ECサイトを作成するにあたり、ShopifyとSquarespaceのどちらを使おうかと悩む人は多くいると思います。
eコマースビジネスを成功させるためには、自社にとって適切なEC作成ツールを使うことが非常に重要になってきます。適当なツールを選んでしまったり、ツール選びをおろそかにしてしまった場合、eコマースビジネスが軌道に乗らず、失敗してしまう可能性もあります。
そこで、今回はEC作成ツールのShopifyとSquarespaceの違いについて、海外にあった記事を参考にしながら詳しく解説していきます。
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Shopifyとは
誰でも本格的なネットショップを開設できるECプラットフォームです。登場して以来世界中で愛用されており、その人気はNo1シェアを誇ります。日本に日本向けにローカライズされ、2017年からサービスが開始されました。
国内でもたくさんの企業が導入しており、海外に販売経路を広げたい海外向けのECサイトを展開する事例も多く見られます。ここまでShopifyに人気が集まっているのは、専門的な知識がなくても簡単にECサイトを構築できることです。
従来は、ECサイトを構築するためには専門的な知識が必要であったため、企業に専門知識がある社員がいない場合は外部に以来する必要がありました。
Squarespaceとは
Squarespaceは、ニューヨークで誕生したウェブサイトを構築するためのプラットフォームです。洗練されたデザインと使いやすいインターフェースで人気を集めています。いわゆるWordPressのようなもので、簡単にサイトを構築できるものです。
また、サーバーやコードの知識がなくても簡単にECサイトを構築できます。パソコンやスマホなどマルチデバイス対応であるため、デバイスごとにサイトを作り変える必要はありません。サイト制作からドメイン取得までワンストップなので、面倒な作業を行わずに済むのもメリットです。
WordPressとの違いは、デザインの自由度には限界があることかもしれません。やり過ぎると、デザインが崩れたり不具合を起こしたりする可能性があります。また、無理なカスタマイズを繰り返すとユーザーに負担をかけることがあるのです。
ShopifyとSquarespaceの比較
ECプラットホームのサイトで越境対応に強い他の海外対応サイトであるSquarespaceとShopifyを比較して、その違いを見てみました。
まず海外に強い越境サイトということ、日本で展開するのはもちろんのこと海外にも対応していることというのは共通しています。
しかしSquarespaceの場合、最初から大きな難点があると言えます。それは、決済機能において、日本円に対応していないという点です。
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ShopifyとSquarespaceの違い:長所と短所
ここでは、ShopifyとSquarespaceの違いについてまとめました。それぞれの長所と短所を見ていきましょう。
Shopify
【長所】
低コストでECサイトを運用できるのもShopifyに人気がある理由のひとつです。もっとも安いプランであれば、費用は$29に抑えられます。また、月額費用だけでなく、運営に必要な歌手手数料が低いこともShopifyを選ぶメリットです。
上位プランになる程決済手数料が安くなり、費用を抑えて利用できます。Shopifyが提供する決済手段であるShopifyペイメントを導入すれば、手数料を無料になります。サイトを運用するなかで、コストパフォーマンスを考えることは大切です。
費用をできる限り抑えたい方は、Shopifyを選ぶのがいいかもしれませんね。さらに、ShopifyはInstagramやTwitterなどのSNSと連携できるので集客に強いといったメリットもあります。他のサービスでは、連携自体できなかったり別途利用料がかかったりすることもあります。集客対策まで考えるなら、SNS連携できるShopifyがおすすめです。
【短所】
ShopifyはSNS連携できるので、集約対策まで考える場合に適しています。しかし、残念ながらShopifyだけでは集客することはできません。たとえば、Amazonや楽天のような大型モールに比べて単体のECサイトの集客は難しいのです。
また、デザインや機能に関してカスタマイズすることはできます。しかし、細かいカスタマイズを行なう際は専門的な知識が必要になることがあるので注意が必要です。デザインや機能にこだわりがある場合は、十分に検討する必要があるでしょう。
Squarespace
【長所】
Squarespaceを選ぶメリットは、簡単な操作で直感的にサイトを構築できることです。しかも単にサイトが作れるだけでなく、デザイン性が高いサイトを構築できることでしょう。画像などもドラッグ&ドロップの簡単操作で簡単に挿入できます。
Squarespaceでは、独自ドメインを取得することが可能です。独自ドメインとは、世界にひとつだけしかないオリジナルドメインのことで、自分で好きな文字列を指定して取得できます。ECサイトのアドレスが無料ドメインだと、「この会社大丈夫かな・・・」と不安に感じることも多いです。
独自ドメインであれば、ユーザーに信頼感を与えられるので信頼関係を築けやすくなります。さらに、投稿画像は自動で適正サイズにリサイズされるのもポイントです。投稿する際にリサイズする必要がないので、手間を省けるメリットがあります。
【短所】
残念ながら日本語に対応していないため、英語に慣れていない社員がいないと不慣れかもしれません。Squarespaceでは、技術的な問い合わせのサポートも英語・スペイン語・フランス語・ポルトガル語・ドイツ語のみで提供されています。語学力に自信がないなら、十分に検討するようにしましょう。
また、Shopifyに比べると、日本国内で利用する企業はかなり少ないといわれています。インターネット上で検索してもほとんど情報はないので、利用する際に不便を感じることもあるかもしれません。
