スマホを手に取るたびに、InstagramやTikTokで魅力的な商品を見かける。気になって詳細を見ると、そのままアプリ内で購入まで完了してしまう。
「わざわざECサイトに移動しなくても買えるなんて便利だな」
そう感じたことはありませんか?これこそ、今ビジネス界で大きな注目を集めているソーシャルコマースです。
SNSとEC(電子商取引)が融合したこの新しい販売手法は、従来のECサイトとは一線を画し、集客から購入までの一連の流れをSNS上で完結させます。特に日本では、SNSの普及と消費者の購買行動の変化に伴い、その市場規模は着実に拡大しています。
この記事では、「ソーシャルコマースとは何か」という基本から、日本のソーシャルコマース市場規模の現状、成長を後押しする要因、そして今後の展望までを徹底的に解説します。また、ソーシャルコマースの種類や企業が取り組むべき戦略についてもご紹介しますので、ぜひビジネスのヒントとしてご活用ください。
目次
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従来のECとソーシャルコマースの決定的な違い

「SNS×EC」であるソーシャルコマースと従来のEコマースの最大の違いは「SNSが果たす役割」にあります。
従来のEコマースでは、SNSはあくまでECサイトへの集客手段として活用されてきました。ブランドや商品の情報を投稿したり、広告を出稿することで認知度向上を図り、ユーザーをECサイトへ誘導します。
ユーザー側も商品やブランドを「検索」する手段としてSNSを活用していますが、実際の購入や決済は別のECサイトへ移動して行う必要がありました。
一方、ソーシャルコマースでは、SNSは単なる情報提供の場ではなく、ECサイトとしての機能も持ち合わせています。商品やブランドの露出機会を増やし集客するだけでなく、ECサイトへの遷移なしにそのまま商品を販売することができるのです。
投稿や広告によってユーザーのタッチポイントを増やしたり、口コミやハッシュタグ機能によってユーザー同士で商品情報を交換できたりする特徴に加え、「そのまま購入できる」という利便性を追求することで、売上向上を図ることができます。
マーケティングから販売までの一連の流れがSNSアカウント上で完結するため、従来のECサイトと比較して、より手軽かつ容易に構築・運営できることも大きな特徴です。
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日本国内におけるソーシャルコマースの市場規模と成長性

日本のEC市場は着実に成長を続けています。そして今、ソーシャルコマースという新たな販売チャネルが注目を集めています。
経済産業省の調査によると、日本国内のB2C-EC市場規模は2019年に前年比+7.65%の19兆3,609億円、CtoC-EC市場は前年比+9.5%の1兆7,407億円を記録しました。
この成長を支える重要な要素として、インターネットとスマートフォンの高い普及率があります。日本のインターネット普及率は89.8%に達し、スマートフォン利用者は全体の63.6%を占めています。
特に注目すべきは、物販系B2C-EC市場においてスマートフォンを用いた取引が42.4%(前年比+16.6%)と増加傾向にあることです。これは、スマートフォンでの購買体験がより一般的になっていることを示しています。
世界に目を向けると、ソーシャルコマースは特に中国で急速に成長しており、アメリカの10倍もの市場規模があるとされています。中国では「ソーシャルセラー」と呼ばれるライブ配信で商品を販売する形態が一般的になっています。
日本市場においても、SNSの利用率の高さを考慮すると、ソーシャルコマースは今後さらに発展していくことが予測されます。ただし、日本は実店舗が充実しているため、中国のようにソーシャルコマースが爆発的に普及するかどうかは、今後の消費者行動の変化を注視する必要があります。
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ソーシャルコマースの7つの種類と特徴

