが心配になると思います。もしもの時すぐに情報を見ることができれば、安心して新しいことを始められると思いませんか?
先述したように、Googleアナリティクスの普及率は非常に高く利用者が多いため、設定方法から活用方法まで困ったことはすぐに調べることができます。
ツールを自社で導入して利用している際、疑問やトラブルはつきものです。利用者が多いサービスであればあるほどそういった際に必要な情報が必然的に多くなります。
またGoogle自体にもコミュニティ内で質問をすることができるサービスがあり、こちらももちろん無料で利用することができます。(参照)
Shopify内ストア分析では測れない詳細な情報収集ができる
先述したように、shopifyには標準で”ストア分析”という機能が存在しています。これは特に設定等を行わずに使用することができるのですが、収集できるデータには限りがあります。主に収集できるデータとしては
- 販売合計
- セッション数
- リピーターの割合
- コンバージョン率
などが挙げられます。
標準で使用できるものとしては非常に優秀ですが、Googleアナリティクスのようにユーザー属性などを測り、多角的な分析を行うということは難しいでしょう。
GoogleアナリティクスとShopifyのストア分析を併用することで、ショップ改善のために必要なより細かいデータを収集することができます。
GoogleアナリティクスをShopifyに設定する方法
ここからはGoogleアナリティクスをShopifyに連携する流れを紹介していきます。
今回は無料版の使用を想定し、実際に使用するまでを工程を
- Googleアカウントを作成
- Googleアナリティクスに登録
- GoogleアナリティクスとShopifyを連携
- Eコマーストラッキングを有効化する
という4つのSTEPに分けてご説明します。
STEP1:Googleアカウントを作成
Googleアナリティクスを使用するには当然Googleアカウントの作成が必要です。
Googleアカウント作成ページより、名前、アドレス、パスワードを設定し本人確認を行えば登録は完了です。
STEP2:Googleアナリティクスに登録
Googleアカウントを作成することができたあとは、Googleアナリティクスに登録をする必要があります。
まずGoogleアナリティクス登録ページを開き、無料で利用するを選択、アカウント名の登録画面に移ります。アカウント名には企業名もしくは組織名を入力してください。
その後、アカウントのデータ共有設定に移ります。
ここでは、サイト内で取得したデータをGoogleと共有をする範囲を選択していきます。共有の際は自社のセキュリティポリシーに乗っ取り設定を行いましょう。共有するものにそれぞれチェックを入れ次へをクリックします。
続いてプロパティの設定に移ります。プロパティとはデータを収集する対象のことを指します。
ここでは
- プロパティ名
- タイムゾーン
- 通貨
- 詳細なオプション
という項目をそれぞれ入力していきます。
プロパティ名にはデータを収集する対象のサイト名を入力します。
タイムゾーン、通貨はそれぞれ運営している地域、通貨に合わせて設定しましょう。日本で運営し、商品の取引単価を円としている場合はそれぞれ”日本”、”日本円”を選択します。この設定を間違えてしまうと、正確にデータを取得、管理できない可能性があるため注意しましょう。
詳細なオプション設定では、”ユニバーサル アナリティクス プロパティの作成”というボタンが表示されます。このボタンを押すと画面が展開し詳細を設定する画面が開かれます。
ここでは
- URL
- プロパティの作成方法の選択
を行います。
URLはShopifyで使用しているURLを記載しましょう。
作成方法に関しては、”Google アナリティクス4とユニバーサルアナリティクスプロパティの両方作成する”を選択し次へをクリックします。
最後にビジネスの概要を選択していきます。業種、規模、使用目的をそれぞれ選択肢式で入力します。ご自身のショップに近いものを選択しましょう。最後の使用目的はECサイトの分析ということになるため、
- サイトまたはアプリでの顧客エンゲージメントを測定する
- コンバージョン数を増やす
- オンライン販売を分析する
- 見込み顧客の発掘を測定する
にチェックを入れると良いでしょう。
入力後、作成をクリックし規約に同意をして登録作業が完了となります。
STEP3:GoogleアナリティクスとShopifyを連携
続いてはGoogleアナリティクスとShopifyを実際に連携してデータを収集できるようにしていくましょう。
登録が完了すると、Googleアナリティクスのホーム画面へと移ります。先ほど作成したプロパティにあるデータストリームという項目を選択します。
その中にあるトラッキングコードをShopifyショップ内に貼り付けていきます。
管理画面右の”オンラインストア”内”各種設定”からGoogleアナリティクスアカウントという項目内に貼り付けて完了です。
STEP4:Eコマーストラッキングを有効化する
Eコマーストラッキングを有効にするためにはGoogleアナリティクス、Shopifyの管理画面両方にて設定を行う必要があります。
shopify側
- 管理画面から”オンラインストア”、各種設定を選択します。
- Googleアナリティクスの項目内にある””拡張Eコマースを使用する”にチェックを押し保存をクリック。
Googleアナリティクス側
- Googleアナリティクス画面内にある、”管理”という歯車マークをクリック。
- Eコマースをクリックし”拡張Eコマースレポートを有効にする”をオンに切り替え保存をクリック。
目標設定
連携が完了後は実際に分析をかけていくのですが、Googleアナリティクス上で目標を設定する必要があります。ここからは設定方法を紹介していきます。
画面内にある”管理”ボタンをクリックし”目標”というマークをクリック、新しい目標という項目を選択し設定を行っていきます。
まず、”目標の説明”というセクションで目標の名前を設定、タイプという項目内”到達ページ”を選択しましょう。
続いて目標の詳細セクションにて到達ページに該当するURLを入力します。入力欄の隣に”等しい”、”先頭が一致”、”正規表現”、という三つの項目を選択することができます。これは入力したURLを計測する際のルールのようなものになっており、基本的に”等しい”=”計測したいURLが一つのみの場合に選択するもの”を選択しましょう。選択が完了したら保存を押して終了です。
まとめ:ShopifyにGoogle アナリティクスを導入!活用方法をご紹介!
今回はShopifyにGoogleアナリティクスを導入する設定方法やGoogleアナリティクスの活用方法を説明させていただきました。
ECサイトでの取引は、実店舗での販売と違い実際にお客様が購入している姿や、購入時の反応を自分の目で見ることはできません。そのため、数値的なデータから顧客の反応を読み解き改善へと繋げる必要があります。ECサイトを運営していく上で、アクセス解析による分析は必須と言っても過言ではないほど重要な作業になります。
今回紹介したGoogleアナリティクスは無料でありながら非常に高機能なアクセス解析が可能になっているので、これを機にぜひECサイトの改善に役立ててみてください。
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