誰でも手軽にECサイトを開設できるECプラットフォームとして、人気を集めるShopifyは現在175ヶ国100万店舗以上で導入されています。そんなShopifyを快適に利用するには、定期的なアップデートが必要です。Shopifyのテーマとは、Shopifyストアを構築するために使われている、テンプレートのことを指します。HTMLやCSSの知識がなくても、自由にデザインをカスタマイズできるため、ECサイトを構築したことがない初心者ユーザーも好みに合わせて柔軟に調整することが可能です。
このようなテーマのアップデートは快適なECサイト運営を行うのはもちろん、ECサイトで安定的な利益を上げていくのに、必要不可欠な作業と言えるでしょう。当記事では、Shopifyストアにおけるテーマのアップデート方法やアップデートする際の注意点を詳しく解説していきます。
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Shopifyテーマをアップデートする重要性とは?
Shopifyがインターネットで提供させているプラットフォームである以上、アップデートは避けては通れない道です。まずはShopifyでテーマをアップデートする重要性について解説していきます。
Shopifyのシステムは日々更新されている
Shopifyとは、2004年にカナダで開発された、世界最大のECサイトを制作するためのプラットフォームです。『シンプルなのに高機能』であることから、世界中で広まっており、日本でも利用者はどんどん増えています。すでに175ヶ国100万店舗以上で導入されているShopifyですが、システムやインフラはまだまだ発展途上と言えるでしょう。
2023年6月現在、直近で行われるShopifyの大規模なアップデートは2023年冬『Shopify Editions Winter‘23』です。このアップデートでは『Built to Last』をテーマに100種類以上の新製品・機能追加がリリースされます。
主な機能は以下の通りです。
- コンバージョンの促進
- アプリに新機能の追加
- BtoBコマースのデジタル化
なお、今回のような大型アップデートとは異なり、ストアを表示させる時間を短縮させたり、システムのバグを修正したりといった、比較的小さなアップデートも頻繁に実施されています。
Shopifyテーマをアップデートしないとエラーが起こる可能性がある
Shopifyでアップデートが行われる際は併せて、アプリやテーマもアップデートしなければなりません。ここでアプリやテーマのアップデートを怠ってしまうと、テーマに組み込まれているバグをそのまま放置することになり、ECサイトの運営中に大きなエラーが発生する可能性があります。
さらに、テーマそのものにバグが生まれている可能性も否めません。
このような場合はテーマを最新版にアップデートしたり、新しい機能を追加したりすることでバグを修正できます。
Shopifyテーマのバージョンを確認する方法
次にShopifyテーマのバージョンを確認する方法について見ていきましょう。
- テーマエディターから確認
テーマの更新情報はテーマエディターのページから確認できます。まずは、Shopifyの左にあるメニューバーから『オンラインストア』を選択して『カスタマイズ』をクリックしてください。『テーマエディター』の画面に移動し、左上にある3点リーダーをクリックしていただくと、展開されるメニューバーにバージョンが表示されます。
コチラに記載されている数字をご覧いただき、最新のものかどうかを確認してみてください。
- ソースコードから確認
先述した『テーマエディター』以外にも『ソースコード』から確認する方法もあります。まずは、Shopifyの左にあるメニューバーから『オンラインストア』を選択して『アクション』『コードを編集する』の順番にクリックしてください。コードの編集画面に移動したらConfigフォルダにある『settings_scheme.json』を開きましょう。
一見、どこに何が書いてあるかわからないかも知れませんが、その中にある『theme_version』というコードの横にバージョンが記載されています。
Shopifyテーマの更新情報を確認する方法
基本的にShopifyテーマの更新情報を確認するには、そのテーマのページに移動し『サポートおよびドキュメント』のタブの中から『ドキュメントを読む』をクリックします。すると販売元のサイトに移動するので、そこで更新情報を確認することが可能です。
なお、Shopifyが公式に提供しているテーマはchangelogのページで確認できることもあります。
Shopifyのテーマを更新する方法
それでは実際にShopifyのテーマを更新する方法について見ていきましょう。
今回は自動更新・手動更新の2つで解説していきます。
自動更新
テーマの更新において、最も簡単な方法が自動更新です。テーマのソースコードを編集していない限りは、自動的に最新版に更新されます。HTML・CSSなどのコーディングに自信がない方は基本的にコチラの方法で問題ありません。
手動更新
上述したパターンとは異なり、自分でソースコードを編集している場合は手動で更新しなければなりません。Shopifyの特性上、カスマタイズした項目が多ければ多いほど、アップグレードの作業は大変になります。
アップデートにより大きな問題が発生しない、大幅にシステムが変わるような大規模なアップデートではない場合は頻繁に更新するのは避けたほうがいいでしょう。Shopifyのテーマを手動で更新する場合は以下の流れで行なってみてください。
- テーマのバックアップを作成する
まずは『オンラインストア』のページに移動して『アクション』『複製』の順番にクリックしていき、テーマのバックアップを残しておきましょう。こうしておくことで、システムに不具合が発生した場合でも、すぐにテーマの復元ができます。
- 新しいテーマをダウンロードする