ソーシャルコマースは、売り手と買い手の関係性や使用するプラットフォームによって、大きく7つのタイプに分類できます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
C2C型(Consumer to Consumer)
一般消費者同士でSNSを利用して商品の売買を行うモデルです。代表例としてAmazon Market Placeやメルカリなどがあります。個人間取引に特化しており、中古品や手作り品などの売買が活発に行われています。
SNS・ソーシャルメディア型
FacebookやInstagram、Pinterestなどのソーシャルメディアをプラットフォームとして商品の売買が行われるタイプです。特にInstagramショッピング機能は、投稿写真から直接商品ページにアクセスでき、購入までスムーズに進められる点が特徴です。
グループ購入型
指定されたユーザー数を満たすことで、クーポンなどの割引を受けることのできるサービスです。買い手である複数のユーザーが共同で商品を購入します。中国のPinduoduoやアメリカのグルーポンが代表例として挙げられます。
レコメンド型
商品の評判やレビュー、口コミを参考にして商品が購入されるタイプです。Amazonのレビューシステムが代表例です。ユーザーの購買行動データに基づいて商品をレコメンドする機能も含まれます。
ユーザーキュレーション型
ユーザーが作成したショッピングリストを共有し、その中から購入する商品を選択するタイプです。レコメンド型では不特定のユーザーによるレビューを参考にしますが、ユーザーキュレーション型では、商品をレコメンドしているユーザー自身がより重視されます。アメリカ発のFancyやアパレル特化型のLystなどが代表例です。
ユーザー参加型
ユーザーが買い手としてだけでなく、クラウドファンディングによって商品への投資や企画など、売り手側が担っていた部分にも参加するタイプです。クリエイティブ領域に強みを持つアメリカ発のKickstarterが代表例として挙げられます。
O2O型(Online to Offline)
オンライン上での商品に関するレビューを参考に、リアル店舗で商品を購入するタイプです。実店舗で商品を実際に購入するか迷った際に、リアルタイムでオンライン上の他のユーザーに意見を求めることができます。アパレル特化型のFashismやMotiloなどが代表例です。
これらのタイプは明確に分かれているわけではなく、複数の要素を組み合わせたハイブリッド型も増えています。どのタイプにおいても、従来のEコマースと比べ、ソーシャルメディアがユーザーに及ぼす影響の大きさや、ユーザーの購買行動、売り手と買い手の関係性などに違いが見られます。
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ソーシャルコマースのメリット:手軽さとユーザー囲い込みの可能性

ソーシャルコマースには、従来のECサイトと比較して、いくつかの大きなメリットがあります。特に注目すべき点は以下の2つです。
より手軽に構築・運営ができる
SNSアカウントをプラットフォームとしてオンラインショップを開設できるソーシャルコマースでは、従来のECサイトで必要となるWebサイトの構築を省くことが可能です。
一般的に、SNSアカウントの開設後、各SNSが提供しているショップ機能や、操作や仕組みのシンプルさで知られるASP型カートシステムが提供するSNS特化型のカート機能を追加するだけで、ソーシャルコマース事業を始めることができます。
従来のECサイト運営では、SNS以外にもリスティング広告やアフィリエイト広告などの広告出稿、ユーザーをサイトへ誘導する際に欠かせない検索エンジン最適化(SEO)など、様々な施策を行う必要がありました。
しかし、SNSをプラットフォームとするソーシャルコマースであれば、SNS内での広告出稿やその他投稿など、より狭い範囲で的を絞って集客を行うため、運営業務にかかる負担も軽減されるのです。
ユーザーの囲い込みを行うことができる
商品の閲覧、選択、購入といった一連の購買体験がSNS上で完結するソーシャルコマースでは、売る側(企業側)と買う側(ユーザー)でより近しい関係性を構築することが可能です。
売る側は商品だけでなく、ブランドに関する情報の提供にも注力し、より多くのユーザーに商品だけでなく、ブランドやショップのコンセプトについても知ってもらうことが重要になります。
その結果、買うこと自体がメインだった従来のECサイトに比べ、ユーザーはショップに対してより身近な存在として愛着を持ちやすくなります。
ユーザーのロイヤリティを高めるためのイベントやキャンペーンなどを実施することで、ユーザーのファン化やリピート層の獲得を図ることができるのです。
競合性の高さや集客の難しさが課題として挙げられるEC事業において、SNSに特化できるソーシャルコマースでは、価格以外の面で他社との差別化を図ることも可能になります。
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ソーシャルコマースの課題:情報更新の手間と収益化までの時間