ShopifyとSquarespaceの違い:決済機能
そもそも日本円決済に最初から対応できないという時点で、ネットショップの開業段階で困難にぶち当たってしまいます。後々に発生するコストパフォーマンス的にも明らかに良いとは言えません。
もちろん、外部システムを導入することで可能にはなるのですが、それを最初の時点から自身で用意するとなると容易ではないと言えます。
さらに、世界70言語以上の多言語対応が可能なShopifyと違い、Squarespaceは6か国語表記。Shopifyの強みである多言語対応の売り文句のような内容も表示されていませんでした。
また通貨に対しても、Squarespaceは数か国対応の通貨ではあるのですが、Shopifyでは175か国に対応できる多言語・多通貨という時点で歴然とした差があります。
日本でスタートするのに日本円決済ができない、新たに決済システムも導入、多言語対応不可、多通貨決済も不可となると、日本だけでなく世界への対応も完ぺきとは言えません。
ShopifyとSquarespaceの違い:コストと料金
Shopifyの料金表サイト https://www.Shopify.jp/pricing
squarespaceの料金サイト https://www.squarespace.com/pricing
両方を比較して言えることは、確かにsquarespaceの方が初期費用は安く感じます。
Squarespace | 最も安いパーソナルコース:$12 一番人気のビジネスコース:$18 |
Shopify | 一番安いベーシック:$29 |
Shopifyは、一見価格的にコストがかかるように見えます。しかし、ネットショップを開始する上で大切なのは、その価格が実際にかかる本当のコストであるのかというところです。そこに、実は見えない大きな差があります。
両方を比較すると一番目につくのは、決済内容の説明部分になります。その記載すらないと言う時点で、初めてネットショップを開業するに当たり明らかにアウトという事になります。
Shopifyはリアル店舗に極限まで接近
ネットショップとリアル販売の大きな違いは、実際に商品を目の前において見られない、手に取って見ることが不可能というのが一番大きなデメリットの部分となっています。
お客様にとっての最も大きな不安はここにあります。実際届いたらネットで見たものとまるで違っていたという事も起こり得ます。
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Shopy AR機能のもたらす効果
この点に関して、Shopifyでは画期的とも言える導入を果たした事で大きくクリアー出来たとも言えます。どのような導入を果たしたのかと言いいますと、2018年9月にShopifyは商品を立体的に表示して販売できるAR(拡張現実)を追加したと発表したのです。
従来、リアル販売でしか成しえない手に取って目視して購入するという点に大きく近づく事が出来たという点で画期的な出来事でした。
さらに、この機能はShopifyでECサイトを運用する全事業者が「Shopify AR」を利用することが可能となっている為、初期投資を抑えたい開業者にとっても有難いと言えます。
Shopifyにしかないこの機能を考えると、思ったものと違っていたという顧客の側からする返品率というのも削減につながり、このような導入がされていないECサイトに比べると、どれだけのメリットがあるか容易に推測できます。
最先端スマホに対応
さらにこの機能はブラウザ上で閲覧が可能であり、APPLE社のiOS12に搭載する「AR Quick Look」の活用で「Safari」のiOS対応機種から商品を確認することができ、商品の大きさや細部に至るまでAR機能を使う事により見ることが出来るようになっています。
この点で他社と比較した際、返品率の削減という部分からお客様への信頼度のアップにつながり、イメージアップにも大いに貢献することが可能になりました。
確かな商品を自宅にいながら細部に至るまで立体的に確認、さらに細かい部分まで時間をかけてゆっくり観察し、安心してショッピングが出来るようにしたという点は非常に大きいと言えます。
顧客だけでなく事業者に対する信頼度アップへとつながり、さらに売上増加につながるとしたなら、他社が同じ点での改善をしない限り、信頼度、顧客の定着率、多言語対応、日本円での決済、それらもさらにプラスして、その差はさらに拡がるのは必然と言えます。
ネットショップ開設料金のコストに関しても、Shopifyはベーシック29$からスタートでき、スタンダード79$、プレミアム299$となっています。
まとめ:EC作成ツールShopifyとSquarespaceを比較!
お客様からの信頼度アップ:Shopifyは「AR(拡張現実)」を搭載しています。
既にある大きな信頼度:それは既に数字が示しています。世界80万店舗がShopifyを取り入れ、1000億ドル以上もの売上を既に上げています。
その他、175か国に対応する多言語対応、多通貨決済機能、日本円決済対応が可能なShopifyに対し、これらが無い時点でSquarespaceはネットショップ開設に利用するECサイトとして使用困難であると言えます。他から新たに決済機能システムの導入するとすれば、本当の初期費用は一体どれ位のコストになるのでしょうか。
コスト面だけではありません。ネットショップを維持するのに一番大切なのは、お客様の信用をいかにして獲得し、次のリピートに繋げていくかにかかって来ます。ネットショップの弱みであるリアル店舗との比較を考えた時に、画期的なAR(拡張現実)を取り入れているShopifyは、既にある実績を含め大きな信頼を勝ち取っていると言えます。
全てをオールマイティに概算して考えても、自ずと結果は見えていると言えるのではないでしょうか。
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