ECサイトを構築する際には、日本だけではなく海外の様々なECサイトを参考にしてみることがおすすめだと言われています。特に海外には最新のトレンドを盛り込んだおしゃれなECサイトが数多くあり、デザインだけではない部分でも参考にできるポイントが多いです。
そこで今回は、トレンドを盛り込んだ参考にしたいおしゃれな海外ECサイトを紹介します。
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おしゃれで売れるECサイトのデザインとおさえておくべき3つのポイント
ECサイトの売り上げを向上させたいなら、デザインにもしっかり注力したいところです。多くの訪問者はアクセス後の数秒間で、このまま続行するべきかどうか瞬時に判断するといわれています。
訪問者の興味を惹くためには、ECサイトのデザイン性を向上して少しでも長く見てもらえるように工夫することが大切です。訪問者の興味を惹くデザインを作成するために押さえるべきポイントは、次のようなものがあります。
- 購入までの動線が構築されている
- スマホユーザーを意識して構築する
- シンプルな設計に構築されている
それぞれのポイントを確認していきましょう。
ポイント①購入までの動線が構築されている
デザインを考えるときは単に見た目に配慮するだけでなく、購入までの動線を踏まえて構築することが大切です。いくらデザインがおしゃれでも商品購入までの動線が分かりづらいと、せっかく訪れた訪問者でも商品の購入を途中で諦めてしまうかもしれません。これでは、ECサイトで売り上げを大きく伸ばすことはできないでしょう。
売り上げを伸ばすためには、離脱率を下げて滞在時間を長くする必要があります。そして、これらの対策をしたうえで購入率を上げる施策をおこなうことが大切です。商品をスムーズに購入できる動線を作るには、次のようなポイントを意識しましょう。
- シンプルな操作性にする
- ファーストビューで心を掴む
- 飽きさせない工夫をする
- イメージしやすい商品画像を選ぶ
シンプルな操作性にする
訪問者に商品を購入してもらうには、直感的に操作できるデザインにすることが大切です。特に、初めて利用する訪問者だと、購入までの動線が複雑過ぎると途中で購入を諦めてしまうことも少なくありません。ECサイトで購入率を上げるには、いかにスムーズに操作してもらえるかが重要なポイントになるのです。
また、ECサイトを構築するうえで押さえておきたいのは購入ボタンの大きさや色です。目立つサイズや色にすることで訪問者の視線を集められるので、クリックしてもらいやすい環境を整えられます。初めての方はどのように購入すればいいか悩む方も多いので、購入ボタンを分かりやすく設置することで使いやすさを感じてもらえるはずです。
ただ、スマホになると画面が小さくなるので、サイズ感には十分注意して設置することが大切です。商品ページから購入ページまでスムーズに移動させることで購入率を向上できます。また、色も赤やオレンジなど目立つ色を選べば、他のボタンと差別化できるので視覚的に分かりやすいです。購入ボタンの大きさや色にこだわってみましょう。
ファーストビューで心を掴む
先ほども少し触れましたが、多くの訪問者がECサイトを見てから数秒間で離脱するか留まるか判断するといわれています。この数秒間でいかに訪問者の興味を惹けるかが重要になるのです。そこで押さえておきたいのが、ファーストビューです。ファーストビューとは、訪問者がアクセスしたときに表示される部分のことを指します。
ファーストビューが訪問者の判断材料になるので、興味を惹くデザインにすることが大切です。またパソコンとスマホではファーストビューで提供できる情報量に違いがあります。近年はスマホからアクセスする人が増えているため、端末に応じてファーストビューの情報量を整理することが必要です。
飽きさせない工夫をする
訪問者のなかには、何度も自社サイトに訪れてくれる方もいます。いわゆるリピーターと呼ばれる顧客層で、購入率を安定させるためには何度も自社商品を購入してくれるリピーターの存在をどれだけ定着させるかが重要になるのです。ただアクセスするたびにファーストビューが同じデザインの場合は、訪問者に飽きられる可能性があります。
訪問者に飽きられると離脱される可能性があるので、ファーストビューは常に変化をつけて飽きさせない工夫をすることが大切です。しかし、デザインを変化させるには人的コストがかかります。人材が十分に確保できない場合は、デザインを定期的に更新できないこともあるかもしれません。このような場合は、バナーを変えるのがおすすめです。少しの変化ですが、見た目の印象を大きく変えられます。
イメージしやすい商品画像を選ぶ
商品画像はイメージしやすいものを選びましょう。特に初めて購入する人は「自分に似合うのか・・・」「自宅に置いて違和感はないか・・・」など、さまざまな不安を抱えている訪問者も少なくありません。このような悩みを抱える訪問者が購入に至らないのは、商品を利用したときのイメージが湧かないからです。