構築や運営の手軽さ、ユーザーの囲い込みなど、メリットの多いソーシャルコマースですが、取り組む際には以下のような課題も認識しておく必要があります。
情報更新にかかる作業が増える
SNSは情報発信の場であることから、ソーシャルコマースの場合、ブランドや商品に関する情報発信を定期的かつ頻繁に行う必要があります。
特にInstagramを使用する場合、クオリティの高い写真や動画などのクリエイティブ素材も必要となるため、1投稿あたりにより多くの作業が発生します。
投稿数やフォロワー数など、SNSでは数値が明確に表示されます。そして、それらの数値はユーザーが商品を比較、購入する際の判断基準の一つになり得ることも事実です。
定期的かつ一定程度の質を担保した投稿を継続して行うことで、より多くのフォロワーやユーザーからの信頼を獲得することが、売上を左右するといっても過言ではないでしょう。
売上向上までに一定の時間を要する
ソーシャルコマースでは、SNSアカウントの開設後、ショップの認知を広めるためにもフォロワー獲得を図る必要があります。
具体的な施策として投稿や広告出稿が挙げられますが、どれも短期間で顕著に数値を伸ばすことは容易ではありません。そのため、SNSアカウント開設後、すぐに収益が得られるとは言い難いでしょう。
自社独自のECサイトや大手ECモールへの出品または出店によって、SNSとは別にECサイトを運営している場合には、他の販売チャネルも活用し、自社のソーシャルコマースへの取り組みに関する認知度を向上させる施策を実施する必要があります。
SNS上で購入したユーザーへの特典や、SNSアカウント上の限定キャンペーンなど、従来のECサイトではなく、新しいソーシャルコマースという販売手法をユーザーに認知させるための施策を積極的に行うことが重要です。
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日本市場におけるソーシャルコマースの今後の展望

SNSの発達に伴い、単なる情報収集や発信の場から、ショッピングサイトへと、EC業界におけるSNSの在り方は変化し続けています。
しかし、EC事業が活発である中国やアメリカと比較して、日本では「ECサイトとしてのSNS」という認識がまだ比較的浅いことが課題として挙げられます。
日本の消費者は実店舗での購買体験を重視する傾向があり、商品を実際に見て触れてから購入したいという意識が強いことも、ソーシャルコマースの普及速度に影響している可能性があります。
しかし、Z世代を中心とした若年層の消費者は、SNSでの情報収集から購買までの一連の流れをより自然に受け入れる傾向があります。彼らがより大きな購買力を持つ消費者層となるにつれて、日本市場におけるソーシャルコマースの重要性は高まっていくでしょう。
また、新型コロナウイルスの影響により、オンラインショッピングの利用が加速したことも、ソーシャルコマースの成長を後押しする要因となっています。
今後、日本市場でソーシャルコマースを成功させるためには、まず自社のSNSアカウントを開設し、明確なコンセプトやターゲットとするユーザー層を定め、ユーザーとの、またはユーザー同士のタッチポイントをどのように増やしていくのかをしっかりと検討することが重要です。
特に日本市場では、商品の品質や安全性に対する信頼を構築することが、ソーシャルコマースの成功には不可欠です。透明性の高い情報提供や、ユーザーレビューの活用などを通じて、信頼関係を築いていくことが求められます。
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まとめ:日本のソーシャルコマース市場規模を徹底分析!成長分野と企業事例を紹介

ソーシャルコマースは、SNSとECの融合により生まれた新たな販売チャネルとして、日本市場においても着実に成長しています。従来のECサイトと比較して、構築・運営の手軽さやユーザーとの関係性構築のしやすさなど、多くのメリットがあります。
一方で、情報更新の手間や収益化までに時間がかかるといった課題も存在します。日本市場特有の消費者行動や文化的背景を考慮しながら、戦略的にソーシャルコマースに取り組むことが成功への鍵となるでしょう。
2025年以降も、テクノロジーの進化やユーザー行動の変化に伴い、ソーシャルコマースの形態はさらに多様化していくことが予想されます。企業はこれらの変化に柔軟に対応しながら、自社のブランドや商品に最適なソーシャルコマース戦略を構築していくことが求められています。
ソーシャルコマースの可能性を最大限に引き出すためには、単なる販売チャネルとしてだけでなく、ユーザーとの対話や関係構築の場としての価値を高めていくことが重要です。
ソーシャルコマースについてさらに詳しく知りたい方は、ソーシャルコマースの市場規模や詳細情報をご覧ください。専門家による最新の分析や成功事例から、あなたのビジネスに最適なソーシャルコマース戦略を見つけることができるでしょう。
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