次にインストールをするときと同じ流れで、新しいテーマを『テーマライブラリー』に追加してください。
- カスタマイズした項目を最新のテーマに合わせて反映する
新しいテーマをインストールしたら、まだテーマは公開させず、テーマエディターやShopify CLIを活用して、自分でカスタマイズしたところをひとつひとつ反映させていきます。先述したように、カスマタイズした項目が多ければ多いほど、アップグレードの作業は大変です。
その際に、正しい知識を身につけていないと、自分ひとりで対応できない部分もあるかも知れません。
もし、手動での更新に限界を感じた場合はShopifyパートナーやShopifyに精通した経験者さんなどに依頼するのも手です。諸々の反映作業が完了したら、事前に必ず動作チェックや表示画面を確認しておきましょう。
- 更新したテーマを公開する
動作チェック・表示画面をチェックして問題なければ、テーマを公開してください。コチラで手動でのアップデートは完了です。
Shopifyのテーマを更新する上での注意点
Shopifyのテーマを更新する際には、いくつかの注意点があります。
- バックアップを作成する
Shopifyのテーマを手動でアップデートする場合は直接HTML・CSSを編集しなければなりません。ここで、本来は必要だったコードを消してしまったり、誤ったコードを追加させてしまったりすると、ストアが正常に表示されなくなってしまいます。
このようなリスクを見越して、いざというときにすぐに元の状態に戻せるよう、必ずバックアップを作成しましょう。
バックアップしたデータをローカルに保存したり、ローカル環境で動作をチェックしたりする便利なツールもあるので、気になった方は利用を検討してみてください。
- アプリを再インストールする
テーマの中にコードを追加して使用するアプリを使っている場合は、テーマをアップデートした後にコードを追加し、さらにそのアプリを一度アンインストールし、再びインストールしなければなりません。
コチラの方がひとつひとつの項目を見直すよりも、圧倒的に手軽です。
アップデートしたあとにアプリが正常に稼働しなくなった、という事態を防ぐためにも、どこがアップデートにより変更されるか、事前に把握しておくといいでしょう。
- テーマに合わせて設定を変更する
新しいテーマにアップデートすると、これまで使っていたテーマの中で設定した情報はすべてリセットされます。そこで、アップデートを行なった際は一連の設定項目を再度、見直しておくといいでしょう。
なお、設定を一切更新せずに、アップデート後もそれまでと同じように使えるようにするツールもあります。
- 変更内容によってはアップデートしない
手動でカスタマイズする項目が多い場合は思いきって、テーマをアップデートしないという選択肢もあるでしょう。例えば、アップデート内容が大きなエラーではなく、軽いものだった場合はアップデートの見送りを検討してみてください。
Shopifyテーマのアップデートに役立つツール
それでは最後にShopifyテーマのアップデートに役立つ便利なツールをご紹介します。
Shopify CLI
公式が発表している情報では、以下のように解説されています。
開発用テーマを使ってテーマへの変更を安全にプレビュー・テスト・共有できる。
テーマをプレビューするときにCSSやセクションの変更をホットリロード、ファイルを変更するときにページを自動的にリフレッシュできる。(引用:Shopify CLI for themes)
ざっくりまとめるとShopify CLIを使えば、ローカル環境でShopifyの開発環境を構築できます。
さらに、アップデートする際に一時的にページを非公開にしたり、現在使っているテーマを更新したりといった便利な機能も搭載しており、Shopify初心者さんも安全にテーマをアップデートすることが可能です。
ExIm
おすすめツール ExIm
次に『ExIm』を見ていきましょう。ExImはShopifyストアのページやテーマ、ブログなどをエクスポート・インポートするためのアプリです。手動でのアップデートを簡単に実施できることから、幅広いShopifyユーザーから利用されています。導入からアップデートまでの流れは以下の通りです。
- アプリをインストール
まずはShopifyのアプリストアからダウンロードします。
- 導入したいテーマをダウンロードする
テーマライブラリーの中から、同様のテーマをダウンロードします。
- 新しいテーマの名前を変更する
名前をつける際はあとで確認してわかりやすいものを設定しておくといいでしょう。
- 新しいテーマのコードを編集する
新しいテーマをダウンロードしたあとはすぐに公開するのではなく、コードの変更点を見直していきます。
- 現在のテーマをエクスポートする
『Theme Settings』から現在使っているテーマを選んでエクスポートします。
- 新しいテーマをインポートする
エクスポート欄の下にあるインポート欄に先ほどつけた新しいテーマの名前を選択して、エクスポートデータを追加します。
- 新しいテーマのプレビューをチェック
ここで正常に動作するか、ビジュアルがおかしくないかしっかり確認しておきましょう。このように、以前使っていた設定をそのまま引き継いで、新しいテーマに反映させられるのはExImの魅力です。
まとめ:Shopifyのテーマをアップデートする重要性や方法、アップデート時の注意点等を紹介!
Shopifyは大なり小なり、常に何かしらのアップデートが行われています。安全にShopifyを使っていくには、こまめにアップデートすることが必要不可欠です。
これからShopifyを使ってECサイトを運営していきたい方も現在運営しているECサイトの売上をアップさせたい方も当記事を参考に、常にテーマを新しいものにアップデートしてみてください。
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