たとえば、アパレルなら、実際に着用したモデル画像を挿入すると訪問者はイメージしやすいです。また商品画像に合わせて特徴やサイズなど商品詳細を記載しましょう。インテリアなら、部屋に家具を置いた画像を載せるとイメージしやすくなります。また部屋に置けるか心配する訪問者も多いので、詳細なサイズを記載しておくことも大切です。商品画像で購入するか判断する訪問者も多いので工夫して選びましょう。
ポイント②スマホユーザーを意識して構築する
スマホの普及率が上がり、パソコンよりスマホからアクセスする訪問者が増えています。そこで、多くの企業ではパソコンよりスマホのデザインに関して重要視されているのが現状です。端末に応じたデザインに作るには、レスポンシブデザインを意識してECサイトを構築することが必要です。
レスポンシブデザインとは、デバイスの画面サイズに応じて表示を最適化するデザインを指します。パソコンでもスマホでもタブレットでも、端末に応じてページを表示させることが可能です。レスポンシブデザインにすれば、自動で適用してくれるので端末ごとにデザインを作る必要はありません。
デザインを統一できるので、サイトを管理しやすいといったメリットもあります。スマホユーザーを確保したいなら、レスポンシブデザインを導入しましょう。
ポイント③シンプルな設計に構築されている
多くの商品を展開している場合、お目当の商品を見つけるまで時間がかかると離脱される可能性が高まります。無駄な情報はできる限り省いて、訪問者に必要な情報だけを提供できるようにすることが大切です。シンプルなデザインにするために押さえておきたのが、次のようなポイントになります。
- 関連項目は分かりやすくまとめる
- 情報の配置を規則的に並べる
関連項目は分かりやすくまとめる
商品数が多い場合は、関連する項目ごとにまとめることが大切です。たとえば、アパレルやインテリアなどは、ブランドや商品名など細かくカテゴリーすることで訪問者はお目当の商品にたどり着けます。商品までたどり着くまでに時間がかかると、途中で離脱される可能性があるので注意が必要です。
情報の配置を規則的に並べる
ECサイトのページ上で情報が散漫していると、複雑化して分かりづらくなってしまいます。特に初めて訪れた訪問者の場合は、使い勝手が分かりづらく途中で離脱されることも多いです。収益を上げるECサイトは、規則的に情報が配置されています。訪問者の回遊率も向上するので規則性を意識して情報を配置することが大切です。
参考にしたいおしゃれな海外ECサイト:フード編
フード関係のECサイトは取り扱っている食材や料理をどのようにおいしく掲載するかがポイントとなっているのですが、おしゃれな海外ECサイトではインスタグラムに掲載されているような写真を掲載しています。
こうすることで内容を分かりやすくしているのはもちろん、食材や料理をおしゃれに演出することができるのです。
Di Bruno Bros.
例えばチーズや肉、ワインと言った食材を扱っている海外ECサイトの「Di Bruno Bros.」では、トップ画面から写真を掲載するなど、写真を多用しています。
写真そのものもインスタ映えするようなおしゃれなものが多く、文字数を必要最低限にすることでデザインそのものをスッキリ見せることにも成功しています。
TEESMAE’S
またオーガニック食材を専門とする海外ECサイトである「TEESMAE’S」でも、インスタ映えするような写真が多用されているようです。こちらはパステルカラーとポップなデザインで写真そのものが見やすいように工夫されており、商品を活用したレシピなども掲載されています。
さらにTEESMAE’Sの特徴としてSNSを活用したデジタルマーケティングを積極的に取り扱っている点が挙げられ、若年層を意識したマーケティングを行っています。インスタグラムを活用している年代である若年層にとっては、インスタ映えする写真による商品紹介は効果的だと言えます。
このようにフード関係の海外ECサイトのトレンドとしては、インスタ映えする写真で商品をアピールすることがポイントとなっているようです。
Tessemae’sさん(@tessemaes)・Instagram写真と動画
参考にしたいおしゃれな海外ECサイト:ファッション編
ここからは、ファッション関係のECサイトを見ていきましょう。
AÃRK Collective
オーストラリア・メルボルンを拠点に活動する時計ブランド「AÃRK Collective」。シンプルなデザインながら、ポップな要素を盛り込んだ時計を豊富に展開しています。
AÃRK Collectiveの時計は、ブランドのロゴ表記が無いのも大きな特徴。またプラスチックなどの異素材を使用したり特殊な表面加工を施したりしているのもAÃRK Collectiveならでは。現代アートのような雰囲気を漂わせる時計です。
そんなAÃRK CollectiveのECサイトは、トップページから商品画像が数多く表示されているのが特徴。商品ページでは、商品画像をセンターに揃えてアート作品のように構成されています。世界観はもちろん機能性にも優れたECサイトです。
AÃRK Collective
VANOOK
ドイツを拠点とするVANOOKは、鞄や財布など小物を取り扱うブランドです。カラーは、グレーを基盤に柔らかいトーンのオレンジやイエロー、水色を組み合わせた色展開が特徴。女性にも合わせやすい鞄や財布が豊富に揃っています。
デザインもシンプルで様々なスタイリングに合わせやすく、機能性も充実しているので普段使いにもバッチリです。そんなVANOOKのECサイトは、全体的にシンプルでクールな印象のデザインに仕上げられています。
ECサイトのトップページには、鞄を背負うモデルの画像を表示。実際に使用したときのイメージができやすい構成になっています。また、モデルや写真はクールな印象で統一され、文字情報はほとんど使用されていないのが特徴です。
VANOOK
hardgraft
質の高い素材を用いてシンプルなデザインに仕上げた革製品を取り扱う「hardgraft」。イギリスとオーストリアのデザイナーが立ち上げたレザーブランドになります。日本よりも海外の知名度が圧倒的に高く、街中でもhardgraftの製品を持つ人をよく見かけるほどです。
そんなhardgraftの製品は、眺めていたくなるようなデザイン性の高い数々を展開しています。価格は少し高くなりますが、イタリア産のレザーなど高級な素材が使用されており価格設定には納得。一度購入すれば長く使えるアイテムが揃います。
hardgraftのECサイトには、大きな商品画像が並べられているのが特徴。写真には影の処理が施されているので、よりリアルな写真に仕上がっています。ワンクリックで商品カートに入れられるなど、ユーザーのことを考えたECサイトに構築されています。
hardgraft
LAUREN MANOOGIAN
ニューヨークを拠点とするニットブランド「LAUREN MANOOGIAN」。ベージュやホワイトなどナチュラルな色でまとめられたカラー展開が大きな特徴。シンプルなデザインに表情豊かな素材を融合させたウェアが数多く揃います。
また、自然に敬意を払うペルーの工場と提携し、すべて手作業で商品が作られているのも魅力のひとつ。大々的に「サステナビリティ」を売りにするブランドではありませんが、どのように持続可能なビジネスにするかを考えるブランドです。
そんなLAUREN MANOOGIANのECサイトでは、ブランドイメージに合わせたシンプルなデザインが特徴。文字の太さをわざと商品画像に重ねて表記するなど、全体のレイアウトが計算して作成されています。
LAUREN MANOOGIAN
OAMC
フランス・パリを拠点とするメンズファッションブランド「OAMC」。ラグジュアリーな素材を用いて、異能的かつ構築的なデザインに仕上げたウェアを数多く展開しています。
OAMCのデザイナーは、Supremeの元ヘッドデザイナーだったルーク・メイヤー。そんなOAMCのウェアは、フランスやポルトガル、日本のみ数量限定で販売されています。
OAMCのECサイトでは、ブランドのイメージ通り、シンプルながら独創的な仕上がりになっているのが特徴。商品ページは1カラムの画像をセンターに揃えて、1つずつじっくり見れるレイアウトに作成しているのが大きな特徴です。
OAMC
Legend Tees
ファッション関係の海外ECサイトのおしゃれなトレンドとしては、シンプルなサイトデザインと操作性です。Tシャツ専門販売店として知られる「Legend Tees」はトップ画面にTシャツの写真を使うことでTシャツを専門に取り扱っていることをわかりやすくアピールしているほか、アイコンも少なくして初めてECサイトを来訪する人でも操作に迷わないように工夫されています。
ZARA
同じくシンプルなサイトデザインが特徴の「ZARA」も、トップ画面に表示されているアイコンが少なく1枚の写真が表示されているだけのものです。
メニューアイコンをクリックすることでトップ画面の写真が切り替わるだけで画面遷移のストレスを軽減するなど、シンプルだからこその工夫が施されています。
ZARA France
ZARA Japan
Norwegian Rain
ほかにも少し変わったおしゃれな海外ECサイトとして注目されているのが、「Norwegian Rain」です。先述したZARAのように、トップ画面に表示されているアイコンが少なく、商品をしっかり見てもらうための一工夫をすることも一つのトレンドと考えられています。
まとめ:【2023年版】参考になる!おしゃれな海外ECサイトデザインまとめ
このように、おしゃれだと話題の海外ECサイトは複雑なサイトデザインを用いるのではなく、敢えてシンプルなサイトデザインにすることで商品の見やすさや操作性を高めている傾向があります。
また商品の写真もインスタ映えを意識したり、ちょっとした工夫を施したりするなど、SNSを意識したものを取り入れることでよりおしゃれかつスタイリッシュなECサイトを構築しているようです。
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